8月31日(日)東京・戸越銀座に完成した『J-ROCK workout
studio』にて、吉田秀彦を始めとする吉田道場の選手たちが公開練習を行い、練習終了後に囲み取材に応じた。
その取材の中で、9月22日(土)アメリカ・カリフォルニア州アナハイムで行われる『UFC76 KNOCKOUT』に出場する中村和裕と小見川道大が意気込みを語った。
昨年大晦日のマウリシオ・ショーグン戦以来の試合となる中村は、現在のコンディションについて「すこぶる体調はいいですね、すこぶる!」と絶好調宣言。
金網対策については「家の近くにすごい金網があるんですよ。下は土なんですけど、オクタゴンみたいに金網が囲んである場所がある。そこでシャドーをやってます。
たまに女子高生に白い目で見られるんですけど、それに耐えてやってます。アウェー対策はバッチリ(笑)」と、冗談交じりに語った。
またUFCとPRIDEで大きく違うのがヒジありの有無。吉田道場でコーチを務める石井大輔は「色んな人のアイディアを取り入れて、超ショートのヒジ打ちを練習しています。
吉田道場にはケージフォースに出ている吉田善行さんやUFCに出ていた高阪剛さんも練習に来ているので、そういうみんなの技術や経験を受けて試合までに仕上げたい」とヒジ対策を説明。それを受けて中村は「ヒジ対策もやっています」としながらも、「細かいことは気にせず、もっと自由にやりますよ」と自然体のままオクタゴンに上がりたいと話した。
対戦相手のリョート・マチダ(ブラジル)とは過去に練習したことがある間柄で「総合格闘技を始めたのが一緒の時期で、大きな部類で言えば仲間かなと思います。僕がブラジルに行った時に連絡もしたし、まだデビューする前に日本で練習したこともあります。一言で言うとナイスガイ」と中村。
しかしリョートのアウトボクシングに対し、中村は伊豆での走りこみ合宿でしっかり足腰を作っており、前出の石井も「外からも内からも筋肉がついて、内臓も強くなっている。ちゃんと(リョートを)追い込めると思う」と太鼓判を押した。
と、囲み取材の終盤までは真面目に質疑応答を受けていた中村だったが、どうしても気になるのがそのヘアースタイル。写真を見ても分かる通り、前髪がぴっちりと揃ったマッシュルーム系の非常に個性的な髪型である。そのことについて触れると中村はこう説明した。
「やっと自分の髪型に出会えた気がします。今までは自分の方向性が分からずに、イケメン風の髪型をしていたんですが、ここ数戦PRIDEで試合をしていて、僕がやらなきゃいけない髪型が分かったんです。最初は自分で前髪を切って、それから他のところも切りました」(中村)
さらに「目指せ! ホトちゃん! 試合当日にはパーマをかけて、キューティクルを出して戦います」と、お笑い芸人・雨上がり決死隊の蛍原徹を目標に掲げた中村。どうやら中村はホトちゃんヘアーのまま、世界最高峰の舞台に上がるようだ。
また中村と同じくUFC初参戦を果たす小見川は「調子はいつも通り、海外で試合をやるんで、時差とか食べ物とか海外用に調整していく。
金網対策は壁を使ってやったり、石井コーチに聞いてます。(ルールに)ヒジが入っただけなんで、何でもバランスよくやっています」と話している。
ズッファ
「UFC76 KNOCKOUT」
2007年9月22日(土)アメリカ・カリフォルニア州アナハイム ホンダセンター
<決定対戦カード>
▼ライトヘビー級 5分3R
チャック・リデル(アメリカ)
VS
キース・ジャーディン(アメリカ)
▼ライトヘビー級 5分3R
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
VS
フォレスト・グリフォン(アメリカ)
▼ライトヘビー級 5分3R
ウィルソン・ゴヘイビア(アメリカ)
VS
ジェイソン・ランパード(アメリカ)
▼ライトヘビー級 5分3R
中村和裕(日本/吉田道場)
VS
リョート・マチダ(ブラジル)
▼ウェルター級 5分3R
ジョン・フィッチ(アメリカ)
VS
ディエゴ・サンチェス(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
小見川道大(日本/吉田道場)
VS
マット・ウィーマン(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
チアゴ・タバレス(ブラジル)
VS
タイソン・グリフィン(アメリカ)
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