↑鹿又が「闘うサイボーグのよう」と形容したウマハノフ。こちらも絶好調のようだ。
11月11日(日)東京・ディファ有明で開催されるGCM主催『CAGE FORCE EX-eastern
bound-』の公開計量が、前日10日(土)13:00より都内GCM事務所にて行われた。
メインイベントでロシアの怪物アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュート)と、CAGE
FORCEライト級王座決定トーナメント準決勝戦を争う鹿又智成(日本/パラエストラ八王子)は、「体の仕上がりは今まで出たケージフォースの試合の中で一番いい」と絶好調ぶりをアピールする。
ロシア人選手と対戦するのは今回が初めて。そのため「ロシア人慣れするために」(鹿又)掣圏真陰流への出稽古を重ねてきたという。掣圏真陰流は初代タイガーマスクこと修斗創設者・佐山サトルが編み出した武道で、初期にはアルティメット・ボクシングとしてロシア人選手を大量に招聘して大会を行ったり、現在では所属選手がロシアのケージマッチに出場したりするなどロシアとの繋がりが深い。
「1年以上前からお世話になっていたんですが、皆さんロシア慣れしているので今回は特に協力していただきました。教えていただいたことを挙げたらキリがないんですが、(ロシア人選手を)あまりデカく捉え過ぎていたものが小さくなりましたね」と鹿又。
創始者・佐山サトルからも直接指導を受けた。「理論的な方なので、ミリ単位で足の位置、手の位置、ガードなどを徹底的に叩き込んでいただきました。最後には地獄の追い込みもありましたね。テクニックはもちろん、心構え的なものも話をしていただきました。催眠は受けませんでしたが(笑)」
対戦するウマハノフには、初来日した時の試合を見て「一目惚れ、恋をしました」と言うほど闘いたかったという。「HERO’Sでジダには負けましたが、誰がどう考えても強いのは間違いない。ジダ戦は紙一重の勝負だったと思うんですよ。本当の世界トップレベルで闘っているので何が起こってもおかしくない。先に当たったのがジダだったというだけで、もしかしたら逆になる可能性もあったと思う。だからあの試合でウマハノフの弱点が見えたというのはないですね」と、ウマハノフがHERO’Sのミドル級トーナメントで日本初敗北を喫しても警戒心は解かない。
ウマハノフの印象は「闘うサイボーグ。淡々と仕事をこなして帰っていく、みたいな。そういうヤツと闘ったことないですからね。『ロッキー4』のドラゴみたいな感じです」。
→計量を一発でパスした鹿又。“一目惚れ”したウマハノフといよいよ明日、金網の中で対面する。
一目惚れの相手と闘うことで「スゲェ、ワクワクしています」と鹿又に緊張の色はない。「こんな世界の強いヤツとやったことはないですからね。勝敗に関係なく自分にとってプラスになると思います。日本人はまだ誰も勝ったことがないので、そこにも魅力を感じますね。怖いというのはありませんが、出来ればやりたくない相手(笑)。でもウマハノフと闘うからここまで練習で自分を追い込めたと思います。結果は自分の中ではもうどうでもいい。ここまで練習できたから、必ず今までよりレベルアップするという確信があるから」
ウマハノフはサンボがベースにあるが、得意技は“氷の拳”で繰り出す打撃。一方の鹿又は柔術仕込みの寝技を得意とする。しかし、寝技勝負とは考えていない。「寝技に拘るつもりはありませんね。打撃も使って全局面に対応できる選手になりたいので。どんな展開になっても対処できるようにならなければ、先に繋がりません」
では、鹿又は何で勝とうというのか? 「まずパワーで勝とうなんて思っていないし、勝てない。日本人が勝つには“ハート”しかないですよね。そこだけで勝てるとは思っていませんが、そこで負けちゃいけない。ハートの部分では絶対に負けたくない。それは誰と闘う試合でも心がけています」
準決勝の試合は当初9月に行われる予定だったが、鹿又の負傷により今回にずれ込んだ形となる。鹿又はそれが「逆によかった」と言う。「肋骨を折ってモチベーションが下がった時期もありましたが、あの時にやっていたらまだ練習不足だったと思うんですよ。練習密度が今回とは変わっていたと思います。休める時間も考える時間もあったので、怪我はプラスになったと感じています」
そのため決勝戦は僅か3週間後の12月1日(土)東京・ディファ有明と、かなり過酷なスケジュールとなる。しかし、鹿又はこれも「逆にいいな」と思ったという。「このテンションのままでいけるんじゃないかって。朴選手が先に決勝進出を決めて、しっかり期間を空けていい条件が揃っていますが、僕は追い詰められて行く状況になる方が好きなんです。試合は準備万端だから勝てるってわけじゃないですよ。1〜2ヵ月空いたらまた気持ちを上げる作業をしないといけないし、これなら上がりっぱなしでいけると思います」
とにかく明日の準決勝に勝たなければ、と言葉を結んだ鹿又。日本人として初めてウマハノフに土をつけ、外国人の決勝進出を阻むことが出来るか!? なお、ウマハノフは一昨日来日し、そのまま富山から東京へ移動して昨日は丸一日休み、計量も一発でパスして鹿又戦に臨む。
各選手の計量結果は以下の通り。
GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE EX-eastern bound-」
2007年11月11日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始16:00
※プレミナリーファイト開始15:10
<全対戦カード>
▼第9試合 CAGE
FORCEライト級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュートロシア)70.2Kg
