10月25日(木)東京・秋葉原にあるキックボクシングジム「PHOENIX Stadium」にて、アンディ・オロゴン(ナイジェリア)が公開練習を行った。
オロゴンは週末、10月28日(日)東京・両国国技館で開催されるシュートボクシング協会主催/国連支援児童福祉・ガン難民救済チャリティーイベント『BATTLE
SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2007』にて、K-1 MAX世界王者のアンディ・サワー(オランダ)と対戦する。
「さっき起きたばっかりなんですよ」とやや眠そうな表情でジムに現れたオロゴン。眠気と減量からくる空腹のためか、この日の公開練習は1R3分のみのミット打ちで終了となったが、ゆったりしたペースの中でも鋭いパンチを打ち込むなど、コンディションの良さをうかがわせた。
現在のコンディションや仕上がりについて、「いつもと同じでごくごく普通にやってます」と言葉少なめに語るオロゴンは、サワー戦に向けてスタイル変更に着手したことを明かす。これまでのオロゴンは距離を取りながら、カウンターを取る典型的なアウトボクシングスタイルだった。しかしこれまでの経験を生かして、今は「自分から前に出る、自分から倒しにいくスタイル」を身に着けようとしている。
「K-1やキックボクシングは3Rしかない。それで1Rを相手に取られると挽回するのが難しい。だからK-1やキックで勝つためには、1Rから行くしかない。自分から下がるとイメージが悪いですからね。それに1Rから行けるようになれば、1Rでポイントを取って、2・3Rを今までのようなスタイルで戦うこともできる」(オロゴン)
スパーリングの量も増やし、出稽古も取り入れているというオロゴン。「キックの有名な選手ともスパーリングしてますし、出稽古ではお互いにやられたくないから、どちらかが怪我するくらい激しくスパーリングしました。今は手数も増えてきたし、こっちが手を出せばカウンターも取りやすくなった」と、ガチスパーで攻撃する勘を磨いてきた。
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今回の試合に向けて兄のボビーとはほとんど話しはしておらず、「最近は日本にいないみたいで、会ってません。連絡も取ってないんで」(オロゴン)
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今年4月のTATSUJI戦終了後には「勝ちたい気持ちが自分の中に出てくるまでは試合はしたくない」と、自らの精神面にダメ出しをしたオロゴン。「あの試合のことは思い出したくない」と苦笑いのオロゴンだったが、TATSUJI戦後は故郷ナイジェリアに戻って「ハングリー精神を取り戻した。今はもっともっと勝ちたいという気持ちが強くなった」と、スタイル変更と共に、闘争心も蘇って来たようだ。
対戦相手のサワーは、今年のK-1MAXでドラゴ、クラウス、魔裟斗を下した優勝を果たした現時点で70kg最強の男である。しかしオロゴンは「サワーが優勝したのを見てやったと思いましたよ。これでサワーを喰ったらデカい」とニヤリ。「ブアカーオ戦の前は相手が怖いと思っていたけど、リングの中の方が街中より安全でしょう。レフェリーもドクターもいるんだから。サワーの連打? そこはパワーで何とかしたい。手数でサワーに負けないように、こっちも連打を出したい」と冗談を交えながらも、サワーとの真っ向勝負を宣言する。
今回は投げや立ち関節も許されるシュートボクシングルール。「人を投げたら話題になるし、僕もワイドショーに出られるかな」と、今話題の亀田ネタで笑いを誘ったオロゴン。「僕とサワーだったら普通のキックの試合みたいになる」としながらも、「もし投げられても、今度は僕が投げられればいい。昨年末に総合格闘技の試合で寝技の練習もやっているし、きっと何でもありのルールだったら僕の方が投げられると思う」とルールに対する特別な意識はないようだ。
会見の最後に「サワー戦の勝算は?」と聞かれると「勝算がなかったら試合をする必要がない」と言い切ったオロゴン。今年2月の小比類巻貴之戦以来のミラクルを起こせるか?
