2月28日(木)都内ホテルにて、4月13日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1
WORLD GP 2008 IN YOKOHAMA』の記者会見が行われ、一部対戦カードが発表された。
会見後にはエヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)、前田慶次郎(日本/チームドラゴン)、谷川貞治イベントプロデューサー(以下EP)がそれぞれ囲み取材に応じている。
今回、初参戦が決定したテイシェイラは1982年2月13日、ブラジル・サンパウロ出身。身長187cm、体重105Kg。
9歳で極真空手を始めて11歳のとき「父親に毎日稽古に通えと言われたが、私はまだ遊びたかったので毎日通うのは嫌だといったら辞めさせられた」という経験を持つが、どうしても空手を学びたくて16歳の時に父親を説得、再び道場に通いだした。
16歳で黒帯を取得、2001年6月10日に大阪で開催された『第2回全世界ウェイト制空手道選手権大会』重量級に出場し、ベスト8に進出。2005年の第3回大会では優勝を収めている。
2001年9月22日の『アメリカズカップ2001』(オールアメリカンオープン)では日本のエース田中健太郎を降して優勝、同大会では2004年までに四連覇を達成、2007年にも優勝した。
2003年の『第8回全世界空手道選手権大会』では、準決勝で同大会を制することになる木山仁と対戦して敗れたが、3位決定戦で同門の先輩グラウベ・フェイトーザを破って3位に入賞。昨年の11月に開催された第9回大会では優勝を果たし、先輩フランシスコ・フィリォに続き外国人二人目の世界チャンピオンとなった。
2004年5月『一撃』の空手マッチではK-1に参戦していたピーター・マエストロビッチと対戦して判定勝ちしている。また、映画『お父さんのバックドロップ』では主演の宇梶剛士の敵役“ロベルト・カーマン”の名で出演した経験も。
空手では素晴らしい経歴の数々を誇るテイシェイラだが、K-1の練習を始めたのは先週からだという。「以前にもブラジルでグローブを着けて練習したことはあるが、真剣に練習したのは今回が初めてです」とのことで、フランシスコ・フィリォやグラウベ・フェイトーザのコーチでもある一撃アカデミーのファイコーチと急ピッチで練習をしている。
顔面パンチへの不安が残るところだが、「防御をしっかりしないといけない」と本人もそれは自覚しているようだ。現在のK-1王者セーム・シュルトも空手出身の選手であり、「それはよいことだと思う」と表情を和らげたテイシェイラ。「しかし、極真空手出身の選手がチャンピオンになればもっと嬉しい」と付け加えた。それは自分ではないのか、と問われると「練習をいっぱいして、神のご加護があれば」と空手家らしい謙虚な姿勢は崩さなかった。
強太郎レンジャー改め前田慶次郎(リングネームの由来は原哲夫の歴史漫画『花の慶次』から。前田はコーチの前田憲作からもらった)は、K-1本戦デビューにしてマイティ・モーとの試合が決まり「ゲームの世界で怪物とやるような気持ち。頭を使って、どう退治するかですね」とその心境を表した。
現在は居酒屋でホールのアルバイトをしながら格闘技をやっているが、有名になってもバイトをやめるつもりはないという。「今後もシフトが詰まっています。バイトは勉強になるので続けていきたい」と笑う。
身長こそ2cmしか変わらない(前田183cm、モー185cm)が、体重はモーが127.8Kgに対して前田は95Kg。30Kg以上もの差がある。「体重だけでなく全てが違うので、僕からしたら相手は半分人間じゃない」とモーを怪物と見るが、「でも、そこがK-1の面白いところですよね。勝っている人もいるので何とか勝ちたい」と言う強心臓なところも。
とはいえ、昨日にモーとの対戦を聞かされた時は「ずっと集中できなくて、練習中もバイト中もずっと下を向いていました」という。
「映像を見て研究して練習しての繰り返し。たまに頭も使って。まだ1ヵ月半もありますからね」と、対策は充分に練り上げてリングに上がるようだ。対策はチームドラゴンの名匠・前田憲作コーチと共に練る。「全てあの人の言うとおりに体を動かします。モーは僕と前田先生との二人と闘っているようなもの。面白い試合になると思う」
昨年3月に開催されたK-1横浜アリーナ大会では、同門の澤屋敷純一がジェロム・レ・バンナを大番狂わせで破って一気にスターへの道を駆け上がっていった。前田もそれは意識しているという。「あの人が上でずっとやってきて慣れていたけど、ちょうど1年前にバシッと来たので次は僕かなって。運命だと思ったので楽しみにしています」と、澤屋敷に続くことを誓った。
最後に囲み取材に応じた谷川EPは、バダ・ハリの保持するK-1ヘビー級タイトルの防衛戦は6月に行う予定があると発表。グラウベ、レミー・ボンヤスキーが挑戦者の候補に挙がっていると語った。
