10月8日(日)東京・新宿FACEで開催される全日本キックボクシング連盟主催『CUB☆KICK'S
3days』の二日目『青春塾祭り 〜Naokick's〜』に出場する、全日本スーパーフェザー級チャンピオンの石川直生と同ウェルター級1位の山本優弥が4日(水)東京・青砥の青春塾で公開練習を行った。
メインイベントで元MA日本フェザー級チャンピオンの大高一郎(山木/MA日本キックボクシング連盟)を迎え撃つ石川は、このイベントに賭ける思いを熱く語る。
「僕も優弥もデビュー戦組も、今回は同じ練習をやりました。それで思ったのは、同じ練習量をやっても体の丈夫さが僕とか優弥とは違うんですね。デビュー戦組は怪我しちゃったりだとかがあって。そういう時は一人だけだと挫けちゃうだろうけど、今回はみんなで出るということでお互いに引っ張り合って、誰も心が折れずに一緒に練習したことが自信になると思う。普通のデビュー戦とは違う自信を持ってくれていると思います。
夏の朝練を越えて、青春塾が一丸となって疲れる毎日を過ごしてきたので、一人一人が負けられない。僕もきれいな試合をしてスマートな勝ち方してとか、試したいことがいっぱいあったけど、今回はデビュー戦組よりも死に物狂いでどんな形でも勝たないといけない。デビュー戦と同じくらい、“クソ・ハングリー”な闘いをして、勝ちに拘って大会のハッピーエンドを迎えたい。僕一人だけじゃなく、いろんな人の力を貸してもらって成り立つ興行なので、中心人物の僕がコケたら次の日から生きていけない。どんな手を使っても勝ちたいですね」
青春塾祭りでは試合の他にファッションショーが行われたり、来場者500名にお土産が出たりと石川のアイデアが詰まっている。
「頭の中にあることを形にしました。飛びぬけて有名な選手が出るわけじゃないけど、帰る時にはK-1、PRIDEとか今まで見た興行の中で、一番面白かったと印象に残るような1日にする自信があります。イベントの盛り付けを妥協なくやってきたつもりです。本気の人たちと僕も一緒に動いて、選手としての練習とかをやらないといけない時期になったら任せてしまったんですけど、思ってた以上の盛り付けをやってくれましたね。みんなが楽しく帰れるような、今までにないイベントになる。でも、一番大事な部分は試合なので、試合がピリッとしなければいけない。石川直生がやることに賛否両論あると思う。それくらいリスクのある大会だと思います。それでもし、ヘタをうてば表を歩けないくらいになる。それぐらい自分の試合は大事。勝ちに拘って、ハングリーに勝ちに向かう試合をして、初めて見に来てくれたお客さんの印象に残るような試合をします」
対戦する大高は戦績こそ振るわないものの、常に他団体の選手を相手にして前に出続ける激闘マシーン。そのため、好勝負が多くなる。
「僕も大高選手もIKUSA組ですね(2005年に行われたIKUSA
GPで石川が優勝、大高も出場している)。その頃から動きをいつも見ていたし、パターンも研究してました。ガンガン前へ出て来てくれるし、誰とやっても噛み合わない試合はひとつもない。僕とやる時も同じだと思う。気持ちが退かずに前へ出るから、面白い試合になる確証のある選手だと思う。それに、1回チャンピオンになった選手は怖いですよ。ナメてません。勝ちパターンは幾つか想定しています。僕も次で30戦目のキャリアがあるので、相手がどう来ても闘えるだけの器はある。対策はバッチリですよ。今回は勝ちに拘るから、エグイ試合になる可能性もありますね」
石川といえば、“殺す”“破壊”“毒針”などの文字を、竹島会長が試合前に石川のヒジに書くエピソードが有名。今回はどんな文字が書かれるのかと聞くと…「あれはその時々に思いついたことを書いている」と竹島会長。「あれはヒジを意識しろってことなんです。そこに集中しろと。ヒザだけにならず、ヒジにも意識を持ってこいってことを自覚させるためにやるんですね」と竹島会長が説明すると、石川は「えっ、そうだったんですか?」と初めて理由を知ったらしい。「組んだ時にヒザだけじゃないよ、と。それに書かれた方はモチベーションが上がる」と聞き、「確かに書かれるとヒジを意識しますし、モチベーションが上がりますね」と納得。当日、石川のヒジにはどんな文字が書かれているのかにも注目だ。
今回は全日本キック新宿FACE三連戦の二日目、中日であるがすでに指定席は完売。追加席を増席するほどの盛況ぶりである。
「他の2日は気になりますね。でも、意識するほどの余裕はない。三大会の中で一番試合内容がいいかどうかはさておき、イベントとしての評価は気になります。前日が凄かったとなれば、2日目の士気も高まりますからね。来年、第2回の青春塾祭りが見たいよって言われるようなイベントにします」