●加藤督朗PHOENIXジム会長
新しいスタイルを出せれば、サワーに勝つ可能性はある
「アンディの調子は結構いいと思います。今回は前に出る、気持ちを見せるような練習をしてきました。アンディは相手の攻撃をいなす技術が上手い。同じアフリカ系の選手ということで、デニー・ビルのビデオをアンディに見せたんです。
アンディには他の選手にはない、アフリカ系特有の体の使い方やリズムがあって、アンディの相手をいなす技術は日本でもトップレベルだと思います。ただし首相撲が禁止のK-1ルールでデニー・ビルみたいなスタイルで戦っても駄目。
相手の攻撃をいなしてカウンターだけを求めてもしょうがない。だから今は攻める練習をやっています。きっと今練習でやっていることを試合で出して、新しいスタイルで戦うことができれば、サワーに勝つ可能性はあると思います」
→この公開練習の模様を動画で配信中!詳細は以下をクリック
https://gbring.com/interviewmovie/interviewmovie_sb071028.htm
シュートボクシング協会
国連支援児童福祉・ガン難民救済チャリティーイベント
「BATTLE SUMMIT GROUND ZERO
TOKYO 2007」
2007年10月28日(日)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00
オープニングファイト開始14:15
<全対戦カード>
▼メインイベント シュートボクシングルール 70kg契約
緒形健一(日本/シーザー/SB日本スーパーウェルター級王者&S-cup2006王者)
VS
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX初代王者)
▼セミファイナル シュートボクシングルール 70Kg契約
アンディ・サワー(オランダ/TEAM SOUWER/S−cup2002・2004王者)
VS
アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)
▼第8試合 シュートボクシングルール 77Kg契約
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場/第4代修斗ミドル級王者/PRIDEライト級GP2005準優勝)
VS
アリ・イブラヒム(エジプト/ジャクソンズ・サブミッション・ファイティング/アトランタ五輪レスリング・エジプト代表)
▼第7試合 シュートボクシングルール 68Kg契約
宍戸大樹(日本/シーザー/SB日本ウェルター級王者)
VS
ビッグベン・ケーサージム(タイ/ラジャダムナンスタジアム&WMC世界スーパーウェルター級王者)
▼第6試合 シュートボクシングルール ヘビー級契約
桜木裕司(掣圏会館)
VS
ギルバート・アイブル(オランダ/元リングス無差別級王者)
▼第5試合 シュートボクシングルール 70Kg契約
横田一則(日本/GRABAKA/第3代DEEPライト級王者)
VS
ファディル・シャバリ(オランダ/TEAM SOUWER/WFCA世界スーパーウェルター級王者)
▼第4試合 シュートボクシングルール 72Kg契約
大野 崇(日本/Unit-K/ISKA世界ミドル級王者)
VS
マルコ・ピケ(オランダ/Team Souwer/WAKO世界同級王者)
▼第3試合 シュートボクシングルール 65Kg契約
及川知浩(日本/及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)
VS
阿部裕幸(日本/AACC)
▼第2試合 シュートボクシングルール 70Kg契約
菊地浩一(日本/寝屋川/SB日本スーパーフェザー級1位)
VS
マルフィオ・カノレッティ(ブラジル/シット・マスター・ロニー/ブラジルデモリッション70Kg級王者)
▼第1試合 シュートボクシングルール 60Kg契約
石川剛司(日本/シーザー/SB日本フェザー級1位)
VS
村浜武洋(日本/大阪ファイティングファクトリー/元SB日本カーディナル級王者)
▼オープニングマッチ第3試合 60Kg契約 3分3R
歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位)
VS
杉田一朗(心温塾/チームZST/ZSTジェネシスバンタム級トーナメント2007準優勝)
▼オープニングマッチ第2試合 70Kg契約 3分3R
中島弘貴(シュートボクセアカデミージャパン)
VS
塚本拓生(グラップリングシュートボクサーズ)
▼オープニングマッチ第1試合 55Kg契約 3分3R
ファントム進也(龍生塾)
VS
鈴木友則(湘南)
<チケット料金>
SRS席25,000円 RS席15,000円 SS席10,000円
スタンドS席7,000円 スタンドA席6,000円
スタンドB席5,000円 スタンドC席4,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(24時間受付)、0570-084-003
イープラス=http://eplus.jp/battle
レッスル渋谷=03-3464-0078
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com
板橋大山アメリカン=03-3962-6443
フィットネスショップ=03-3265-4646
チャンピオン=03-3221-6237
書泉ブックマート=03-3294-0011
後楽園ホール=03-5800-9999
シュートボクシング協会=03-3843-1212
<お問い合わせ>
シュートボクシング協会=03-3843-1212
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