「プロフェッショナル修斗公式戦」
2004年5月3日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
寝技師対決は動きの少ない展開に
▼第10試合 ミドル級 5分3R
○菊地昭(SHOOTO GYM K'zFACTORY)
3R判定 3−0 ※30-29、29-29、30-29
●中尾受太郎(シューティングジム横浜)
<1R>
右手を前に出し距離を測り、左ストレートを狙う中尾に対し、菊地は上体を動かして細かくパンチを打ちながら周りを回る。この状態が長く続いたが残り1分過ぎ、菊地が両足タックル。しかし中尾はこれを切って、がぶったまま左のパンチを打つ。
<2R>
このラウンドも1Rと同じように互いに距離を取る展開。菊地がロープまで押し込む場面があるも、中尾はコーナーを背にしてうまくパンチや膝を当てる。
<3R>
ラウンド中盤、菊地が右ストレートからタックル、ようやくテイクダウンに成功する。腕と頭を固めてハーフからパスし、サイドから押さえ込むも、中尾のディフェンスを崩せない。マウントからバックを奪ったものの、残り時間は1分弱。そのまま試合が終了した。互いに寝技が強い選手ということで、グラウンドの展開を期待したファンも多かったが、実際にはほとんど寝技にいかない、スタンドでも動きの少ない試合になってしまった。
高谷戦慄の左ハイ!王座挑戦に王手をかけた
▼第9試合 ライト級 5分3R
○高谷裕之(格闘結社田中塾)
1R2分12秒 ※左ハイキック
●ステファン・パーリング(ジーザス・イズ・ロード)
<1R>
高谷はパンチではなくローを中心に距離を取る。 これに対しパーリングは手数は少ないものの、一気に間に出て重たい左ジャブ、左フックを当てる。しかしパーリングの左フックに合わせて高谷の左ハイキックがカウンターでクリーンヒット。パーリングはそのまま後ろに大の字に倒れ、そのまま起き上がることができず。華麗なKO勝利を収めた。リング上でマイクを握った高谷は「先生にOKもらわないといけないんですけど」としながらも「次はチャンピオンと戦いたいです」とペケーニョの持つベルトへの挑戦をぶちあけた。
マモル、貫禄のKO勝利
▼第8試合 バンタム級 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜)
3R4分41秒 TKO ※首相撲からの膝蹴り
●吉岡広明(パレストラ東京)
<1R>
マモルが吉岡のパンチに合わせて組み付いてテイクダウン。ラバーガードの間からパンチを落とす。スタンドに戻すとコーナーに押し込み、首相撲からの膝蹴りでダウンを奪う。マモルはさらに試合再開後、飛び膝をヒットさせ、吉岡に確実にダメージを与える。
<2R>
このラウンドもマモルが優勢。開始直後、右ストレートからお、再び飛び膝を当て、グラウンドで上になる。イノキ・アリから吉岡を立たせ、1Rに続き、首相撲から膝蹴りを何度も叩き込む。
<3R>
マモルの膝蹴りが顔面を捉え吉岡は2度目のダウン。起死回生の足関節を狙うも不発に終わる。最後はマモルが執拗に首相撲からの膝蹴りを出し続け、3度目のダウンを奪い、TKO勝利を収めた。
今泉、松根へのリベンジに向けて視界良好
▼第7試合 フェザー級 5分3R
○今泉堅太郎(SKアブソリュート)
3R判定 3-0 ※30-26、30-27、29-27
●秋本じん(秋本道場ジャングル・ジャンクション)
<試合展開>
得意の足関節で勝負した秋本だが、今泉はパンチを打ちながらディフェンス。逆に秋本がグラウンドで下になってしまい劣勢を強いられる。3R,今泉は左ストレート、左ハイが連続でヒットさせ、さらにパスガードにも成功。終了間際にはバックからのチョークでキャッチを奪った。王者の松根とは1勝1敗と五分の成績の今泉。この勝利で王座挑戦にまた一歩近づいた。
村浜、勝ちはしたものの、芸人魂を発揮できず
▼第6試合 環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント準々決勝 5分3R
○村浜天晴(グレイシーバッハVTチーム)
3R判定 3-0 ※30-27、30-28、30-28
●冨樫健一郎(パレストラ広島)
<試合展開>
冨樫のパンチに合わせて、組み付いてテイクダウンを重ねる村浜。しかしそこから攻めあぐね、ブレイクになるという展開が続く。一方の冨樫も下からの攻めを完全に読まれ、イニシアチブを取れない。結局、3Rを通じてポジショニングで上を取り続けていた村浜が勝利を収めたものの、膠着気味の試合になってしまった。
ルミナ、流血の末一本勝ち。会場は興奮の渦に巻き込まれた!
▼第5試合 ライト級 5分2R
○佐藤ルミナ(SHOOTO GYM K'zFACTORY)
2R2分40秒 三角絞め
●エリカス・ぺトライティス(ティターナスジム)
<試合展開>
1R、左ロ―から組み付いたルミナ。四つ組みからテイクダウン、ハ―フからパンチを落とす。そしてペトライティスの足のフックを抱えながらパス。サイド、マウントと確実にポジションを取る。しかしここでペトライティスの頭がぶつかって左目尻をカットし、ドクタ―チェックが入る。その後、ルミナは一気に腕十字、そして必殺の足関節へ。ペトライティスの回転に合わせ膝十字、ヒ―ル、アンクルに移行するも極めきれない。2R、再び左ロ―から組み付いたルミナだが今度は下になってしまう。しかしすぐさまペトライティスの胴に足を絡め自分が起き上がって逆マウントの体勢に。パンチを落とし、アンクルを狙う素振りを見せるも、そこから横四方に移ろうとした際に立ち上がられしまう。ルミナはすぐに追い討ちの飛び膝。再び足関節を狙う。これをしのいでインサイドから傷口を狙ってパンチを落とすぺトライティス。ルミナはそれに合わせて足を伸ばし三角絞めへ。粘るぺトライティスを懇親の力で絞め上げ、一本勝ちを収めた。
▼第4試合 ライト級 5分2R
○山崎剛(チームGRABAKA)
1R4分10秒 腕ひしぎ十字固め
●アンタナス・ジャズビュティス(インパルサス)
<試合展開>
ジャズビタスの右ストレ―トに合わせて山崎がタックルでテイクダウン。オ―プンガ―ドになるやすぐに足を捌いてパス、上四方で押さえ込む。最後は落ち着いて腕十字で一本。
▼第3試合 ウェルター級 5分2R
○鹿又智成(総合格闘技道場武蔵村山道場)
2R判定 3−0 ※20-18、20-18、20-18
●大河内貴之(パレストラ東京)
<試合展開>
レスリングで勝る鹿又が終始上をキ―プ。大河内のラバ―ガ―ドにてこずるが2Rにはパスガ―ド、バックを奪った。
▼第2試合 バンタム級 5分2R
○HIRO(総合格闘技STF)
2R判定 3−0 ※19-18、19-18、19-18
●塙真一(和術慧舟會)
<試合展開>
HIROはテイクダウンこそ許すものの、そこから攻めさせず。1Rに左フックでダウンを奪い判定勝ち。
▼第1試合 04年度ミドル級新人王決定トーナメント1回戦 5分2R
○枝折優士(PUREBRED大宮)
2R判定 3−0 ※20-19、20-18、20-18
●寿丸。(秋本道場ジャングル・ジャンクション)
<試合展開>
スタンドで何度かいいパンチを当てた寿丸だがグラウンドでは劣勢。枝折が上を取り続けた。
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