VS
鹿又智成(日本/パラエストラ八王子)69.6Kg
▼第8試合 CAGE FORCE ウェルター級5分3R
中村K太郎(和術慧舟會 東京本部)77.1Kg
VS
花井岳文(TWIST)77.0Kg
▼第7試合 CAGE FORCE ライト級5分3R
児山佳宏(パラエストラ松戸)70.0Kg
VS
金原泰義(チーム・クラウド)70.2Kg
▼第6試合 CAGE FORCE ライト級5分2R
孫 煌進(スクランブル渋谷)65.7Kg
VS
吉本光志(AJ/全日本キックボクシング連盟)65.6Kg
▼第5試合 CAGE FORCE ミドル級5分2R
圭太郎(和術慧舟會RJW)83.6Kg
VS
鳥生将大(パンクラスism)83.8Kg
▼第4試合 CAGE FORCEミドル級 5分2R(ヒジなし)
九十九優作(和術慧舟會TIGER PLACE)83Kg
VS
一慶(チーム・クラウド)83.6Kg
▼第3試合 CAGE FORCEライト級 5分2R
美木 航(和術慧舟會RJW)70.1Kg
VS
西方清信(KOコンバット)69.9Kg
▼第2試合 K-GRACE提供試合 48kg契約 5分2R K-GRACEオフィシャルルール
大室奈緒子(和術慧舟會 東京本部)47.2Kg
VS
瀧本美咲(禅道会)47.4Kg
▼第1試合 K-GRACE提供試合 53kg契約 5分2R K-GRACEオフィシャルノーパウンドルール
藤野恵実(和術慧舟會 GODS)52.8Kg
VS
ゆうこ(パラエストラ八王子)※当日計量
▼CAGE FORCEプレリミナリーファイト ライト級5分2R
宮本直樹(和術慧舟會A-3)70.2Kg
VS
高橋良明(パラエストラ八王子)69.9Kg
<チケット料金>
SRS席10,000円 RS席8,000円
S席6,000円 A席4,000
※当日券は各席500円増しで、当日14:30より会場当日券売り場にて販売。
<お問い合わせ>
GCMコミュニケーション=03-3538-5801
<TV放送>
2007年11月14日(水)22:00〜24:00
スカイパーフェクTV!301ch「FIGHTING TV サムライ」
リピート放送、詳しい視聴方法などはサムライ公式ホームページまで。
http://www.samurai-tv.co.jp/
DEMOLITIONウェスト実行委員会/和術慧舟會山口支部
「GCM DEMOLITION WEST IN 山口」
2007年11月25日(日)山口・ホテル松原屋
開場13:30 開始14:00(予定)
<決定対戦カード>
▼フェザー級(65.7kg) 5分2R
坂上経行(和術慧舟會山口支部)
VS
小川浩太郎(和術慧舟會若杉道場)
▼ミドル級(83.9kg) 5分2R
岸田智幸(和術慧舟會ナックルズ四国)
VS
中村勇太(和術慧舟會若杉道場)
▼ライト級(70.3kg) 5分2R
小田光二(和術慧舟會山口支部)
VS
斉藤栄士(AGH)
▼バンタム級(61.2kg) 5分2R
若杉成次(和術慧舟會若杉道場)
VS
洲脇誠一(岡山ゼロセンクラブ)
▼ウェルター級(77.1kg) 5分2R
枝折優士(和術慧舟會TEAM VAMOS)
VS
長倉央登(真武館)
▼ライト級(70.3kg) 5分2R
竹縄元博(チーム・バースト)
VS
田口敏洋(MMA熊本)
▼ライト級(70.3kg) 5分2R
安永雄太(和術慧舟會ナックルズ)
VS
税田憲司(グラップラーギルド)
▼キックルール バンタム級(61.2kg) 3分2R
オスカー綾塚(徳心流格闘技道場)
VS
M−06桜井(スタジオK)
<出場予定選手>
足高健一郎(和術慧舟會奈良支部)
<場所>
ホテル松原屋=0833-71-0047
http://www.matsubaraya.co.jp/index2.html
〒743-0022 山口県光市虹ヶ浜3丁目9-16
<お問い合わせ>
和術慧舟會山口支部事務局古川則久=080-1926-9241、FAX0833-78-2578
GCM
「CAGE FORCE 05」
2007年12月1日(土)東京・ディファ有明
開場16:00 開始17:00(予定)
<決定対戦カード>
▼CAGE FORCEウェルター級王座決定トーナメント 決勝戦
吉田善行(日本/東京イエローマンズ)
VS
ダン・ハーディー(イギリス/ラフハウス)
▼CAGE FORCEライト級王座決定トーナメント決勝戦
朴 光哲(日本/KILLER BEE)
VS
11・11準決勝 アルトゥール・ウマハノフVS鹿又智成の勝者
▼CAGE FORCEライト級
ISE(日本/PUREBRED大宮)
VS
飯田崇人(日本/和術慧舟會A-3)
<出場予定選手>
北岡悟(日本/パンクラスism)
漆谷康宏(日本/和術慧舟會RJW)
水垣偉弥(日本/シューティングジム八景)
<チケット料金>
SRS席16,000円 RS席10,000円
S席8,000円 A席5,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
全国チケットぴあ=http://t.pia.co.jp/(Pコード:594−740)
ファミリーマート・ファミポート=http://www.family.co.jp/famiport/)
書泉ブックマートB1=03-3294-0011
後楽園ホール=03-5800-9999
大山アメリカン=03-3962-6443
<お問い合わせ>
GCMコミュニケーション=03−3538−5801
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