12月27日(月)東京・大久保のDEEP OFFICIAL GYM IMPACTにて、青木真也(パラエストラ東京)が公開練習を行った。青木は12月31日(金)さいたまスーパーアリーナで開催される『Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜』で長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)とDREAM特別ルールで対戦する。
この日の青木はリラックスした表情でジムに現れて、ジムに居合わせた佐伯繁DEEP代表に逆水平チョップ! さらに大みそか10周年記念エグゼクティブプロデューサーに就任したアントニオ猪木ばりの張り手を佐伯代表の顔面に叩き込むなど、笑顔も見せながらパフォーマンス。しかし質疑応答になると青木の表情は一変し、シビアな口調で記者からの質問に答え始めた。
最初に「9月、10月に試合をして、そこからもう一度、自分の体を作りました。(当初、対戦を予定していた)ギルバート・メレンデスと試合をするための体です。だから筋力や体の質は高い水準に仕上がっているし、こういうルールの試合になったけど、自分の状態としてはすごくいいんじゃないかなと思っています。自分に自信があるし、それだけのことをやってきから自信になっているんでしょう。
ただその自信と同じくらい不安もあって、それで逆に精神的・肉体的にもいい状態になっています。自分の体作りや練習の楽しみを再確認して、相手どうこうではなく頑張れました。10月のパンクラスで北岡(悟)さんが弘中邦佳選手に一本勝ちして、一緒に年末の試合に出るというモチベーションでやってきて、結果的に北岡さんは年末に試合をすることはないですが、そういった部分でも相手に関係なく強い気持ちで頑張って来れたと思います」と仕上がりが順調なことをアピールした青木。
今回の長島戦はDREAM特別ルールとして、K-1とDREAM(総合)ルールを交互に繰り返す変則的なルールで行われ、「競技として取り組むメンバーからいい声はなかったです(苦笑)。でもこれは僕の仕事としてやるわけで、そういう意味で納得はしてもらえました」と青木の周りでも賛否両論があった試合でもある。今日の時点でもK-1ルールとDREAMルールどちらを先にやるのか、グローブはそれぞれ専用のグローブを着用して行うのかどうかなど、正式なルールは発表されていない。(※29日に発表予定)
こういった現状について青木は「僕は言われたことをやるだけです。そういう部分で僕はもう達観しています」とした上で、この試合に対するプロとしての姿勢を語った。
「きっと分かってもらえないだろうし、分かってもらおうと思っていないのですが、僕は今回の試合でトップファイターの境地から抜け出したと思っています。まだレジェンドの桜庭和志さんの境地までは達していないと思うのですが、僕と桜庭さんの間に溝があるならば、その溝のところにまでは来れたかなと。
(桜庭はどういう存在?)言葉にするのは難しいんですけど、桜庭さんはまずプロレスラーというものがあって、MMAファイター(総合格闘家)として、競技者としての気持ちもある一方、プロとして周りの需要がある試合を受ける、大きな気持ちがあると思うんですね。自分もそういう試合を受けるところまでは来れたのかなと思います。今までの僕だったら、今回の試合は受けてないですよ。きっと僕にそこまでの需要がなく、そういうカードを求められること、そこまでの度量もなかったと思いますし。だから今回の試合で僕は日本で格闘技をやる選手としての器、日本式のプロ格闘家として大きくなれた、強くなれたと思います」
K-1ルールで戦うことについて「打撃の比重が少し変わったくらいで、それ以外は普通です。逆に言うとルールも使うグローブも決まっていないのに、練習内容の変えようがないです。とりあえず僕はルールに関係なく高い水準の練習が出来たと思っています」という青木。
「K-1ルールで戦う自分をイメージしたことはなかったけど、僕としてはどうしてもディフェンシブな展開になるでしょうね。間合いをコントロールして打ち合わないという。一つの試合としてK-1ルールを3分3Rやるわけではないし、間合いをコントロールして試合をするという意味ではK-1ルールでもMMAルールでも変わりません」と、あくまで普段通りの試合をしたいと話す。
今年はMMAファイターのアリスター・オーフレイム(オランダ)がK-1 WORLD GPで優勝を果たし、K-1ルールでのMMAファイターの活躍も目立っているが、青木はこの試合でのK-1×MMAという対立構造については完全否定した。
「K-1とMMAのどちらが上とか、そういう気持ちは全くないです。もしそういう気持ちで試合を見る人がいるのであれば、それは僕にとって残念です。そもそもK-1とMMAはルールが違うもので、例えば野球とサッカーでどちらが上かは比べられないじゃないですか。もっと言えば立ち技格闘技にもK-1、ムエタイ、キックボクシングがあって、どれが優れているということはない。だから僕にはMMAがK-1よりも優れているなんて想いは一切ないし、僕はそこまで偉くない。本当にそういう考え方は下らなくて、もしそういう考えを持っている人がいたら、今すぐにそれを捨てて欲しい。
(もし来年K-1MAXのオファーが来たら?)今の僕の想いで言えば、それほど失礼なことはないでしょう、と。全くK-1ルールで実績のない僕が出られるものではないし、僕は必死にK-1MAXに出ようと思って頑張っている人たちを見ているので、その人たちに失礼すぎます。それが僕の競技者としての気持ちです。ただもしお客さんから需要があって、正式にオファーがあれば、それを受けるか受けないかは、競技者としての僕の気持ちとは別です。もしそうなったら、その場で考えます」
対戦相手の長島に対して青木からは「大みそかに出られることに浮ついているみたいだけど、ちょっと頭に来ています」「五体満足では帰れない」と厳しい内容の発言もあったが、今では「色々と思う気持ちはあるけれど、対戦相手としてしか見てません。彼の生き方やプロとしての取り組み方は尊敬もするし、共感もします。でも今は一対戦者として、勝つことしか考えてない」と対戦相手以上のことは考えていないという。
その一方で「やらなきゃやられるわけで、今はリラックスして笑顔を見せていても、試合になれば(ファイターとしての)青木真也が出てきますよ。それは変えようがありません。おそらく大みそかの青木真也が出てくるでしょう。自分でもそれは怖いし、楽しみでもあります。(ルールが変わってもそれは同じ?)そうですね。こういう時の俺は怖いってことですよ」と、過去のDynamite!!でエディ・アルバレスや廣田瑞人をサブミッションで破壊した“壊し屋”としての一面ものぞかせた。
