5月28日(月)東京・P'sLAB東京にて、ジャミール“ザ・サージェント”マスー(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)が公開練習を行った。マスーは30日(水)東京・後楽園ホールにて行われる、パンクラス主催『PANCRASE 2007 RISING
TOUR』にて、DJ.taiki(フリー)と対戦する。
公開練習でマスーはパンチのミット打ちを中心に、パウンドやガードポジションからの関節技を披露。
マスーのミットを持ったのはデイブ・ストラッサーで、日本で和田拓也、池本誠知、門馬秀貴らと対戦経験があり、UFCにも上がったことがあるアメリカのベテランファイターだ。
マスーはストラッサーのもとで総合格闘技を学び、ストラッサーの主催する『フリースタイルコンバットチャレンジ』で主にキャリアを積んできた22歳の新鋭。
自らのファイトスタイルについては「オールラウンドな選手で寝技も打撃も強いと思っているけど、特に優れているのはワールドクラスの打撃とスタミナ。例えて言うならば、ミルコ・クロコップのような選手かな。ハイキックは得意技の一つさ」と語る。
ニックネームの“ザ・サージェント”は日本語で「軍曹」を意味する言葉。「これは周りの人間がつけてくれたんだけど、毎回のように熱い練習をして、過酷なダイエットに挑む。
そんな僕の自分に厳しい性格を見てつけてくれたんだ。普段はナイスな人間だけど、リングに上がって僕は相手に厳しく接するよ」と、マスーは不敵な笑みを浮かべた。
マスーが主戦場にしている『フリースタイルコンバットチャレンジ』は、アメリカでは珍しくサッカーボールキックやストンピングが許され、さらにくヒジ打ちも認められるという非常に過激なルールだ。
しかし「僕たちはプロフェッショナルとしてリングに上がっているわけだから、どんな攻撃に対してもディフェンスすることができる。だからサッカボールキックやヒジ打ちありのルールを過激とは思わない」と平然と言ってのけるマスー。ビッグネームとの対戦はないものの、その実力は推して知るべしだ。
試合に関するエピソードを聞く限り、非常に怖い印象を受けるマスーだが、子供の頃はアニメ『ミュータント・タートルズ』やハルク・ホーガンが好きで、ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画を見て総合格闘技を始めてというお茶目な一面の持ち主。
「DJ.taikiはスパイダーマンのコスチュームで練習していたらしいね。あれは面白い(笑)! 僕は誰が相手であってもKOするつもりでいるけど、対戦相手がああいうことをするのは楽しめていいんじゃないかな」と笑顔を見せた。
またマスーは2週間前に大学を卒業し、現在は教員免許を取得中というインテリ系ファイターでもある。
DJ.taikiが大学を留年し現在大学“5年生”であることを告げると「勉学と並行して学校にも行かなくてはいけない。僕も教育実習など忙しい時期が6カ月間続いたけれど、その間に2回も試合をしたし、ちゃんと実習も終わらせた。そしてオールAの成績のまま、大学を卒業することができたんだ。トレーニングを留年の言い訳にするのはダメだ」と、釘を刺した。
今は学校の先生よりも総合格闘家として成功する方が先決、とマスー。しかし「パンクラスのタイトルにも挑戦したいし、記録よりも記憶に残るような選手になりたいね。僕は人生をかけて総合格闘技をやっていきたい」と語る一方で、「もし選手生命が断たれてしまうような大きな怪我をしたら、学校の先生や他の仕事をしたいと思う。僕は人に物事を教えるが好きだから」と、しっかりした人生設計を明かすのだった。
パンクラス
「PANCRASE 2007 RISING TOUR」
2007年5月30日(水)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始19:00
<全対戦カード>
▼メインイベント ライトヘビー級戦 5分3R
川村 亮(パンクラスism/同級2位)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)※初参戦
▼セミファイナル 第3代ヘビー級キング・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
水野竜也(U-FILE CAMP登戸/同級2位)
VS
アスエリオ・シウバ(ブラジル/トータル・パンチMMA/bodog)
▼第6試合 ウェルター級次期挑戦者決定戦 5分3R
井上克也(和術慧舟會RJW/同級2位)
VS
大石幸史(パンクラスism/同級4位)
▼第5試合 ライト級戦 5分3R
松田恵理也(TEAM坂口道場/同級3位)
VS
アライケンジ(パンクラス)
▼第4試合 フェザー級戦 5分3R
DJ.taiki(フリー/同級1位)
VS
ジャミール“ザ・サージェント”マスー(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)
▼第3試合 ミドル級戦 5分2R
金井一朗(パンクラスism)
VS
瓜田幸造(掣圏会館)
▼第2試合 フェザー級 5分2R
藤原大地(パンクラス稲垣組)
VS
裕希斗(U-FILE CAMP.com)
▼第1試合 フェザー級戦 5分2R
浅野倫久(KILLER BEE)
VS
山澤勇紀(スタンド)
▼第13回ネオブラッドトーナメント フェザー級準決勝戦 5分2R
吉本光志(AJ)
VS
長谷川孝司(パンクラス稲垣組)
<チケット料金>
SS席12,000円 A席8,000円 B席6,500円 C席5,000円 D席4,000円
※当日券は上記の券種すべて500円増し。16:00より会場チケット売り場にて販売。
<チケット発売所>
チケットぴあ=0570−02−9999(Pコード 594−040)
ローソンチケット=0570−084−005(Lコード 36199)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール 03-5800-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
レッスル池袋 03-3989-0056
ビデオショップチャンピオン 03-3221-6237
フィットネスショップ水道橋 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館 03-3512-2080
プロレスショップ・アンビション 03-5213-8681
バトルロイヤル 03-3556-3223
パンクラス=03−5792−0815 http://www.pancrase.co.jp/
※ぴあ(ファミリーマート・サンクス)、ローソンチケット、イープラス(セブンイレブン)は全国各地の窓口で購入可能。
<お問い合わせ>
パンクラス=03-5792-0815
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