9月14日(月)都内会見場にて、戦極ニューイヤーイベントに関する記者会見が行われ、吉田秀彦(吉田道場)VS石井慧の“金メダリスト対決”が発表された。
プロ転向発表から約10カ月、北京オリンピック柔道金メダリスト石井のデビュー戦が遂に発表された。大会は12・31もしくは1・3に予定されている戦極ニューイヤーイベントで、対戦相手はバルセロナオリンピック柔道金メダリストにして、総合格闘技でも先輩にあたる吉田だ。
会見ではまずワールドビクトリーロードの國保尊弘取締役が挨拶。國保取締役によれば、この夢の一戦は数ヶ月前から両陣営に打診をし、先週末に正式決定したという。しかしその交渉過程において「今まで吉田選手には全ての試合において私が試合の打診をしてきました。その中で一度も対戦相手に関して嫌だと言ったことのない吉田選手でしたが、石井選手が相手ということで今回ばかりはさすがに考えるだろうと思っていました。 しかし吉田選手は会った瞬間に自ら『次の相手は石井ですよね? いいですよ』と言ってくれました。また石井選手サイドも、この試合の話をした時に『よろしくお願いします』とすぐに答えてくれました」(國保取締役)と両陣営から即座に了承を得て実現に至った。 また國保取締役は石井のデビュー戦の相手に吉田を選んだことについて「これから総合格闘技界を引っ張っていく石井選手のデビュー戦が吉田選手でいいのか? 私たちはすごく悩みました。しかしこの試合は総合格闘技ファンだけでなく、日本中が注目するカード、そして見たいカードです。 それがこのカードを実現させようと思った理由です。是非、総合格闘技の先輩にあたる吉田選手には総合格闘技の難しさを石井選手に教えてもらいたいです。逆に石井選手は吉田選手の壁を乗り越えて、さらに大きく成長してらもらいたいです」と説明する。 この國保取締役の言葉を受けて、吉田・石井の両選手がそれぞれ挨拶。デビュー戦が決まった石井は「幼いときから尊敬していて、柔道の先輩である吉田先輩と試合ができるのは幸せなことです。その先輩のアゴの先端にパンチを打ち込めるのも幸せなことだと思います。エキサイティングな試合をしたいと思います」と先輩・吉田に対して大胆不敵な挑発。 これを受けて吉田も「今回、石井との対戦が決まりました。総合が初戦の石井には総合の難しさを教えるチャンスだと思います。アゴにパンチを打ち込むと言っていましたが、そう簡単に当たるものじゃありません。そういう総合の難しさをお見せしたいと思います。年齢は離れていますが、精一杯やって勝ちに行きたいと思います」と言い返す。 そして両者の言葉を聞いた上で、國保取締役は「この試合は総合格闘技史でずっと語り継がれるカードであり、避けては通れないカードだと思っています。オリンピックの頂点を極めたもの同士の対戦。戦極では旗揚げからリアルな戦いを追求してきました。そのリアルな戦いでしか追求できない感動やストーリーをこの試合で見出し、日本だけでなく世界に勇気と感動を与えたいと思います」と吉田VS石井への大きな期待を語った。 今回のカード決定以前から「尊敬する先輩とやりたいと思います」と吉田との対戦には興味を持っていた石井。質疑応答でそのことについて質問が上がると「昔から尊敬していた先輩でしたし、その先輩を越えていかなければいけないと思っていました。それでやりたいと言ったと思います」とその理由を語る。 一方の吉田も「きっと石井がそういう発言をしていた頃はどこで試合をやるかも決まっていない時期だと思うんですけど、もし戦極に来たら戦うことになるだろうなという覚悟はありました。でもまさか戦極に来るとは思っていなかったし、その初戦の相手が自分ということでびっくりしました」と驚きを感じながらも、戦う予感があったことを明かす。 6月には首のヘルニアの治療のために手術を受けている石井だが「最初はよくない治療もあって治りが遅かったのですが、今はもういい状況です。首は絶好調です」と首の状況は問題なし。これまでアメリカやブラジルなど海外での練習も積んできた石井だが、国内ではGRBAKA勢も練習を積む足立区のパワーオブドリームを練習の拠点にしている。 この日の石井はタンクトップ姿で会見に現れ、その体つきを見ることは出来なかったが、タンクトップからむき出しになっている肩口から腕にかけての筋肉はガッチリと盛り上がっており、それを見た吉田も「柔道時代はもう少しふっくらしていた印象があるんですが、総合格闘技の練習を始めて体つきがシャープになった印象がある」と石井の肉体の変化を指摘。 石井は柔道衣の着用についても「僕はもう柔道は辞めたんで、これから入場でもどんな時でも道衣を着ることはないと思います」とキッパリ否定し、デビュー戦を前に身も心も総合格闘家であることをアピールした。総合格闘家としての吉田については「2002年からずっと見てきて柔道の先輩として誇りに思います」とリスペクトの言葉を述べる石井。 会見の冒頭での「尊敬する吉田先輩のアゴにパンチを打ち込む」発言を「さっきのは面白半分で言っただけです」と笑いながら誤魔化しながらも「エキサイティングな試合をしたいです。
KO・一本? 自分はつまらない寝技はしません。(吉田対策は?)ここで具体的なことは言えませんが、勝つための研究は必要だと思います」と打倒・吉田を宣言。 これに対し、吉田は「特別なことはしないですけど、自分がやれることはしっかりやって、いい試合が出来る状態に持って行きたいと思います。(石井を)研究する材料もないので自分がやれることをしっかりやりたい」と話した。 また大会日程の候補が年末(12・31)と年始(1・3)となっているが2人はそれぞれ「僕は1・3がいいです。今年は厄年なんでですよ。来年になると運気が上がるので、僕は来年の方がいいです」(石井)「僕はどっちでもいいんですけど、今年が前厄で来年が本厄なんですよ。だから僕は今年の方がいいです」(吉田)と冗談交じりに話し、場内から笑いを誘った。
ワールドビクトリーロード 「戦極〜第十陣〜」 2009年9月23日(水・祝)さいたまコミュニティアリーナ 開場14:00 開始16:00 ※オープニングファイトは15:00〜 <全対戦カード> ▼メインイベント(第8試合) 戦極ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
泉浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト) VS アンズ・“ノトリアス”・ナンセン(ニュージーランド/ETK/WKBFキックボクシングクルーザー級&ヘビー級王者、IMFムエタイNZヘビー級王者) ▼セミファイナル(第7試合) 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
