6月15日（水）東京・町田にある龍道場にて、卜部功也（チームドラゴン）が公開練習を行った。卜部は、6月25日（土）東京・国立代々木競技場第二体育館で行われる『K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament FINAL』の-63kg Japan Tournament 1回戦で裕樹（リアルディール）と対戦する。

　公開練習として2分2Rのパンチのミット打ちを見せた卜部。相手のパンチをブロックしてすぐに打ち返す、下がりながらパンチを打ち返す、パンチを打った後にすぐにサイドに回りこんで距離を取るなど、攻防一体の俊敏な動きを披露した。

　練習後の囲み取材で卜部は、現在の調整について「今はすごく疲労が溜まっていますが動けています。トーナメントでは疲れていても動かなきゃいけないので、今の状況はトーナメントに活きると思いますね」とコメント。

　4・30Krush後楽園大会では初代王座決定トーナメントとして1日2試合を行っているが「4月の大会が終わって、三日後には練習を始めました。試合では負けてしまいましたが、いいところが見つかって、そこを伸ばすように練習しています。今までは距離をとって戦っていて、パンチが当たってもいかない部分があったのですが、いける時にいけるようになったと思います」と、気持ちを切り替えて、K-1MAXでの戦いに照準を絞ってきた。

　次の大会はチャンピオンになるまでに1日3試合を行う過酷なワンデイトーナメントで、「トーナメントを勝ち抜くために必要なものは何か？」と聞くと、卜部は「気合い、根性、頭の良さですね」と回答。特に「KOで勝ち上がるのがベストですが、KOじゃなくても3Rを流して戦ってダメージなく勝ち上がれば、あとの試合が楽になる。だから頭の良さが大事だと思います」と、試合における“頭の良さ”が必要になると語った。

　卜部が1回戦で対戦する裕樹は、現在のキック界でも随一のローキックの使い手。卜部は「裕樹選手の対策は色々とやっているんですけど、頭が痛くなりました」と苦笑いを浮かべる一方、「裕樹選手はローキックが強くて、試合をした選手に聞くと、あのローは他の選手と違うと言うし、怖いです。でもよく考えたらローしかないわけで、シンプルに考えれば簡単かもしれません」と裕樹攻略法について話した。

　1回戦をクリアすれば、準決勝で卜部は大和哲也vsHIROYAの勝者と対戦する。2008年大晦日にHIROYAに判定負けし、昨年9月に大和に判定勝利しているが、意外にも「どちらともやっているし、今は一回戦のことしか考えていませんが、大和選手とやりたいです。大和選手はすごく怖いし、一発で倒される危険性があるので、なあなあではなく集中して、スリルがある試合ができると思います。怖い相手ですけど、またやりたいですね。HIROYAくんも強くなっているとは思いますが、戦いたいのはどっち？と聞かれたら、大和選手ですね」とHIROYAへのリベンジではなく、大和との再戦を希望する。

　またトーナメントの逆ブロックから梶原龍児が勝ち上がってくれば、4月のKrushに引き続き同門対決が実現することになり「同門対決は嫌なんですけど、ドラゴンの強さを証明するにはそれがベストだと思います。龍児さんには一回負けて、本当に悔しい想いをしたので、次はリベンジしたい。大先輩だからこそ越えたいと思います」とリベンジを誓った。

　K-1MAX王者となることで「知名度も上がるし、日本トーナメントが終わったら次は世界という道が見えてくると思います」という卜部。「世界と戦うためには、早いうちから世界の強さに慣れなければいけないと思うので、日本をとって世界の強さに慣れていくのがベストだと思います」と日本トーナメント制覇の先に、対世界を見据えたコメントを残している。

FEG
「K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament FINAL」
2011年6月25日（土）東京・国立代々木競技場第二体育館
開場15：00　開始16：00

＜決定対戦カード＞

▼-63kg Japan Tournament　1回戦
大和哲也（大和/K-1 WORLD MAX 2010　-63kg Japan Tournament優勝）
vs
HIROYA（TRY HARD/K-1甲子園2008優勝）

▼-63kg Japan Tournament　1回戦
卜部功也（チームドラゴン/Krush -63kg初代王座決定トーナメント準優勝）
vs
裕樹（リアルディール/初代RISEスーパーフェザー＆ライト級王者）

▼-63kg Japan Tournament　1回戦
久保優太（DC LAB.GYM/元WPMO世界スーパーフェザー級王者）
vs
才賀紀左衛門（M＆Jキックボクシング）

▼-63kg Japan Tournament　1回戦
梶原龍児（チームドラゴン/初代Krush -63kg王者）
vs
野杁正明（大石道場/K-1甲子園2009優勝）

▼-63kg Japan Tournament準決勝（1）
大和哲也vsHIROYAの勝者
vs
卜部功也vs裕樹の勝者

▼-63kg Japan Tournament準決勝（2）
久保優太vs才賀紀左衛門の勝者
vs
梶原龍児vs野杁正明の勝者

▼-63kg Japan Tournament決勝戦
準決勝（1）の勝者
vs
準決勝（2）の勝者

▼スーパーファイト　K-1ルール　70kg契約　3分3R延長1R
佐藤嘉洋（名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010準優勝）
vs
アルバート・クラウス（オランダ/チーム　スーパー・プロ/K-1 WORLD MAX 2002王者）

▼第1リザーブファイト　K-1ルール　3分3R延長1R
渡辺理想（極真会館/RISEライト級2位）
vs
谷山俊樹（谷山/ISKAインターコンチネンタル63kg級王者）

▼第2リザーブファイト　K-1ルール　3分3R延長1R
麻原将平（シルバーアックス/RISE KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝）
vs
吉本光志（ヌンサヤーム/RISEスーパーライト級王者）

▼オープニングファイト　K-1ルール　63kg契約 　3分3R
北山高与志（きたやま・たかよし/フリー/前WMAF世界ウェルター級王者）
vs
源太郎（喧王ism）

▼オープニングファイト　K-1ルール　63kg契約 　3分3R
木村旭洋（きむら・あきひろ/伊原道場）
vs
田中雄二（RANGER品川）

▼オープニングファイト　K-1ルール　63kg契約 　3分3R
横山伸吾（CRAZY WOLF/CMA KPWフェザー級王者）
vs
左右田泰臣（そうだ・やすおみ/シルバーウルフ/RISEスーパーフェザー級2位）

▼オープニングファイト　70kg契約　K-1ルール　3分3R
KOjiman（KAKOGYM）
vs
藤井英人（BLUE DOG GYM）

＜チケット料金＞
SRS席　20,000円/S席　15,000円/A席　6,000円

＜チケット発売場所＞
チケットぴあ 0570−02−9999（Pコード：594−720）
ローソンチケット　0570−084−003（Lコード：31309）
イープラス http://eplus.jp/

＜チケットに関するお問い合わせ＞
ヒューストンコーポレーション　03−6826−8111（11：00〜18：00/土日祝を除く）