▲（左から）オプスタイル、イマダ、シーザー武志会長、宍戸、鈴木

　6月5日（日）東京・後楽園ホールで開催されるシュートボクシング（以下、SB）協会『SHOOT BOXING2011 act.3』の公開計量が、大会前日となる4日（土）17時より行われた。

　70kg契約のメインイベントで対戦するSB東洋太平洋ウェルター級（67kg以下）チャンピオンの宍戸大樹（シーザー）と、SBワールドトーナメント『S-cup2010』準優勝トビー・イマダ（アメリカ）は、宍戸が69.55kgで一発クリアーしたのに対し、イマダは500グラムオーバーの70.5kg。

　しかし、これは「ホテルの体重計が正確ではなかったために、ちょっとした誤差が出ただけ。調整不足は全くない」とイマダは動揺することなく余裕の表情で答えた（2時間以内に500グラムを落とせば計量クリアー）。

　昨年に開催されたSBのワールドトーナメント『S-cup2010』では、1回戦で日本のエース梅野孝明をKO、準決勝でアンディ・サワーに判定勝ち、決勝ではブアカーオ・ポー.プラムックにTKOで敗れるも、初出場にして準優勝という戦績を収めたイマダ。

「今回は前回よりも準備期間があったので、いい試合が見せられると思う。SBルール用の練習もしっかりやってきた。僕はMMA（総合格闘技）の選手だからブラジリアン柔術、レスリングも練習しているけれど、特に打撃を強化してきたよ」と、2度目となるSB参戦に自信をのぞかせた。

　迎え撃つ宍戸は「S-cup準優勝者と戦える機会がもらえて嬉しい。相手は投げと打撃を使いこなす選手ですが、自分はステップとスピードが持ち味なので自分のスタイルを貫いて勝利をつかみたい」と挨拶。会見後はリラックスした表情で「今年に入ってから研究してきた武術の技も出したいですね」と新技の投入も予告した。

　セミファイナルでは、元プロボクシング日本ミドル級（72.575kg以下）チャンピオンで現SB日本スーパーウェルター級（70kg以下）3位の鈴木悟（Unit-K）が、『S-cup2010』第3位ヘンリー・オプスタイル（オランダ）と対戦。

　鈴木は「今年に入ってからずっとタイトルマッチをやりたいと言って来ました。明日を乗り切って試合に勝って、タイトルに挑戦してもいいと周りから評価してもらいたい。僕はチャンピオンになることを見ているので、キッチリと勝ちたいですね」と、あくまでも目標はSBのベルトだという。

　オプスタイルが第3位という肩書きを持っていることについては、「気にしてないです。なぜなら、僕は日本代表決定戦で脱臼してS-cupに出られませんでしたが、僕が出ていれば優勝したかもしれないと思っているからです」と言い放つ。

　対するオプスタイルは「俺は日本へ遊びに来たのではなく、戦いに来たことを明日は証明したい。S-cupに出た時よりもしっかり準備をしてきたので、投げやスタンドサブミッション（立った状態での関節技）も使えるところを見せたい。明日はやって来たことの全てを出し切って勝ちたいと思っている」と、よりシュートボクサーとして成長したと語った。

　オプスタイルのセコンドとして来日し、会見に同席したサワーは「ヘンリーvs鈴木は素晴らしい試合になるだろう。鈴木が若い世代の選手にどう対応するかが見てみたいね。ヘンリーのコンディションは100％だし、勝ちたいという気持ちが強い。明日は爆発的なヘンリーを見ることが出来るだろう」と、愛弟子の仕上がり具合に太鼓判を押す。

　また、メインの宍戸vsイマダについては「宍戸がどう戦うか、まずはお手並みを拝見したい。そして、もし宍戸が負ければ僕がリベンジしたい」と、結果によっては自分がイマダと再戦したいと語った。