アントニオ・シウバ(ブラジル/アメリカン・トップチーム) VS BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/SIAM GYM) ▼第6試合 戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R 瀧本誠(吉田道場) VS イ・ジェソン(韓国/CMA/TEAM
POSSY) ▼第5試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 横田一則(GRABAKA) VS ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)
▼第4試合 ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R 川村亮(パンクラスism) VS ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー) ▼第3試合 戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R ニック・トンプソン(アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー) VS ダン・ホーンバックル(McVicker's
Martial Arts Academy) ▼第2試合 戦極ミドル級ワンマッチ 5分3R 佐藤豪則(Laughter7) VS ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム) ▼第1試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 真騎士(ベネズエラ/戦極育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト) VS 山田哲也(しんわトータルコンバット/チームZST) ▼オープニングファイト第3試合 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 ライト級 5分2R 臼田育男(木口道場) VS ベク・ウヒョン(韓国/CMA/大邱異種格闘技アカデミー)
▼オープニングファイト第2試合 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 フェザー級 5分2R 大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手) VS キム・ギヒョン(韓国/CMA/Jon
Fighter) ▼オープニングファイト第1試合 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 バンタム級 5分2R 小森亮介(吉田道場) VS ソ・ジェヒョン(韓国/CMA/Team
Blue Dragon) <チケット料金> VIP席(最前列)70,000円(専用入場ゲート・特典付き)
VIP席50,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席25,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 A席7,000円
<チケット販売所> イープラス=http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯)
電子チケットぴあ=http://pia.jp/t TEL:0570−02−9999(Pコード:813−896)
ローソンチケット=http://l-tike.com TEL:0570−084−003(Lコード:34855)
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com/ TEL:0570−08−9999
ドンキホーテ <お問い合わせ> ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
ワールドビクトリーロード 「戦極〜第十一陣〜」
2009年11月7日(金)東京・両国国技館 開場14:00 開始16:00 <出場予定選手> 小見川道大(吉田道場/戦極フェザー級グランプリ2009準優勝) ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/初代戦極ミドル級王者) ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス) <チケット料金> VIP席 100,000円(専用入場ゲート・特典つき) RRS席 30,000円/マス席 38,000円(最大4名まで着席可能) 戦極シート(S席) 17,000円(特典つき) S席 17,000円/A席 7,000円 ※全席指定・消費税込み <チケット発売場所> ■オフィシャル先行発売 9月16日(水)12:00〜9月18日(金)23:00 戦極オフィシャルサイト
http://www.sengoku-official.com
特別電話番号 0570-06-9994 ■プレイガイド先行発売 イープラス http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯) 9月19日(土)11:00〜9月22日(火)18:00 チケットぴあ インターネット先行抽選
http://pia.jp/t 9月19日(土)11:00〜9月22日(火)11:00 ぴあカード会員エントリーBOX先行電話受付 9月25日(金)12:00〜13:30 ぴあカード会員プレミアム先行電話受付 9月25日(金)14:00〜18:00 ローソンチケット プレリクエスト抽選
http://l-tike.com
9月19日(土)12:00〜9月22日(火)23:00 CNプレイガイド PC版:http://www.cnplayguide.com/ モバイル版:i-mode、Yahoo!ケータイ、EZ
web 9月19日(土)10:00〜9月22日(火)18:00 ■会場特別先行販売 9月23日(水・祝)13:00〜 ※戦極第十陣が開催されるさいたまコミュニティアリーナでの発売 ■ドン・キホーテ店頭特別先行発売 9月24日(木)〜9月25日(金)29:00 ※一部取り扱いのない店舗あり ※受付時間は店舗によって異なる <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード 03−5381−7108 ●戦極2009年度スケジュール
9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ) 11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |