5月30日(日)東京・ディファ有明で開催されるMA日本キックボクシング連盟『BREAK-2 〜WMAF世界フェザー級タイトルマッチ&ウェルター級王座決定戦〜』に出場する駿太(谷山)、一貴、加藤竜二、エリー隆司の4選手の直前コメントが主催者を通して発表された。
■駿太 「連敗中の僕にとって、今回は背水の陣。闘っていく中で金選手の弱点を見つけたい」
正直、前回のショック(3月28日、センモラコットのハイでKO負け)は癒え切っていません。かといって、引きずりまくっているわけでもない。僕にとって今回の金景完は背水の陣ともいえる一戦です。だから練習内容もちょっと変えながら、調整しています。具体的にいうと、力の抜き具合とか。ファイトスタイルもタイ人と闘う時モードになっていたので、ちょっとチェンジさせているところです。
挑戦者の金選手の試合映像も見ていないので、どんな選手なのかもわからない。以前僕と闘った経験があり(駿太の判定勝ち)、今はK-1ライト級に出ているチョン・ジェヒ選手と話す機会があったんですけど、彼から金選手の情報をちょっと聞いたくらいですね。チョン・ジェヒ選手は金選手とスパーリングをやったことがあるみたいで、全体的にできる選手だと言っていました。年齢的には若い(18歳)選手でもある。
ただ、今回一番の敵は金選手ではなく、自分自身。自分さえしっかりしていれば、いい結果がついてくるでしょう。闘っていく中で金選手のウィークポイントを見つけて、そこを攻める形で倒したい。自分は最近ようやく相手の動きを見ながら、攻撃できるようになったところがある。もちろんアグレッシブに行きたいけど、アグレッブすぎてもダメじゃないですか。
いつも自分はノップ(谷山ジムのチーフトレーナーであるノッパデッソーン)に怒られるんだけど、自分は行かなくてもいいところで行きすぎちゃう癖がある。そんなことをしているからスタミナも切れやすくなるし、無駄な力が入ったりしてしまう。今はその癖を改善中で、今回の試合でどこまでその癖が治ったかを試そうと思っています。
2連敗しているということではプレッシャーも感じるけど、金選手をちゃんとKOで下さないと次につながらない。
■一貴 「水町選手は僕がデビューした頃からタイトル戦をやっている。楽しくて仕方がない」
僕がデビューした頃から水町浩選手はタイトルマッチをやっていました。今回は勉強させてもらうつもりで挑みます。僕に比べると、水町選手はものすごくうまいですからね。パワーがあるという感じじゃないけど、スピードがあるうえにテクニックやキャリアもある。対照的に僕はテクニックではなく、気持ちで闘うタイプ。なので、楽しみで仕方がない。周囲の人はわかっていると思うけど、僕のファイトスタイルは僕の雑な性格そのままなんですよ(微笑)。
幸い最近は調子が悪いことがない。試合に慣れてきたので、肩に無駄な力が入らなくなったということもあるんでしょう。ただ、水町選手の攻撃にはキレもあるので、フットワークに翻弄されないようにしないと。そのためには自分の方から動くことが大切だと思います。まあ、全ては水町選手の出方次第でしょうけど、個人的には殴り合って自分の右ストレートか左フックで勝負を決めたい。世界タイトルを獲って、他団体の人にも注目を集める選手になりたい。
■加藤竜二 「森田晃允さんの意志を継ぎ、僕がMAの暴君を襲名します」
エリー隆司選手と闘うのは初めてですけど、試合を見る限り、蹴りと首相撲の選手という印象があります。タイプ的にはムエタイ。僕も蹴り系の選手だけど、ムエタイではなく、トリッキーなタイプ。全くタイプは違うけど、蹴り同士ということで、いざ試合になったら噛み合うでしょう。
警戒するとしたら首相撲だけど、いつも以上に首相撲の練習をしてきたから大丈夫。勝ち方にはこだわっていません。KOも狙っていない。練習通りに動けたらいい。今回は先輩の山本佑機さんにムエタイの試合ビデオをもらったので、アタチャイのフェイント技術を学びました。試合でも、それが出るんじゃないですかね。僕は絶好調です!
