5月31日(日)東京・ディファ有明で開催されるKGS『RISE55』の公開計量が、大会前日となる30日(土)東京・巣鴨のTARGETジムで行われた。
RISE初期から“60kg級のエース候補”と呼ばれ、この階級を牽引してきた末広智明(大道塾吉祥寺支部)に、7戦全勝のスーパールーキー“元・天才空手少年”小宮山工介(北斗会館)が挑む世代交代マッチ。
迎え撃つ立場の末広は「小宮山選手は後ろ廻し蹴り、二段蹴り、飛びヒザ蹴りとかを使うアグレッシブなファイタータイプですね。やりにくいタイプ」と評しながらも、「けっこう後ろ廻しとかをやって、やり逃げみたいなことをする。蹴ったもん勝ちみたいな。向こうが蹴って倒れたらブレイクになるじゃないですか。蹴って転んだらまた立ってとか」とチクリ。
それに対抗して、大道塾の格闘空手(現在は空道)出身である末広は「俺もやろうかな。密かに狙っています。空手対決だし。少年時代はジャッキー・チェンが好きだったので、飛び後ろ廻し蹴りとかやっていました」と、久しぶりに空手技を投入することを予告する。
「最近は勝ってない気がする。勝ったのがいつか忘れてしまった」と言うほど最近は勝ち星に恵まれていないため「勝ちたいという気持ちが強い」と末広。「勝ち星をこれから増やしていきます。気持ちを切り替えていきたい。最後まで集中していれば大丈夫だと思います」と、ここから追い上げるという。
今年は11月に所属する大道塾の世界大会が開催されるが、その予選に出なかったのは「タイミングが合わなかったのもありますが、こっちで負けたまま北斗旗に出たら、負けたから戻ったと言われる。それがイヤ。こっちで実績を残さないと帰れない。こっちで負けているようでは戻れません。そういう気持ちでいます」と、悲壮な決意を語った。
対する小宮山はなかなか体重が落ちず、最後に計量をクリア。「身体が大きくなってきているので落ちにくくなってますね。今までの感覚でやったら落ちていませんでした。0.5kgくらい落ちにくくなっている。自分でも筋肉で身体が大きくなっているのを感じています」と、身体が出来上がってきたのがその原因だという。
60kg級の新旧対決ということについては「いつも通りやるだけです」と意識はしていないが、「相手は僕がアマ時代からRISEのトーナメントで活躍していた選手なので、胸を借りるつもりで行きます。そういう選手を驚かせたいという気持ちがありますね。ワクワクしていますよ。今から楽しみです」と、大胆不敵な発言。
末広は大道塾、小宮山は北斗会館と“流派”の看板を背負った闘いともなるが、「そこはあまり気にしていませんが、自分は北斗会館のトップ選手、代表なのでそういう意味でも負けられないですね」と語る。
末広の技で最も警戒するのは、これまでKOを量産してきた「パンチです」と言う小宮山だが、「逆にパンチで勝負したい。どこかのラウンドで相手の一番怖いところでしっかり闘ってみたいというのがあります。そこで闘ってみないと逃げていたら勝ったとしても本当の勝ちにならない。相手はハードパンチャーなので、そいう面で闘えれば自分のレベルアップになるんじゃないかと思う。そういう部分でワクワクしています」と、なんと相手の土俵であえて勝負したいと言い放った。
さらに「新必殺技があります」と予告。「試合で試せるかどうかは分かりませんが、練習はしていました。どこかで使う場面があったら使いますし、パンチでも闘える場面があったらいいなと思っています」。
この試合に勝てば、60kg戦線のトップグループに躍り出ることは間違いなく、その先には板橋寛(スクランブル渋谷)が保持するRISE60kg級のベルトも見えてくる。「ベルトは常に欲しいし、常に狙っています。でも、目の前の壁を壊していけば必ず手に入るものだと思う」と、まずは末広戦に専念。
どういう試合をしたいかとの問いには「アグレッシブに向かっていきたい。末広選手から見れば自分は格下だと見られていると思うので、驚かせたいですね」と答え、無敗記録は意識しているかとの問いには「意識しています。とりあえずヒクソンを越えたいと思います。そういう意味でも負けられない」と、ヒクソン・グレイシーの400戦無敗記録に挑むと大きすぎる目標を掲げた。
KGS
