3月12日(金)東京・大久保にあるDEEP OFFICIAL GYM IMPACTにて、3月22日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催されるFEG『DREAM.13』の記者会見が行われ、追加対戦カードが発表された。
新たに発表されたのは前田吉朗(パンクラス稲垣組)VSコール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)の1カードとジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)の参戦。
前田は昨年の『DREAMフェザー級グランプリ2009』に参戦、1回戦でミカ・ミラーを破り、2回戦で高谷裕之に敗れるも試合を優勢に進めていてのワンパンチによる逆転TKO負けだった。復帰戦となった10月の『DREAM.12』では元WEC世界バンタム級チャンピオンのチェイス・ビービから一本勝ちを奪っている。
今回対戦するエスコペドは1981年8月30日、アメリカ出身。身長171cm、体重62kg。柔術をバックボーンとし、2001年10月にWECでプロデビュー。2002年10月にWEC初代フェザー級王座決定戦で三角絞めを極め、無敗のままチャンピオンとなった。同タイトルは2006年3月にユライヤ・フェイバーに敗れて失う。一時は体調不良で選手生命さえ危ぶまれる危機に陥ったが、病気を克服して2009年5月にカムバック。今年2月には初代TPF(Tachi Palace Fighting)バンタム級王座に就いた。“キング・オブ・トライアングル”の異名を持ち、長い手足を活かした三角絞めで多くの一本勝ちを奪ってきた選手である。前田にとってはビービ戦に続き、元WEC王者との対戦となった。
笹原圭一イベントプロデューサー(以下EP)は「前田選手は、今回フェザー級タイトルマッチがメインで行われますがそこに割って入るだけの実力を持った選手なので期待しています。先ほど話していたら横浜アリーナはゲンの悪い会場だそうですが、それをふっ飛ばしてくれるんじゃないか」と期待を込めたコメント。
すると前田は「僕、今日大阪から来たんですけれど、何で相手は来てないんですか! どうなってるんですか! ナメられているんじゃないか!」と机をバンバンと叩きながら怒りの抗議。笹原EPが「来てくれるはずだったんですが……アメリカだからしょうがない」と言うと、「じゃあ、仕方ないですね」と納得した様子。しかし、そのすぐ後に笹原EPが「これはさっき打ち合わせしたんですけれどね」とネタばらし。寸劇であったことが一瞬にして分かってしまい、前田は苦笑い。
気を取り直して前田は「相手のことは最近聞いたので、WECの元チャンピオンとは縁がある。チェイス・ビービも撃破したので問題なくKO、一本で終わらせ、今年はDREAMのベルトを獲る予定があるので、その足がかりとしたい」と、ベルトへの通過点に過ぎないと豪語。続いて「元チャンピオン2人を倒せば権利ありますよね?」と笹原EPに迫ると、「説得力はありますね」という答えが返って来た。
大会まであと10日という緊急出撃となったが、「試合をやるつもりで練習をやっていたので問題はない」とし、対戦相手の映像は「昨日ネットで見ました。ミカ・ミラーみたいなタイプですね。リーチがあって寝技系で下からの攻めが得意だと思う。イケると思います」と自信満々。打撃が持ち味の前田だが、「あえて(関節技で)一本取りに行ったら面白いと思っています」とした。
メインでは前田が狙うDREAMフェザー級のベルトを懸けてチャンピオンのビビアーノ・フェルナンデスと挑戦者ヨアキム・ハンセンが闘う。その勝利者予想は「普通に考えるとハンセンかな。ハンセンは階級を落とすといっても4〜5kgらしいので。もしかしたらビビアーノの方が大きいかもしれないが、ハンセンかなと思います」と、ハンセンの王座奪取を予想。
ただ、「ビビアーノの方が勝ち方が見える。この階級の人間からしたらハンセンが来るのは嫌だと思っている人が多いでしょうが、僕はハンセンとやれるのがチャンスだと思っている」と“対戦するならどっちでもいい”との構え。早くタイトルマッチがやりたいとの気持ちを全面に出す。
気になるのは高谷の存在で、「ビビアーノが防衛したらやっぱり番長(高谷)が優先なんですかね?」と笹原EPに聞くと、「フェザー級GP準優勝なので。前田選手は勝って実績を積むのが優先です」との答え。それならと前田は「ハンセンが勝てば僕にも可能性はある?」と聞いたが、笹原EPは「そんな都合がいい話はない」とバッサリ。さらに「(前田は)高谷選手に負けていますし」と追い討ちをかけ、前田は苦笑するしかない。
しかし、笹原EPは「チャンピオン以外はひしめき合っているので、流れによってはいきなり挑戦もありえます。そのためにも今回スッキリ勝つことが重要」と前田にプレッシャーを与えた。
前田は現在、テコンドー道場、ボクシングのムトウジム、フィジカルのジム、そして稲垣組で練習を積んでいる。特にWBA世界スーパーフライ級チャンピオンの名城信男を育てたボクシングのトレーナーからは「パンチがよくなってきている。真っ直ぐ打てるようになった」と言われているという。最後には「小見川とやったら面白そうですね」と、大みそか『Dynamite!!』で高谷を破った小見川道大との対戦にも興味を示していた。