　なお、サワーが大会の休憩時間中に会場ロビーにて、東日本大震災の復興募金活動を行うことも発表された。

シュートボクシング協会
「東日本大震災復興チャリティーイベント
SHOOT BOXING 2011 act.3 -SB169-」
2011年6月5日（日）東京・後楽園ホール
開場17：00　本戦開始17：30
※オープニングファイト開始17：15

＜全対戦カード＞

▼第11試合　エキスパートクラス特別ルール　3分3R無制限延長R
宍戸大樹（シーザー/SB東洋太平洋ウェルター級王者）＝69.55kg
vs
トビー・イマダ（アメリカ/Throwdown Elite Training Center/S-cup2010準優勝）＝70.5kg※再計量

▼第10試合　エキスパートクラス特別ルール　3分3R無制限延長R
鈴木　悟（Unit-K/SB日本スーパーウェルター級3位・元ボクシング日本ミドル級王者）＝69.8kg
vs
ヘンリー・オプスタイル（オランダ/チーム・サワー/WMC欧州スーパーウェルター級王者）＝69kg

▼第9試合　SB日本レディース王座決定戦　51kg契約　3分5R無制限延長R
RENA（及川道場/Girls S-cup2009＆2010王者/同級1位）＝50.25kg
vs
高橋　藍（シーザー/同級2位） ＝50.45kg

▼第8試合　エキスパートクラス特別ルール　3分3R無制限延長R
金井健治（ライトニング/SB日本スーパーウェルター級2位）＝69.65kg
vs
百武政敏（ひゃくたけ・まさとし/誠空会/TEAM吉鷹）

▼第7試合　エキスパートクラス特別ルール　スーパーフェザー級　3分3R無制限延長R
歌川暁文（UWFスネークピットジャパン/同級2位）＝60kg
vs
島田洸也（シーザー力道場/同級4位）＝59.75kg

▼第6試合　エキスパートクラス特別ルール　スーパーバンタム級　3分3R無制限延長R
津田達也（立志会館/同級4位）＝54.2kg
vs
大桑宏章（シーザージム渋谷/同級5位）＝55kg

▼第5試合　エキスパートクラス特別ルール　スーパーバンタム級　3分3R無制限延長R
尹戸雅教（みなと・まさのり/立志会館/同級2位）＝54.8kg
vs
伏見和之（シーザー力道場/同級3位）＝55kg

▼第4試合　エキスパートクラス特別ルール　スーパーフェザー級　3分3R無制限延長R
菅原悠次（シーザー力道場）＝62kg
vs
山村教文（グラップリングシュートボクサーズ）＝61.1kg

▼第3試合　フレッシュマンクラスルール　スーパーウェルター級　3分3R延長2R
坂本優起（シーザー）＝69.85kg
vs
塩崎達也（シーザージム渋谷）＝69.7kg

▼第2試合　フレッシュマンクラスルール　65kg級　3分3R延長2R
松花征也（グラップリングシュートボクサーズ）＝64.85kg
vs
山本隆太（フリー）＝63.45kg

▼第1試合　スターティングクラスルール　2分3R延長1R
吉田実代（BLUE DOG）＝51kg
vs
NATSUKA（立志会館）※後ほど計量

＜チケット料金＞
RRS席15,000円（最前〜2列目：パンフレット付き）　 RS席10,000円　
S席7,000円　A席5,000円　B席4,000円
※当日券は各500円増し。

＜チケット販売所＞
チケットぴあ＝TEL：0570−02−9999
ローソンチケット＝TEL：0570−084−003（24時間受け付け）
イープラス＝http://eplus.jp/battle
レッスル池袋＝TEL：03−3989−0056
CNプレイガイド＝http://www.cnplayguide.com
フィットネスショップ＝TEL：03−3511−2711
チャンピオン＝TEL：03−3221−6237
書泉ブックマート＝TEL：03−3294−0011
後楽園ホール＝TEL：03−5800−9999
シュートボクシング協会＝TEL：03−3843−1212

＜お問い合わせ＞
シュートボクシング協会＝TEL：03−3843−1212