3月1日(火)東京・六本木のK-1オフィシャルジムで、所英男の公開練習が行われた。所は3月15日(水)東京・日本武道館で開催されるTBS主催『HERO'S
2006』への出場が決定している。
公開練習に先立ち、谷川プロデューサーのコメントが発表された。それよると、カード発表が本日間に合わず、明日か明後日の発表になるとのこと。所の対戦相手候補は日本人と外国人の2名おり、最終調整がつかなかったという。
所は今年の目標として、「HERO'SとZSTで結果を出して、年末にKID選手とチャンピオンシップをやりたい」と、山本“KID”徳郁が保持するHERO'Sミドル級世界王座への挑戦を表明。さらに、「須藤元気選手とやりたい。僕から言える立場ではないが、UFC-Jのベルトを賭けて欲しい」と、昨年に続いて須藤との対戦もアピールした。
須藤は所の師匠である山本喧一とリングスで対戦して勝利、UFC-Jのベルトを奪っている。所にとっては師匠のリベンジマッチであり、ベルトを奪い返して山本に返したいという夢があるのだ。
「(師匠のリベンジマッチ)それもある。でも単純に、選手として尊敬しているので闘ってみたい。もちろん、ベルトも賭けて欲しい」と所。
前田日明スーパーバイザーとのマンツーマン練習、通称“前田練”も続けており、「基礎体力強化を今年からやって、足の締め付けが強くなって前よりも極めが強くなったような気がする」と成果を自認し、前田スーパーバイザーからカール・ゴッチ直伝の“裏技”も「ちょこちょこ教わっています」という。「こういう事か、みたいなものが分かりました。前田さんがよく“盲点”と言うんですが、それが分かる感じがします。次の試合でもトライしてみたい」と、禁断のテクニックを披露する事を匂わせた。
●記者との一問一答
ーー対戦相手が決まらないという事で不安はありませんか?
「決まったら決まったで不安はあるんですけど、決まらなくても不安はありますね」
ーーどっちが大きいですか?
「決まってると相手を見てああしよう、こうしようとか考えるんですけど、決まってないと何も考えなくていいので気持ち的にはラクです」
ーー日本人と外国人という事ですが、どちらがいいですか?
「どっちでもいいです。日本人か外国人かよりも、ストライカーかグラップラーかの方が気になります」
ーーどっちがいいですか?
「両方いやなところがありますけど、今回はどっちでもいいです。まだ両方名前も聞いてません。後は自分がどうするかなので。普段から対策とか建てない方なので、決まったらセコンドの人に見てもらって対策を考えてもらいます」
ーー現在はどんな練習を?
「体つくりとスパーリングを多めにやってます」
ーー体つくりは前田日明スーパーバイザーとの練習で?
「そうです。自分がグラップラーだというのを忘れないのが第一、後は細かい技術的な事とかを教えてもらっています。不利なポジションを取られてもいいから、動いていってというのをやってます。後々、(2月のZSTで)負けてよかったと思えるように頑張りたい」
ーーZSTでの体のダメージは?(※2R4分3秒、KO負け)
「大丈夫です。精神的なダメージの方が大きいですね。気持ちは徐々に変わりつつある感じで、もう次の事しか考えていません」
ーー精神的なダメージから立ち上がるために何かしました?
「湯河原温泉に一泊二日で行ってきました。リフレッシュできましたね。もう次の事を考えてます。後悔が多いので、次に繋げようと思っています。負けるのはいつもの事なので、そんなに…。勝ったり負けたりして上に上がって行きたいんで。負けに慣れたらダメなんですけど、慣れてます(笑)」
ーーちょっと鼻声ですが、花粉症ですか?
「そうなんです。でも、今年はまだいい方。去年は酷かった。左目が若干かゆいです。花粉が本格的になる前に、試合がしたいですね」
ーー今年のHERO'Sでの目標は?
「ZSTでも結果を出して、年末にチャンピオンシップをKID選手とやりたい。須藤元気選手ともやりたいですね」
ーーKID選手との試合が見たいというファンの声も多いですね。
「そういう声がもっといっぱいもらえるようにしたいですね。最終的にやれればいいと思っています。年末に。今年やらなきゃ、という気持ちです」
ーー前田スーパーバイザーとの練習は?
「続いてます。試合に向けて徐々に落としている感じです。基礎体力をつける運動が中心なんですが、僕はそういうのを避けて通ってきたので最初はきつかったけど、ようやく体が慣れ始めてきました。本格的にやり始めたのは今年に入ってからです」
ーーどんな内容なんですか?
「ジャンピング・スクワットとか、レスラー式プッシュアップなどの器具を使わない練習です。セットで50回を何セットとか。よく雑誌に書いてあるような3000回とかはやってません(笑)。1000回もやってませんね。やってたら途中で逃げてます(笑)」
ーー効果を感じますか?
「極めが前よりも強くなった気がします。前だったら逃げられてるような、例えばヒザの締め付けとかが強くなってる気がする」
ーーカール・ゴッチ直伝の裏技とかは習ってないんですか?
「それもちょこちょこ教えてもらってます。こういう事か、みたいな。“盲点”と前田さんがよく言うんですが、そんな感じがします」
ーー次の試合で出したいですか?
「トライしたいですね」
ーー最後にもう一度、今年の目標を。
「一試合一試合重要になってくると思いますが、結果を出して年末にまた出れてKID選手とやれたら最高です。あ、今年は全試合に出場すると言いましたが、先の事を考えるとツライので撤回させていただきます(笑)。一試合一試合やってく感じでいきたい。先の事を考えず。全勝は難しいと思うけど、結果は出していきたいですね。まず結果が欲しいです」
TBS
「HERO'S 2006」
2006年3月15日(水)東京・日本武道館
開場16:00 開始17:30
<決定対戦カード>
▼HERO'Sルール 95kg契約 5分2R延長1R
秋山成勲(フリー)
VS
カラム・イブラヒム(フリー/アテネ五輪レスリング金メダリスト)
▼HERO'Sルール 72kg契約 5分2R延長1R
須藤元気(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
VS
オーレ・ローセン(デンマーク)
▼HERO'Sルール 70kg契約 5分2R延長1R
宇野薫(和術慧舟會東京本部)
VS
リッチ・クレメンテ(チーム・ブードゥー)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
所英男(リバーサルジム)
VS
現在調整中
▼HERO'Sルール 70kg契約 5分2R延長1R
宮田和幸(フリー)
VS
イヴァン・メンジヴァー(トリスタージム)
▼HERO'Sルール 75kg契約 5分2R延長1R
國奥麒樹真(フリー)
VS
アントニオ・マッキ(ボディーショップ)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
山本宜久(フリー)
VS
キム・ミンス(フリー)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
大山峻護(フリー)
VS
メルビン・マヌーフ(オランダ)
<チケット料金>
SRS席22,000円 SS席13,000円
S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売所>
チケットぴあ=0570−02−9999
ローソンチケット=0570−084−003(Lコード:31113)
CNプレイガイド=0570−08−9999
キョードー東京=03−3498−9999
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
HERO'S年間スケジュール
3月15日(水)東京・日本武道館
5月3日(水・祝)東京・代々木第1体育館
8月5日(土)東京・有明コロシアム
10月9日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
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