2月8日(月)都内ホテルにて「吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜」の開催が発表された。
バルセロナ五輪柔道78kg級金メダリストとして、2002年8月にプロ総合格闘家に転向し、PRIDEや戦極といった大会で数々の激闘を繰り広げてきた吉田秀彦(吉田道場)。
昨年大みそかDynamite!!に石井慧との金メダリスト対決を制した後、「次の試合が決まれば、最後になるんじゃないかと思います」と引退を示唆していたが、この度、正式に引退興行という形を取り、現役生活にピリオドを打つことが決定した。
この引退興行は吉田道場をマネージメントする株式会社ジェイロックの主催として行われ、開催日時・場所は4月25日(日)東京・日本武道館。吉田の引退試合の相手は日本人・外国人選手を含め「意味のある相手」を調整中で、その他の出場予定選手として瀧本誠、中村和裕、小見川道大、長倉立尚ら吉田道場勢の名前が発表されている。
吉田は、「4月25日をもって引退することになりました。丸8年この総合格闘技をやってきまして、ここまで出来たのは応援してくださる皆さんのおかげだと思っております。まだまだ同期の桜庭選手が頑張っていますし、僕ももう少し長くやりたかったですけれど、精神的・体力的にいいパフォーマンスを出せるのがもうこれまでだなと自分で思いましたので、4月25日をもって引退することを決意しました。4月25日はここにいる吉田道場所属選手たちと、ファンの方々にいい試合を見せられるように頑張っていきますので、よろしくお願いします」と引退の理由を語った。
以下、記者との質疑応答。
ーー引退試合で闘いたい相手は?
「闘いたい選手はいっぱいいますけれど、それが現実になるかどうかは分からない。自分の中では、今までPRIDEから戦極に渡り歩いてきた中で、自分でも一番面白かったのは(ヴァンダレイ・)シウバとの試合。これは実現できないと思うので、最後の相手は誰でもいいのでいい試合をしたいなと思います」
ーー引退を決意した一番の理由と時期は?
「去年くらいからですね。本来ならば大みそか(VS石井慧戦)で引退したいと思っていたんですが、いろいろありまして今回になりました。去年も自分で試合をしながら、これ以上お金を払って見に来てくれるお客さんにいいパフォーマンスを見せられないんじゃないかと思い、引退を決意しました」
ーー会場が日本武道館に決まったことは?
「やはり日本武道館で柔道もやっていましたし、今回場所を決めたときは日本武道館というのは通じるものがあったのかなと感じましたね。最後はここで終わるのかと思いました(※柔道時代の最後の試合も武道館)」
ーー柔道衣を着て試合をしますか?
「相手がどういう選手か分からないので……出来ることなら柔道衣を着てやりたいと思います。場所も日本武道館ですし。柔道の最後の試合もこの武道館で引退しましたし、そういった意味でも道衣を着れればいいかなと思います」
ジェイロック
「吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜」
2010年4月25日(日)東京・日本武道館
<出場予定選手>
吉田秀彦(吉田道場/バルセロナ五輪柔道78kg級金メダリスト)
瀧本 誠(吉田道場/シドニー五輪柔道81kg級金メダリスト)
中村和裕(吉田道場)
小見川道大(吉田道場)
長倉立尚(吉田道場)
★「Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜」の大会結果はこちら
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