前日に行われたAJジムの公開練習では、誰もが“3日間で自分が一番いい試合をする”と口を揃えたが、石川はそれを聞くと「それは当たり前のこと。口に出して言うことじゃないと思う。プロとして当然、自分の試合が一番だよって気持ちはある」とバッサリ。もちろん、自分が一番いい試合をするのは“当たり前”と言わんばかりだ。
石川が常に口にしている“キック革命の野望”。今回のイベントは「その第一歩となる」と石川は言う。
「今までキックボクシングを見たことがない人や、雑誌の人も呼んでいます。キックボクシングの軽量級が、面白いという何かのアピールになればいいと思う。僕が騒いで軽量級が盛り上がってみんなが興味を持ってくれればいい。僕はK-1に軽量級を作りたいわけじゃない。キックボクシングの軽量級が大きくなって欲しい。その第一歩だと思っている」と宣言した。
なお、石川が言うように当日は企画が盛りだくさん。大会パンフレット(1,000円)購入者には、抽選で以下のプレゼントが当たる。
・石川直生&山本優弥&渡辺久江 寄せ書きサイン色紙
・石川直生×K.N.A.C.Kオリジナルキャップ
・山本優弥×K.N.A.C.Kオリジナルキャップ
・石川直生×K.N.A.C.KオリジナルTシャツ
・大会記念ポスター(出場選手直筆サイン入り)
・ボディメーカー提供グローブ(出場選手直筆サイン入り)
さらに、来場者500名には「青春塾祭り 〜Naokick's〜」特製オリジナルビニールバッグ&ステッカーをプレゼント。協賛の「Farm」提供による化粧品サンプルか脂取り紙も封入されている。
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2006“CUB☆KICK'S 3days” 2nd
「青春塾祭り 〜Naokick's〜」
2006年10月8日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始18:00
※オープニングファイト開始17:15〜
<全対戦カード>
▼メインイベント CROSS BOUT 59kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパー・フェザー級王者)
VS
大高一郎(山木ジム/元MA日本フェザー級王者&現スーパー・フェザー級3位)
▼セミファイナル 全日本スーパー・ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分5R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級1位)
VS
貴之ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム/全日本スーパー・ウェルター級7位)
▼第4試合 スペシャル・エキシビションマッチ 2分2R
渡辺久江(DEEP女子ライト級王者)
VS
四十内としえ(青春塾)
▼第3試合 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
長谷川誠(青春塾)
VS
海戸 淳(S.V.G./全日本ライト級7位)
▼第2試合 スーパーウェルター級 サドンデスマッチ3分3R
後藤友宏(TEAM GO/元NKBウェルター級2位)
VS
大蔵“PHOENIX1号”(PHOENIX)
▼第1試合 ライト級 3分3R
寺崎 健(青春塾)
VS
佐藤翔太(SVG)
▼オープニングファイト第3試合 バンタム級3分3R
塚原 健(青春塾)
VS
石村修一(スクランブル渋谷)
▼オープニングファイト第2試合 スーパーフェザー級3分3R
小松 喬(青春塾)
VS
梅原ユウジ(REX JAPAN)
▼オープニングファイト第1試合 女子ライト・フライ級2分3R
YUKAЯI(青春塾)
VS
MITSUKI (DRAGON)
<当日チケット料金>
S席5,500円 スタンディング3,500円
※当日券売り場にて16:30より発売。
※※当日はドリンク代が別途500円必要。
<会場へのアクセス>
http://www.shinjuku-face.com/map.html
<お問い合わせ>
全日本キックボクシング連盟 TEL.03-3365-1171
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