お客さんには、まず僕の顔を見てほしいですね(笑)。それと入場シーン。今回は尊敬する森田晃允さんが引退するじゃないですか。今回はその晃允さんからいただいたガウンを着て入場します。晃允さんの意志を継ぎ、僕が“MAの暴君”を襲名します。
■エリー隆司 「今回の試合のテーマはアンチ世代交代。まだ新しい世代に負けるつもりはない」
今回は準備期間が結構あったので、いつもより長く練習することができました。前回大阪での試合(3月の上谷晃平戦)が終わったあと、すぐ練習に入れた感じなので、2カ月近くできましたね。今回の試合のテーマはアンチ世代交代。今までMAのフライ級では(飛燕)野嶋選手と自分が結構やってきたつもりだけど、いまは新しい世代の加藤選手に呑み込まれようとしている。でも、自分もまだ26歳。次の世代に負けるつもりはありません。
加藤選手は攻撃のひとつひとつが大きい。相手に反撃されてもそんなことは関係なしにどんどん攻撃してくる。そんなイメージがあります。もっというと、連打で来るので、それに巻き込まれないようにしたい。それに対して自分はコツコツ当てていって、自分のペースを握りたい。そして最後は得意の右フックかヒジ打ちで勝負を決めます。勝負は最終ラウンドまでもつれ込むんじゃないですかね。加藤選手に勝ったら、(昨年10月、TKO負けを喫している)大槻選手へのリベンジを果たしたい。
インタビュアー:スポーツライター 布施鋼治
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK-2 〜WMAF世界フェザー級タイトルマッチ&ウェルター級王座決定戦〜」
2010年5月30日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
<全対戦カード>
▼Wメインイベント−2(第9試合) WMAF世界フェザー級タイトルマッチ 3分5R
駿太(谷山/WMAF世界フェザー級王者)
VS
金景完(韓国/韓国フェザー級王者)
▼Wメインイベント−1(第8試合) WMAF世界ウェルター級王座決定戦 3分5R
一貴(マスターズピット/MA日本ウェルター級王者)
VS
水町 浩(士魂村上塾/元WMAF世界ウェルター級王者)
▼セミファイナル(第7試合) WBCムエタイルール フライ級挑戦者決定戦 3分5R
加藤竜二(橋本/MA日本フライ級王者)
VS
エリー隆司(武勇会/MA日本フライ級2位)
▼第6試合 日本VSイラン国際戦 70kg契約 3分3R ショーダウンマッチ
武田一也(JMC横浜/MA日本ミドル級1位)
VS
ナーセル・アハマディアン(イラン大誠塾/イランキックボクシングミドル級王者)
▼引退記念エキジビションマッチ 2分2R
森田晃允(橋本/MA日本バンタム級王者)
VS
平本 悠(橋本/MA日本バンタム級3位)
▼第5試合 フェザー級次期王座挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R ショーダウンマッチ
保田 俊(花澤/同級2位)
VS
十二林 稔(HOSOKAWA/同級3位)
▼第4試合 フライ級ランキング戦 53kg契約 3分3R
伊東拓馬(橋本/同級4位)
VS
勇児(HOSOKAWA/同級7位)
▼第3試合 ジム対抗戦 60kg契約 3分3R
町田 光(橋本/MA日本ライト級6位)
VS
高橋幸光(はまっこムエタイ)
▼第2試合 交流戦 70kg契約 3分3R
阿部雅俊(PCK)
VS
大津・フランシス(WSR)
▼第1試合 ジム対抗戦 バンタム級 2分3R
大野貴志(士道館新座)
VS
大沢享之(KINGBEE)
▼オープニングファイト第10試合 ウェルター級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
中谷安裕(WS群馬)
VS
千野陽祐(Kインター柏)
▼オープニングファイト第9試合 ウェルター級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
TAKUTO(八木橋)
VS
川口龍哉(武勇会)
▼オープニングファイト第8試合 ウェルター級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
小林 準(JMC横浜)
VS
長谷川 亮(Kインター柏)
▼オープニングファイト第7試合 ライト級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
レンジャー桜井(士道館ひばりが丘)
VS
森實恭平(士魂村上塾)