今回K-1に復帰するマーク・ハントについては、「やっとシュルトの敵が現れてホッとした。シュルトを倒すヤツが出てきて欲しいと思っていましたから。でも、同時にシュルトにはK-1の強さ、恐ろしさを離れていたハントに見せてやって欲しい」と複雑な心境を打ち明ける。ハントについては「DREAMで総合の試合もやると思う」とも。
テイシェイラ、前田とフレッシュな顔ぶれが投入された今大会のマッチメイクには谷川EPも満足げで「新しい選手、新しい血をどんどん入れていきたい」と意気込む。テイシェイラに関しては「成績次第では今年のGPに出る可能性もある。ポテンシャルは凄いと思う。K-1の練習を始めて1ヵ月半くらいで試合に出るのは無謀だけれど、それぐらいの潜在能力があると思う」と大プッシュだ。
「近々、極真の方からも面白いことがあると思うので…それは期待して欲しい」と意味深な発言もあった。
対戦する藤本にも「極真の世界大会では日本人が誰も勝てなかったので、日本人として頑張ってもらいたいですね」とエールを送った。また、西島洋介にも「出て欲しい。総合よりもK-1の方が向いている。今の日本人の柱になれる選手ですよ。あんなにボクシングが出来る選手は日本人にはいないですからね」と再度ラブコールを送った。
FEG/フジテレビ
「K-1 WORLD GP 2008 IN YOKOHAMA」
2008年4月13日(日)神奈川・横浜アリーナ
開場14:00 開始15:00
<決定対戦カード>
▼K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
VS
マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナスーパーファイタージム)
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
VS
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY)
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
マイティ・モー(米国/フリー)
VS
前田慶次郎(日本/チームドラゴン)
<出場予定選手>
ジェロム・レ・バンナ、チェ・ホンマン、武蔵、澤屋敷純一、ハリッド“ディ・ファウスト”、立川隆史、キム・ヨンヒョン、ほか
<チケット料金>
SRS席25,000円 SS席15,000円
S席10,000円 A席5,000円
<チケット販売所>
●一斉発売 3月1日(土)10:00〜
ローソンチケット=0570-084-638(特電)
CNプレイガイド=0570-08-9944(特電)
チケットぴあ=0570-02-9999
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eplus.jp
●3月2日(日)10:00〜
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:36300)
CNプレイガイド=0570-08-9999
チケットぴあ=0570-02-9999
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eplus.jp
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
FEG=03-3796-5060
●K-1 WORLD GPシリーズ年間スケジュール
4月13日(日)日本・横浜アリーナ
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008 IN YOKOHAMA』 スペシャルワンマッチ 4月26日(土・現地時間)オランダ・アムステルダムアリーナ
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAM』 EUROPE GP FINAL 6月19日(木・現地時間)台湾orマカオ
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008』 ASIA GP 6月下旬 日本・マリンメッセ福岡
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008 IN FUKUOKA』 JAPAN GP 7月下旬or8月下旬 ハワイ
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAII』 USA GP 9月27日(土・現地時間)韓国・オリンピック体操競技場
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008 FINAL16』 WORLD GP開幕戦 12月6日(土)日本・横浜アリーナ
『FieLDS K-1 WORLD GP 2008 FINAL』 WORLD GP決勝戦
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