2月9日(金)東京・新宿にある全日本キックボクシング連盟本部にて、4月15日(日)東京・後楽園ホールで行われる、全日本キックボクシング連盟主催「New
Deal」のメインカードが発表され、会見に出席した全日本スーパー・フェザー級王者・石川直生(青春塾)が、新設されるK-1ライト級についてコメントを残した。
「昨日の夜、自分と向き合って色々と考えました。長くなるけどいいですか?」と前置きしてから、K-1ライト級への想い、そしてキックボクシングへの想いを口にした石川。時折、目に涙を浮かべるなど、複雑な心境をありのままに語った。
「以前から僕はヒジ・ヒザありのフィールドで、軽量級のキックボクシングを表舞台に出したいと思っていました。そこでK-1にライト級ができるんじゃないかという話を聞いていて、僕はそれよりも先に軽量級のキックボクシングを世に出したかったんですが、先を越されちゃったなと思いました。
MAXは(山本)優弥のセコンドで会場に行ってセコンドとして見たり、控え室のモニターで見たことがあります。それで2月のMAXは初めてリングサイドで最初から最後まで見たんですが、お客さんとして楽しめました。そしてお客さんを喜ばせるには、迫力ある強さとスピードと華が必要だと分かりました。
それと同時に『俺たちはいつももっとすごいことをやっている』と思ったんです。確かにMAXに出ている選手は強いと思いますけど、(やっていることは)『あれでいいんだな』って。そしたら家に帰って、すごく悔しくなって、変な脱力感があった。しかもその数日後にK-1にライト級ができるという話が発表されて。
今までは、もしK-1からオファーが来れば『出たいな』という軽い気持ちと、否定はしないけどどこか敬遠していた部分があったと思います。でも実際にK-1にライト級が出来て、オファーがくる可能性があるとして捉えた場合、自分も4月で28歳、年齢を考えなきゃいけない。もしオファーがあれば…オファーがなくても、自分から名乗りを上げても出たいというのが正直な気持ちです」
――もしK-1に出ることになればヒジ・ヒザが禁止になりますが、スタイルは変えますか?
「それは僕も思っているし、周りのみなさんも思っていることだと思います。でも僕は15歳からキックボクシングを始めて、キャリアもある。
自分の武器はヒジだけじゃない。自分の階級の他の選手みたいにパンチでKO出来る選手じゃないから、いつもヒジで勝っていると思われているかもしれません。
そういう意味では自分のスタイルを大きく変えるわけではないけれど、もっと幅を広げなきゃいけないと意識して練習してます。だから100%の自分が出るわけじゃないけど、もし(K-1に)出ることになれば不安はなく、やるつもりです。
『ヒジがなかったら石川は負けた』とは言いたくないし、言われたくない。そのくらいの覚悟でやります」
――全日本キックの20周年大会でメインを張るという目標もあったと思いますが。
「それはもちろんあります。自分が全日本キックの小林さんの後の存在を担う人間として考えた場合は、それ(=20周年大会でメインを張ること)なんです。今も自分はそう思っています。
でもさっきも言ったように僕の人生だし、28歳でもうキャリアとして先がない。それを考えて、今年に勝負を賭けるとしたら、(K-1と全日本)どちらにも勝負を賭けたいんです。『二兎追うもの一兎も得ず』という世界だというのは分かっています…けど、本当に正直な気持ちとして、その二つを目の前に出されたら、本当に悩んでしまう。それで昨日は話す言葉をすごく選んでいて、苦しいです。
もちろん全日本キックには大輝選手や大月選手という素晴らしい選手がいて、そういった選手を差し置いて自分がメインをやりたいという気持ちがある。それなのにポッと沸いて出てきた大舞台に目がくらんでしまう。そんな自分が嫌なんですけど、それが事実なんですよね」
――MAXを見ていて「これでもいいのかよ」という悔しさがあったんですか?
「それもあるし、全日本キックを背負いたいと言っていたくせに、大舞台に目がくらんでいることが悔しくて…」
――4月の試合について“Road to 代々木”という言葉を使っていましたが、これで“Road
to K-1”といいう側面も出てきたと思います。そのスタートが梶原戦になり、高いハードルだと思いますか?
「そういう意味(=Road to 代々木&Road to K-1)ではベストだと思います。僕がキックボクシングを始めたキッカケはNKホールの前田憲作VS立嶋篤史戦だったんですね。
その遺伝子を持つ選手が全日本に初めて殴りこんできて、しかもこの前のMAXで僕が一番インパクトを残したと思っている尾崎選手と近い選手。60kg契約ということも考えれば、ストーリーとしては最高だと思うんです。しかも小林さんが引退して最初の大会のメイン、ハードルは高い方がやりがいがあります」
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2007
「New Deal」
2007年4月15日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<決定対戦カード>
▼メインイベント 60kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
VS
梶原龍児(チームドラゴン/J-NETWORKライト級王者)
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2007
「Departure〜野良犬FINAL〜」
2007年3月9日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<決定対戦カード>
▼小林聡・引退記念エキジビションマッチ 3分1R
小林 聡(藤原)
VS
X(後日発表)
▼スペシャルマッチ 56kg契約 3分5R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)
VS
藤原あらし(SVG/全日本バンタム級王者)
▼スペシャルマッチ 61.5kg契約 3分5R
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
VS
増田博正(スクランブル渋谷/全日本ライト級王者)
▼第23代全日本ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ 3分3R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級1位)
VS
金統光(藤原ジム/全日本ウェルター級2位)
▼第23代全日本ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ 3分3R
湟川満正(AJジム/全日本ウェルター級3位)
VS
宝樹まもる(勇心館)VS三上洋一郎(S.V.G.) ※2・2新宿大会の勝者
▼全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
岩切博史(月心会/全日本フェザー級5位)
VS
中村元気(クロスポイント・ムサシノクニ)
▼全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R
畑尾龍宏(REX JAPAN/全日本ライト級9位)
VS
遠藤智史(AJジム/前全日本フェザー級7位)
▼全日本ライト級ランカー昇格決定戦 3分3R(延長あり)
寺崎直樹(青春塾)
VS
野間一暢(JMC横浜GYM)
※本戦は上記8試合。試合順は後日発表。他3ラウンド数試合予定
<チケット料金>
野良犬FINALシート(特製チケット/特典付き/※連盟販売のみ)20,000円
RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円
<チケット販売所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
チケット&トラベルT-1
<お問い合わせ・チケット予約>
全日本キック 03−3365−1171 http://www.aj-kick.com
●全日本キックボクシング連盟 2007年度・大会スケジュール
3月9日(金)後楽園ホール
4月15日(日)後楽園ホール
4月 タイ遠征(予定)
5月11日(金)後楽園ホール
6月9日(土)新宿FACE 『CUB☆KICK’S-6』 ※追加
6月10日(日)新宿FACE 『CUB☆KICK’S-7』 ※追加
7月29日(日)後楽園ホール
8月25日(土)後楽園ホール
9月29日(土)後楽園ホール
10月 代々木第二体育館(予定)
11月18日(日)後楽園ホール
12月7日(金)後楽園ホール
※新宿FACE大会、横浜赤レンガ倉庫大会(はまっこムエタイジム)、その他追加大会予定
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