10月25日(日)大阪城ホールにて「DREAM12」が開催され、大会終了後に笹原圭一イベントプロデューサー(以下、EP)が総括コメントを残した。
DREAMとしては初となるケージ(金網)を導入し、全9試合中7試合が一本・KO決着という結果に終わった今大会。笹原EPは「DREAMでは初めてのケージでどこかで壊れるんじゃないかとドキドキしていたのですが、無事に試合を終えてホッとしました。
大会の印象は人それぞれだと思います。ケージは見づらいと言われていますが、やっぱり見づらかったと思います。でもその中で工夫をして世界のケージとはジャパニーズケージというか、我々なりのケージを提案できたと思います」と大会を総括。
その上で「ケージでの試合をやってみて、やっぱりリングは素晴らしいなと思いました。リングの機能性や見易さを感じました」と通常の大会で使用しているリングの優位性を話した。
そしてこの大会の出場選手の中で笹原EPが大絶賛したのが、ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア)のパウンドに苦しめられながらも大逆転の一本勝ちを収めた桜庭和志(LAUGHTER7)。笹原EPは「今日は何と言っても桜庭和志。言葉がなかったです。弁慶というキツイ相手でしかも1カ月で2試合、見事に会場の空気を一変させてくれました。これまで何度も桜庭選手に救われてきましたが、また救われたなという気持ちです」と、メルヴィン・マヌーフの欠場を受けての緊急参戦で、強豪・弁慶から一本勝ちした桜庭を褒めたたえた。
桜庭は試合後にインタビュースペースに現れることなく病院に直行。容態が心配されたが、笹原EPは「桜庭選手の具合はまだ分からないです。運営本部に顔を腫らして挨拶に来たんですが、会話も出来ずに病院に言ってしまいました。精密検査ではないと思いますが、明日には(怪我の状態が)分かると思います。深刻な怪我ではない? そうですね」とコメント。
今後の桜庭のマッチメークは「今回は40歳の実力査定マッチというカードだったと思うんですが、それを乗り越えたのは底力があるからだと思います。今後のマッチメークがどうするかは分からないですが、また底力を見せてくれれば、本人とも相談をしながら、ポイントポイントでこういった試合を組めればなと思います」と、今回のようにミドル級のトップファイターとの対戦も考慮していきたいと話した。
また試合後にアリスター・オーフレイム(オランダ)がエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)との対戦をアピールしていたことについては「いいですね。今のアリスターはヒョードル戦を見たい選手だと思います。なかなか組める試合ではないと思いますが、僕も見たいカードですし、近いうちに実現できるように話を進めたい」としている。
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●DREAM2009年度スケジュール ・12月31日(木・大晦日) Dynamite!! さいたまスーパーアリーナ
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