11月12日(日)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催『Solid Fist』に出場する全選手の公開計量が、大会前日の11日(土)午後5時より都内ホテルにて行われた。(計量の結果は下記=ヘビー級2試合はフリーウェイトのため計量なし)
トリプルメインイベント第2試合で、ラジャダムナンスタジアム&プロムエタイ協会ウェルター級1位のゲーンカート・チューワッタナ(タイ)に挑むラジャダムナンスタジアム同級8位&全日本同級チャンピオン大輝(JMC横浜)は、計量をリミットいっぱいでパスするとホッとした表情。
同じくジャスト68kgで計量をパスするも、下着を脱ぎ裸で計量したゲンカートの厳しい表情とは対照的な表情だった。
「相手を見て? 別に何とも思わないです。勝つ負けるじゃなく、勝つことだけを考えてやる人間なので。ゲーンカートはタイ遠征の時に自分のセコンドに付いてくれたので、顔見知りなんですよ。試合ではそういう気持ちはないですけど」と、実は以前から親交があったことを明かす。だからといって、やりにくいという感情は一切ないという。「さっきも向こうが“ダイキ、ダイキ”って言うので握手して、言葉も通じないのでお互いにニヤけていました(笑)」
「自分より身長がデカイってくらいかな」とゲーンカートの印象を語る大輝は、ゲーンカートがヒジでカット予告をしていることについて「切られないようにします(笑)。切られても倒せばいいだけ。カウンターでカットされてしまえばしょうがないけど、練習の時から毎日、ガードを上げてパンチを打てと言われてきたので、もらわない自信はあります」と、ヒジ対策はバッチリ。
当初、ゲーンカートはラジャダムナン&プロムエタイ協会共にランキング3位と発表されたが、11月度に発表されたランキングでは共に1位となった。それを聞いた大輝は「何位でも関係なく、自分の力を出し切るだけ」と気にもせず、「向こうがヒジと言うなら…自分がヒジで切るのは無理なので(笑)それ以外の技で倒します」と、蹴りだけパンチだけに拘らず「相手との感覚で何をするのかを決める」と語った。
「ビデオを見たこともないですが、自分の力をぶつけるだけです」と、大輝は力強く締め括った。
計量時は険しい表情だったゲーンカートだが、水分を摂ると途端に微笑を浮かべる。昨年10月、望月竜介に地元で逆転KO負けして以降は無傷の4連勝を飾っているという。
「連勝はいっぱい練習しているからです。大輝のことは知ってますよ。彼がラジャダムナンスタジアムで試合した時、生で見てますから。非常に頑丈で蹴りもパンチも首相撲も出来るいい選手です」と、大輝を高評価するゲーンカート。
しかし、「僕の得意技はヒジ。タイミングで切ろうと思っています。チャンスがあればすぐに試合を終わらせるつもりですが、油断はしません。ヒジで試合を終わらせます」と、ヒジによる予告TKO勝ちを行った。
大輝がトップランカーに勝利すれば、来年2月に決定したタイ遠征でのタイトルマッチの可能性が俄然濃くなる。このビッグチャンスを手に入れることが出来るか。
なお、今大会は指定席が全席完売、立ち見券も前売りでほぼ売れてしまったため、当日券は立ち見券が数十枚のみの販売となる。全日本キックには後楽園ホールより「これ以上売ってはいけない」とストップがかかっているとのことで、16:00から発売される当日券もあっという間に完売することが予想される。
全日本キックボクシング連盟
「Solid Fist」
2006年11月12日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
※オープニングファイト開始17:30
<全対戦カード>
▼トリプルメインイベント第3試合 62.00kg契約 3分5R
小林 聡(藤原/WKA世界ムエタイ・ライト級王者)61.7kg
VS
ジャルンチャイ・ケーサージム(タイ/現役ムエタイ4冠王)61.6kg
▼トリプルメインイベント第2試合 68kg契約 3分5R
ゲーンカート・チューワッタナ(タイ/ラジャダムナンスタジアム&プロムエタイ協会ウェルター級1位)68kg
VS
大 輝(JMC横浜/全日本ウェルター級王者&ラジャダムナン・ウェルター級8位)68kg
▼トリプルメインイベント CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ 3分3R
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)61.1kg
VS
山本雅美(北流会君津/NJKFライト級1位)61kg
▼セミファイナル 61kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
チューティン・シットクヴォンイム(タイ/谷山/元ムエタイ二冠王)60.4kg
VS
増田博正(スクランブル渋谷/全日本ライト級王者)60.6kg
▼第4試合 全日本Sウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
佐藤皓彦(JMC横浜/同級5位)69.7
VS
後藤友宏(TEAM GO/同級10位&元NKBウェルター級2位)68.5kg
▼第3試合 ヘビー級 サドンデスマッチ 3分3R
安部康博(建武館/元全日本ヘビー級王者&同級3位)
VS
山宮恵一郎(GRABAKA/同級6位)
▼第2試合 スーパー・ウェルター級 3分3R
藤元洋次(NSG)69.3kg
VS
クリストフ・プルボー(スクランブル渋谷)67.5kg
▼第1試合 ヘビー級 3分3R
洪 太星(極真会館)
VS
コンボイ山下(超越塾)
▼オープニングファイト第3試合/ライト級3分3R
中向居尚輝(S.V.G.)61.1kg
VS
野間一暢(JMC横浜)60.9kg
▼オープニングファイト第2試合/フェザー級3分3R
甲野裕也(S.V.G.)57kg
VS
上杉隼土(超越塾)56.7kg
▼オープニングファイト第1試合/フェザー級3分3R
九島 亮(AJ)56.9kg
VS
永野裕典(和術慧舟會DURO)56.5kg
●全日本キックボクシング連盟 2007年度・大会スケジュール
1月4日(木)後楽園ホール
3月9日(金)後楽園ホール
4月15日(日)後楽園ホール
5月11日(金)後楽園ホール
7月29日(日)後楽園ホール
8月25日(土)後楽園ホール
9月29日(土)後楽園ホール
11月18日(日)後楽園ホール
12月7日(金)後楽園ホール
※新宿FACE大会、横浜赤レンガ倉庫大会(はまっこムエタイジム)、その他追加大会予定
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