「RISE 55」 2009年5月31日(日)東京・ディファ有明 開場15:00 開始16:00 ※オープニングファイト開始15:15
<全対戦カード>▼メインイベント(第11試合) −70kg契約 3分3R延長1R 龍二(リアルディール/RISE DEAD
OR ALIVE TOURNAMENT'07王者) VS 白須康仁(キングビースト/WMAF世界スーパーウェルター級王者)
▼セミファイナル(第10試合) 初代RISE 55kg級王者決定戦 3分5R延長1R 森田晃允(士道館 橋本道場/第15代MA日本キックバンタム級王者)
VS KO-ICHI(新宿レフティー) ▼第9試合 −60kg契約 3分3R延長1R 板橋 寛(スクランブル渋谷/第2代RISE60kg級王者)
VS 海戸 淳(y-park/元全日本キックボクシング連盟ライト級1位) ▼第8試合 −60kg契約 3分3R延長1R 末広智明(大道塾
吉祥寺支部/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07準優勝) VS 小宮山工介(北斗会館/2008 RISING
ROOKIES CUP 60kg級優勝) ▼第7試合 −70kg契約 3分3R延長1R 池井佑丞(クロスポイント吉祥寺/RISE DEAD
OR ALIVE TOURNAMENT’07準優勝) VS 川端健司(チームドラゴン/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’06
3位) ▼第6試合 −70kg契約 3分3R延長1R CRAZY884(CRAZY GYM/RISE DEAD OR ALIVE
TOURNAMENT’07 3位) VS 松本勇三(勇三道場) ▼第5試合 −70kg契約 3分3R延長1R 太陽照明(インスパイヤード・モーション/NJKFスーパーウェルター級1位)
VS 小宮由紀博(フリー/LIGHTNING TOURNAMENT’07優勝) ▼第4試合 −70kg契約 3分3R 大渡博之(正道会館/第3,4,6,7回
全日本空手道選手権大会軽量級優勝) VS NITRO大輔(TARGET) ▼第3試合 −70kg契約 3分3R 國安浩史(シルバーウルフ/2008
RISING ROOKIES CUP 70kg級優勝) VS 里獅ZLS(チームゼロス) ▼第2試合 −55kg契約 3分3R
ローズ達也(WILD SEASAR/全沖縄バンタム級王者) VS 炎出丸(クロスポイント吉祥寺) ▼第1試合 −60kg契約 3分3R
川崎 亮(尚武会) VS 麻原将平(シルバーアックス/2008年 KAMINARIMON 60kg級トーナメント優勝) ▼オープニングファイト第2試合 −60kg契約 3分3R
永山敬之(士道館 札幌道場) VS 仲江川裕人(如心館) ▼オープニングファイト第1試合 −60kg契約 3分3R
浅瀬石真司(町田金子) VS 後藤勝也(池袋BLUE DOG) <チケット料金> SRS席13,000円 RS席8,000円 指定席A6,500円 指定席B5,000円
立見4,000円
※当日券は全席500円増し。14:30より当日券売り場にて販売。
<お問い合わせ>
KGS=TEL:03-3942-2135
●2009年 RISEイベントスケジュール
・5月31日(日) RISE55 & RISING ROOKIES @ディファ有明
・6月28日(日) RISE56(RISING ROOKIES
CUP60kg、70kg一回戦) @ゴールドジムサウス東京アネックス
・7月26日(日) RISE57 & RISING ROOKIES @ディファ有明
・8月23日(日) RISE58(RISING ROOKIES CUP4階級準決勝)@ゴールドジムサウス東京アネックス
・10月4日(日) RISE59(RISING
ROOKIES CUP 4階級決勝戦) @ディファ有明
・11月22日(日) RISE60(仮称) @JCBホール
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