1月25日(水)東京・六本木のK-1 OFFICIAL GYMで“田村潔司の愛弟子”上山龍紀(TEAM
Kings)の公開練習が行われた。上山は2月4日(土)さいたまスーパーアリーナで開催される『K-1 WORLD
MAX 2006〜日本代表決定トーナメント〜』のトーナメント戦に参加し、1回戦では元プロボクシング日本ミドル級チャンピオン鈴木悟(フリー)と対戦する。
「トリッキー+正攻法。総合やUWF系の動きも採り入れて、あっと驚かせる動きをする」と宣言している上山は、公開練習で相手に背中を見せて全速力でリングを走り回ったり、相手がそれについてくると飛びヒザ蹴りをカウンターで見舞うなどの他に、ロープの反動を利用してのドロップキックや首相撲からの足払いで相手を転倒させるなどの変則技を披露した。
「これで全部じゃない。あと5〜6個の動きがある。ドロップキックも顔面と足を狙う二種類。ボクサーは前足の膝が曲がっていて乗りやすいので、シャイニング・ウイザードも狙っていく」と上山。総合格闘技&プロレスからのK-1ルール挑戦者らしく、破天荒な技を繰り出すと語った。
上山は田村潔司の弟子で、UWFインターナショナル、リングスなどのリングに上がり、最近はPRIDE武士道やDEEPなどで総合格闘技の試合を行いながら、U-Styleではプロレスラーとしても活躍。
「今年でデビュー10周年。今までは大きな相手ばかりと闘ってきたけれども、今年初めて適正体重で試合が出来る。自分の技を出せるから楽しみ」と笑顔。
まずはMAXでK-1のベルトを獲り、それを手土産に総合格闘技のHERO'Sへ参戦、山本“KID”徳郁の持つミドル級王座挑戦するという。「それが一番の目的。元々はHERO'Sのベルトを獲りに来たので、いい形で弾みをつけたい」と野望を燃やす。
現在はプロボクシング元日本ランカーの兄と共にボクシングを練習し、同じTEAM
Kingsの永田克彦、新しくチーム入りした三島☆ド根性ノ助と総合の練習も続けているという。
「自分が勝つ確立は(トーナメントの)メンバーの中で一番低いけれど、印象に残る試合をやりたいですね。危なくなったら(グラウンドに)引き込みますよ」と上山。MAX日本代表決定トーナメントに波乱を起こしそうな存在である。
●記者との一問一答
ーー調整は巧くいってますか?
普通ですね。練習も普通に打撃と総合の両方をやってます。総合の練習もしてないと気持ちが悪いので、プラスアルファでやってます。
ーー打撃はどこで練習してますか?
自分のU-FILE CAMP町田で、兄がプロボクサーなので兄とやってます。あとU-FILEのジム生や永田さんと。兄は中量級の元に本欄カーなので、打撃を教えてもらっています。なのでボクサー対策はバッチリです。
ーー上山龍紀らしい動きは完成しましたか?
総合と全く違いますね。このルールも初めてだし、不安もあるけど楽しみもある。自分が勝つ確立はこのメンバーの中で一番低いけれど、印象に残る試合をやりたいですね。危なくなったら引き込みます(笑)。
ーーパンチとキックではどちらが得意ですか?
両方とも練習しているので、相手の動きによって違ってきますね。得意なのはテイクダウンですか(笑)。
ーーなぜK-1に参戦したんですか?
去年に膝の出術をして考える時間があったので…TEAM
Kingsとして今年から新しい気持ちでやりたい、と。インパクトが必要だと思ったので、K-1ルールでやろうと思いました。今年から気持ちを切り替えてやります。あと、適正体重でやれるという事も大きい。今まで重い相手としかやってなかったので、デビュー10周年のいい節目になります。適正体重なら技術も満足いくものが出せると思うので、今年は楽しみですね。K-1ルールで勝てる確率は低いと思いますが、楽しみ。重い人ともまたやりたいと思っています。
ーー膝はもう大丈夫なんですか?
左膝なんですが、もう大丈夫です。試合が一昨年の12月以来なので、ブランクが一番不安ですね。打撃だけのルールだし。
ーー重い人ともやりたいという事は、K-1 JAPANとかにも出たいと?
いえ、総合ならです。総合なら無差別級でもいい。チェ・ホンマンとかボブ・サップとかともやってみたいです。
ーーMAXのベルトを手土産に、HERO'SでKIDの首を狙いに行くという思いは?
