11月6日(月)東京・青山にあるDSEにて『PRIDE 武士道 -其の十三- PRIDEウェルター級GP2006
決勝戦』の一夜明け会見が行われ、PRIDEライト級のタイトルを防衛した五味隆典(久我山ラスカル)と、PRIDEウェルター級GP2006王者の三崎和雄(GRABAKA)が出席した。
試合直後と同じように「PRIDEデビュー戦だった横浜アリーナだったので、強くなって帰って来たところを見せたかったんですけど、手堅い試合になってお客さんには申し訳なかったと思います」とマーカス・アウレリオ(ブラジル)戦を振り返った五味。
アウレリオ戦が神経戦だったためか、この日は終始リラックスムードで「今後は海外でも試合をしてみたいですね。環境が変わったものにも挑戦したいですし、しっかり準備して2月のアメリカ大会にも出たい」とアメリカ進出を口する一方、「防衛戦は年に一回、噛み合う選手とお客さんが喜ぶ試合が出来ればいいんじゃないでしょうか。三崎選手みたいに男だったら(GPの)金のベルトを目指しましょうよ。だって1試合だけして王者になるのは…せこいですよ」と苦笑い。
来年開催が噂されるGPについても「盛り上がれば出たいですけど、僕も王者ですからね。王者が王者になるためにGPに出るのは大変ですよ。金のベルトが二つあっても一緒じゃないですかね。それよりも(ライト級王座の)銀のベルトのデザインを変えて欲しいです(笑)」と明言を避けた。
一部で対戦が噂されるボクシング世界王者の徳山昌守についてコメントを求められると「素晴らしい選手ですし、尊敬している選手ですけど、体重やルールのこともありますし、僕は昨日の試合で蹴りも出しましたから、向こうが試合を受けてくれれば…」と微妙な解答。五味が戦闘モードに入るまでにはまだ時間がかかるようだ。
また昨日は激闘のダメージから大会後すぐに帰宅し睡眠をとったという三崎は「朝起きて体中が物凄く痛くて、これが夢だったらどうしようと思って、まずベルトがあるかどうかを確認しました。ベルトを見て改めて王者になったんだなという優越感を味わいました」と、王者になった喜びを表現。
「運も実力のうちという言葉もありますが、確かに僕は一度負けました。しかしトーナメントという意味だけでなく、僕の生き様だったり男としてのすべてがトータルされて優勝することができました」と大会を振り返り、「次ということではなく、お互いがいい状態でパウロ・フィリオと再戦したい」「ダン・ヘンダーソンが持っているベルトが欲しい」と、今後の目標について語った。
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