1月1日(金)都内ホテルにて、大みそか「Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜」の一夜明け会見が行われた。
会見に出席した谷川貞治FEG代表は「去年よりも試合数は少なかったんですが、時間がおしてしまい、休憩なしの大会になってしまいました。チケットは完売だったのですが、K-1ファンと総合格闘技ファンが半々で、会場に一体感がなかったのが大きな課題だったと思います。今年DREAMとSRCが対抗戦を行うなど、反響が大きかったです。今年も色んなイベント、色んな試合を組んで盛り上げて行きたいと思います」と大会を総括。
続いて笹原圭一DREAMイベントプロデューサー(以下、EP)は昨日の大会で負傷した選手の近況を報告。(キム・ジョンマンと高谷裕之=右眼か底骨折、藤田和之=強度の脳しんとう、廣田瑞人=右上腕骨折)今後のDREAMのスケジュールとして3月下旬に大会を予定していることを発表し、「フェザー級・ウェルター級で、階級を変えてくる大物選手がいます」と2010年一発目の大会から隠し玉があることを示唆している。
今大会でライト級タイトルマッチを予定していた青木真也と川尻達也も揃って会見に出席。両者が昨日の試合をクリアしたことで2人によるタイトルマッチは濃厚だ。王者・青木は「隣にいる人(川尻)から告白されているんですけど、『黙れよ、お前』とは言わずに前向きに(告白に)応えたい」とコメントし、笹原EPも「この試合は2009年にやりとげられなかった宿題。来年の早い段階で実現させたい」と早期実現の可能性を示唆している。
またスーパーハルクトーナメントで見事に優勝したミノワマンは「試合に勝ったことで気分はスーパーヘブンです」とミノワマン節を爆発。このトーナメントはチャンピオンベルトや賞金が用意されていなかったが「ベルトか賞金はないんですか?」と笹原EPに詰め寄り、この要求を笹原EPが「あのトーナメントはベルトや賞金を越えたもの。小さいことは言わずに…」とつっぱねると、会見場は笑いに包まれた。出席者のコメントは以下の通り。
野杁正明
「今は優勝した実感がなくて驚いています。ここにいるのはジムや家族に支えられているからで、感謝しています。ありがとうございます。(2009年はどんな1年だった?)最後に大きな舞台で優勝して、うれしい1年でした」
泉浩
「総合格闘技で初勝利を挙げられたのも、たくさんの支えがあったからです。これからも努力して、一生懸命にやっていきたいと思います。(2009年はどんな1年だった?)色々なことがありましたけど、一言で言うと転機の年でした。2010年からまた再スタートできればなと思います」
金原正徳
「試合に勝ったうれしさよりも、チャンピオンとして勝つことが出来て、にホッとしたうれしさがあります。3月にSRCの大会があると思うのですが、タイトルマッチで小見川(道大)選手と対戦したいと思います。(2009年はどんな1年だった?)テーマは挑戦でした。色んな意味で挑戦し、それが結果になった年でした。これを糧に前に進んでいきたいと思います」
所 英男
「勝って一夜明け会見に出られたことを幸せに思います。(2009年はどんな1年だった?)厳しい年だったんですが、負けがこんでいる時に人の優しさや暖かさに触れられた年でした」
川尻達也
「昨日の試合はなかなかテーマが見出せない試合だったんですが、横田(一則)選手という強い選手に勝ったのはプラスになったし、『格闘技が好きなんだ』ということを改めて確認しました。昨日は合格点を出せる試合ではなかったですが、ファンの期待に応える試合が出来るように精進したいと思います。(2009年はどんな1年だった?)結婚もして大人の階段をのぼったなと思います」
青木真也
「昨日は試合後にエキサイトしてしまい、申し訳ありませんでした。隣にいる人(川尻)から告白されているんですけど、『黙れよ、お前』とは言わずに前向きに(告白に)応えたいと思います。(2009年はどんな1年だった?)5試合しかやっていなくて働き足りなかったです。今年は7〜10試合はやりたいと思います」
ミノワマン
「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。昨日は試合に勝ったことで気分はスーパーヘブンです。試合はガムシャラにパンチを出したところ、それがたまたま当たったのかなと思います。今年の目標? テーマは? 健康第一です。いや……ちょっと昨日の試合で殴られて脳神経がつながってなく、伝達が遅くてすいません(苦笑)。去年よりも1つ強くが目標です」
★「Dynamite!!〜勇気のチカラ2009〜」の大会結果はこちら
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