▼オープニングファイト第6試合 ライト級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
狂平(武勇会)
VS
阿修羅(PCK)
▼オープニングファイト第5試合 ライト級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
鈴木 光(菅原)
VS
春日 翔(士魂村上塾)
▼オープニングファイト第4試合 フェザー級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
我妻 慧(谷山)
VS
松本光平(習志野)
▼オープニングファイト第3試合 フェザー級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
野口直人(飯島)
VS
岡田幹夫(KINGBEE)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
寺田亮太(マイウェイ)
VS
山根俊輔(VERSUS)
▼オープニングファイト第1試合 バンタム級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
宮元啓介(橋本)
VS
ボン太(直心会)
<お問い合わせ>
MA日本キックボクシング連盟=TEL:042−530−8630
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK-2〜日泰国際戦&MA日本ランキング戦〜」
2010年6月27日(日)東京・新宿FACE
開場15:30 開始16:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第10試合) 日泰国際戦 3分5R
大江和也(HIMI/MA日本ライト級2位)
VS
シラー・トーバンセン(タイ/元ラジャダムナン&オームノーイフェザー級王者)
▼セミファイナル(第9試合) 交流戦 元王者対決 3分5R
飛燕野島(契明/MA日本フライ級1位)
VS
魂叶獅(はまっこムエタイ/元J-NETWORKフライ級王者)
▼第8試合 MA日本ウェルター級 次期王座挑戦者決定戦 3分5R
大麻純一(武勇会/同級2位)
VS
風天乃康(谷山/同級3位)
▼第7試合 日泰国際戦 3分3R延長1R
滝口“PITBULL”潤(チームピットブル/元MA日本スーパーフェザー級8位)
VS
メコーレック・ソーキングスター(タイ/元イーサンライト級王者)
▼第6試合 MA日本ミドル級ランキング戦 3分3R
宮本寛之(花澤/同級3位)
VS
北見朋久(JMC横浜/同級5位)
▼第5試合 MA日本ライト級ランキング戦 3分3R
田中秀和(橋本道場/同級3位)
VS
佐藤 琉(JMC横浜/同級7位)
▼第4試合 交流戦 3分3R
勇苡馳(Studio-K・MA日本ライト級4位)
VS
水落洋祐(はまっこムエタイ/元全日本ライト級3位)
▼第3試合 MA日本スーパーフェザー級 ランキング戦 3分3R
佐久本裕(菅原道場/同級6位)
VS
藤澤大樹(HOSOKAWA/同級7位)
▼第2試合 MA日本ウェルター級 ランキング戦 3分3R
諸岡直人(Kインター柏/同級9位)
VS
雪丸(真樹ジムアイチ/MA日本スーパーライト級9位)
▼第1試合 交流戦 3分3R
マーツ(PCK)
VS
JYO(大誠塾)
▼オープニングファイト第4試合 バンタム級 新人王トーナメント準決勝 2分3R
宮元啓介(橋本道場)
VS
藤枝 亮(士道館ひばりが丘)
▼オープニングファイト第3試合 バンタム級 新人王トーナメント準決勝 2分3R
菅原 充(PCK)
VS
渡部 博(士道館ひばりが丘)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級 新人王トーナメント2回戦 2分3R
キューピー晋大(HOSOKAWA)
VS
松本光平(習志野)
▼オープニングファイト第1試合 ジム対抗戦 スーパーライト級 2分3R
井上エイト伸也(士道館本部)
VS
田中正臣(谷山ジム大和)
<お問い合わせ>
MA日本キックボクシング連盟=TEL:042−530−8630
●MA日本キックボクシング連盟2010年興行スケジュール
5月30日(日)東京・ディファ有明
6月27日(日)東京・新宿FACE
7月18日(日)東京・後楽園ホール(真樹ジム主催興行)
8月15日(日)東京・ディファ有明
9月26日(日)東京・後楽園ホール
10月10日(日)東京・ディファ有明
11月27日(土)東京・後楽園ホール
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