FEG
「Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜」
2010年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00(予定)
<決定対戦カード>
▼DREAMフェザー級タイトルマッチ 1R10分、2・3R5分
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム/王者)
VS
高谷裕之(高谷軍団/挑戦者)
▼DREAMウェルター級タイトルマッチ 1R10分、2・3R5分
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/LONDON SHOOT FIGHTERS/MMA Bushido/王者)
VS
桜庭和志(LAUGHTER7/挑戦者)
▼DREAM特別ルール
青木真也(パラエストラ東京/第2代DREAMライト級王者)
VS
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament優勝)
▼DREAMライト級ワンマッチ 5分3R
川尻達也(T-BLOOD)
VS
ジョシュ・トムソン(アメリカ/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/元ストライクフォース世界ライト級王者)
▼DREAMフェザー級ワンマッチ 5分3R
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリング日本代表)
VS
宇野 薫(UCS)
▼K-1 MAXライト級ワンマッチ 3分3R延長1R
大和哲也(大和/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament優勝)
VS
西浦“ウィッキー”聡生(STGY)
▼K-1ヘビー級ワンマッチ 3分3R延長1R
京太郎(チームドラゴン/K-1ヘビー級王者)
VS
ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ/DREAMライトヘビー級王者)
▼DREAMフェザー級ワンマッチ 5分3R
所 英男(チームZST)
VS
渡辺一久(フリー)
▼DREAMウェルター級ワンマッチ 5分3R
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
VS
ジェイソン・ハイ(アメリカ/Team Bodyshop)
▼DREAM無差別級ワンマッチ 5分3R
ミノワマン(フリー/スーパーハルクトーナメント優勝)
VS
泉浩(プレシオス/アテネ五輪柔道銀メダリスト)
▼DREAMウェルター級(77kg契約)ワンマッチ
古木克明(SMASH)
VS
アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)
▼DREAMヘビー級ワンマッチ
石井 慧(アイダッシュ/北京五輪柔道金メダリスト)
VS
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
▼DREAMヘビー級ワンマッチ
水野竜也(フリー)
VS
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ゴールデン・グローリー)
▼DREAMヘビー級ワンマッチ
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/K-1 WORLD GP 2010王者)
VS
現在調整中
▼アントニオ猪木プロデュースIGF特別ルール
鈴川真一
VS
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席30,000円
スタンドS席15,000円 スタンドA席6,000円
※全席指定・消費税込
※1歳より入場券が必要
<チケット発売場所>
DREAM webサイト http://www.dreamofficial.com/
K-1 webサイト http://www.k-1.co.jp
DREAM携帯サイト iモード、Yahoo!ケータイ EZweb
K-1携帯サイト iモード、Yahoo!ケータイ EZweb
TBSオンラインチケット http://www.tbs.co.jp/k-1/
イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード:594-790)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード:34106)
CNプレイガイド=TEL:0570−08−9999
レッスル池袋店=TEL:03-3989-0056 http://www.wrestle.jp
書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011 http://www.shosen.co.jp
フィットネスショップ格闘技=TEL:03-3265-4646 http://www.fs-kakuto.com
チケット&トラベルT-1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/tk/
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999 http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/
さいたまスーパーアリーナ=TEL:048-600-3037 http://www.saitama-arena.co.jp
公武堂=TEL:052−241-2511 http://www.koubudo.co.jp
バトルロイヤル=TEL:03-3556-3223 http://www.battleroyal.jp
新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム http://ringside.jp/
<問い合わせ>
Dynamite!!事務局=TEL:03-5775-5065
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