それが一番ですね。元々、HERO'Sのベルトを獲りに来たので、いい形でHERO'Sに繋げたいと思います。もちろん、出るからにはMAXでの優勝も狙います。
ーー同じ総合出身として、須藤元気やKIDは意識しますか?
全くないですね。言われてみて、後からそうなんだって思ったくらい。二人の事は尊敬しています。いい選手ですよね。
ーー膝の手術はいつ?
去年の春くらいです。秋ぐらいから動けるようになって、冬くらいから本格的に練習を始めたという感じです。
ーーどんな試合をしますか?
正攻法とトリッキーをミックスしたい。ステップとか攻撃、もろもろミックスして闘います。
ーー相手はボクサーですから、狙いは足ですか?
パンチでいったらかなわないですから。ボクサーのパンチは違うって自分が一番よく分かっています。パンチを出しながら蹴る、蹴りながらパンチを出すっていう感じで、偏らずに全部使います。ボクサー対策は兄から教わってますので。前からちょくちょく一緒にやってたんですが、本格的にやるようになったのは最近。ボクサーのパンチは違うな、と思いました。闘い方もいろいろ変わってきますね。
ーー三島☆ド根性ノ助選手とはどんな関係なんですか?
同じTEAM Kingsです。練習も一緒にしてます。永田さんと3人で。それぞれが全く違う動き、キャラなのでお互い吸収するものがありますね。みんなで切磋琢磨してます。今後が楽しみですね。お互いに勉強するものがありますから。
ーー1日3試合ですが、スタミナは?
大丈夫です。ワンディ・トーナメントは経験しているので(2002年6月9日にDEEP
JAPANミドル級1DAYトーナメントで優勝)、スタミナ面は大丈夫。経験していてよかった。あとは怪我さえなければ。運もあるし。第1試合から様子を見るわけにはいかないので、悔いの残らないような試合がしたいですね。勝つのも大事ですが、内容が一番と思っています。印象に残る試合をしたい。
ーー賞金の使い道は?
優勝した時に考えます。ディズニーランドに行きたいですね。全然、行ってないので。一緒に行ってくれる人を募集中です(笑)。
TBS/FEG
「K-1 WORLD MAX 2006〜日本代表決定トーナメント」
2006年2月4日(水)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:30
<全対戦カード>
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R
安廣一哉(正道会館/第1&2回正道会館全日本空手道選手権大会軽量級優勝)
VS
HAYATO(FUTER TRIBE/UKF世界スーパーウェルター級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R
TATSUJI(アイアンアックス/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT'05優勝)
VS
山本優弥(BOOCH BEAT/全日本キックボクシング連盟ウェルター級1位)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R
鈴木 悟(フリー/元プロボクシング日本ミドル級王者)
VS
上山龍紀(TEAM Kings/DEEP初代ミドル級王者)
▼日本代表決定トーナメント1回戦 3分3R
佐藤嘉洋(フルキャスト/WPKC世界ムエタイスーパーウェルター級王者)
VS
新田明臣(バンゲリングベイ/K-1 WORLD
MAX 2005〜日本代表決定トーナメント準優勝)
▼日本代表決定トーナメント準決勝 3分3R
安廣VSHAYATOの勝者
VS
TATSUJIVS山本の勝者
鈴木VS上山の勝者
VS
佐藤VS新田の勝者
▼日本代表決定トーナメント決勝戦 3分3R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼リザーブファイト 3分3R延長1R
我龍真吾(ファイティングマスター/J-NETWORKウェルター級王者)
VS
白須康仁(花澤/MA日本キックボクシング連盟ウェルター級王者)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
魔裟斗(シルバーウルフ/K-1 WORLD MAX 2003王者)
VS
イアン・シャーファー(リングス・オーストラリア/XFCライト級王者)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
レミギウス・モリカビュチス(リングス・リトアニア/ZST-GP2王者)
VS
大東 旭(チーム・クラウド/元プロボクシングWBC世界スーパーウェルター級5位)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/K-1 WORLD MAX
2004王者)
VS
マイク・ザンビディス(ギリシャ/WOKA世界王者)
▼第1試合 73kg契約3分3R延長1R
アンディ・オロゴン(ナイジェリアチーム /オロゴン)
VS
飯伏幸太(日本/DDT・大誠塾)
<チケット料金>
SRS席22,000円 S席13,000円
魔裟斗応援シート(S席・特典付き)13,000円
A席6,000円
<チケット販売所>
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:36663)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
<お問い合わせ>
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