なお、同大会の地上波放映(TBSで当日深夜)、スカパー!でのPPV(生中継)も決定した。
FEG
「DREAM.13」
2010年3月22日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗(パンクラス稲垣組/パンクラス初代フェザー級王者)
VS
コール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)
▼DREAMヘビー級ワンマッチ
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー/パンクラス無差別級王者)
VS
調整中
<決定対戦カード>
▼DREAMフェザー級タイトルマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム/王者)
VS
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/挑戦者)
▼無差別級ワンマッチ
ミノワマン(フリー/スーパーハルクトーナメント優勝)
VS
ジミー・アンブリッツ(アメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)
▼ウェルター級ワンマッチ
長南 亮(チームM.A.D.)
VS
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
▼ライト級ワンマッチ
菊野克紀(ALLIANCE/DEEPライト級王者)
VS
弘中邦佳(マスタージャパン/ケージフォース・ライト級王者)
▼ライト級ワンマッチ
KJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート、グッズ付き)100,000円
RRS席22,000円 スタンドS席10,000円 スタンドA席5,000円
<チケット販売所>
DREAMwebサイト=http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯サイト=iモード、Yahoo!ケータイ、EZweb
TBSオンラインチケット=http://www.tbs.co.jp/k-1/
イープラス=http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999<Pコード=594-790>
ローソンチケット=TEL:0570-084-003<Lコード=34539>
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
レッスル池袋店=TEL:03-3989-0056
書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技=TEL:03-3265-4646
チケット&トラベルT-1=TEL:03-5275-2778
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
公武堂=TEL:052-241-2511
バトルロイヤル=TEL:03-3556-3223
新日本プロモーション=http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム=http://ringside.jp/
<テレビ放送>
TBS
3月22日(月・祝)深夜※関東ローカル放送
スカパー!
「スカチャン180」PPV完全生中継 3月22日(月・祝)16:00〜 ※再放送あり
「スカチャン190HD」ハイビジョンPPV完全生中継 3月22日(月・祝)16:00〜 ※再放送あり
「スカチャン800」 3月22日(月・祝)16:00〜 ※再放送あり
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
「ストライクフォース」
2010年4月17日(土・現地時間)アメリカ・テネシー州ナッシュビル・ブリジストンアリーナ
<主な対戦カード>
▼STRIKEFORCEライト級タイトルマッチ 5分5R
ギルバート・メレンデス(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術アカデミー/王者)
VS
青木真也(日本/パラエストラ東京/挑戦者)
▼STRIKEFORCEミドル級タイトルマッチ 5分5R
ジェイク・シールズ(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術アカデミー/王者)
VS
ダン・ヘンダーソン(アメリカ/チーム・クエスト/挑戦者)
▼STRIKEFORCEライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
ゲガール・ムサシ(オランダ/レッドデビル/王者)
VS
キング・モー(アメリカ/キングダム・オブ・メイヘム/挑戦者)
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