▼第15試合
“顔面美容整形マシーン”
○中村俊太
TKO 2R0分53秒
“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
●幕 大輔
ついに因縁の再戦が実現した。両者は第2戦で対戦し、僅差の判定で中村が勝利。その後、第3戦と第4戦に出場して2連勝した幕はその度に「中村にリベンジしたい」とアピールし続けた。今回ようやくそのリベンジの機会が訪れたというわけだ。
先に入場した幕は仁王立ちとなり、中村が入場するところを待ち受ける。中村もフェイス・トゥ・フェイスで睨みをきかす。
1R、両者ともパンチで攻めて行き、中村の右フックで幕がバランスを崩すが、すぐに体勢を立て直して打ち返していく。幕がロープを背負い、中村が攻め込む展開でパンチの応酬が続く。
幕のヒザ蹴りでバランスを崩した中村だが、やはりすぐに打ち返す。幕が鼻から出血してドクターチェックが入り、試合再開。幕が右フックを空振り、中村が右フックをヒットさせるも幕がテイクダウンに成功する。しかし、すぐにリバーサルする中村。サイドポジションを奪ったがブレイクに。
パンチで攻め込む中村をパンチで迎え撃つ幕。ここで中村がパンチのラッシュでコーナーへ釘付けに! スタンディングダウンを奪ったところでラウンド終了となった。
2R、幕が飛びヒザ蹴りの奇襲をかけて中村がパンチで迎え撃つ。中村が前に出ると幕が胴廻し回転蹴り。ヒットするも上に乗った中村がパンチを落としていく。ハーフガードになる幕にパウンドを連打したところで、レフェリーがストップをかけた。幕は立ち上がって続行を訴えたが、リベンジに失敗。
中村は「また美容整形してしまいました。でも、こんな熱い気持ちになるのは久しぶりで幕君に感謝したい。俺は打撃で行こうと決めて、ギャンブルかけてたまたま俺の目が出ただけ。幕君、ありがとう」と、あえて打ち合いを挑んだことを明かし、幕の健闘を称えた。
▼第14試合
“川口連合 第十代総長”
○武井勇輝
判定2−0
“和製ヴァンダレイ 鋼の喧嘩術師”
●友田隆志
「アウトサイダー屈指の好カードがついに実現!」と謳われた一戦。武井は伝説の暴走族・川口連合の第十代総長として、埼玉にその名を轟かせた男。そんな武井を「オッサンだな」と評する友田は破壊力抜群の打撃で和製ヴァンダレイとのニックネームを持つ。武井は友田を「ハゲッ!」と罵倒した。
1R、両手を広げながらリングを大きく回り込む武井がワンツー、友田はロー。友田がパンチの3連発からロー、武井がタックルに行くも上になったのは友田だ。武井が下から足を利かせていくが、友田は立ち上がる。
パンチから組み付く友田がグラウンドに引きずり込んで上になる。抱きつく武井のボディを叩く友田。武井がラバーガードから三角絞めの体勢を作るが、ここでラウンド終了。
2R、武井が左右のフック、友田は右ストレート。両者とも空振りが目立つ。武井がタックルでコーナーへ押し込むがブレイク。両者空振りする中、武井が飛びヒザ蹴りを繰り出し、頭を下げながらパンチを打ったところには友田がヒザを突き上げる。
それが合図かのように両者はパンチで打ち合う! またも友田がヒザを突き上げる。パンチで前に出る武井に友田はローとパンチ、打ち合いのままゴングが鳴った。
今大会初の判定決着は、2−0で武井が勝利。武井は「KOやりたかったけれど、すいません。今度また頑張ります」と控えめにマイクアピールした。
▼第13試合
“太田総理の最強ブレーン ザ・タイタン”
○野口悠介
TKO 2R1分39秒 ※腕ひしぎ十字固めでレフェリーストップ
“横濱義道会初代総長 濱の狂犬”
●黒石高大
「この男がリングに上がると何かが…」と煽りVTRで紹介されたのは、アウトサイダーの中で最も有名だと言っても過言ではない黒石。今回が4戦目、とにかく勝ち星が欲しいところだ。
対するは初参戦の野口。職業はプロの放送作家で今まで喧嘩もしたことがないという。野口が「派手な技で倒したい」と宣言すれば、黒石は「バカか、コイツ!」とはき捨てた。
1R、黒石がハイキックからパンチ、野口は後ろ蹴り。黒石が手招きして“来い”と挑発、さらに野口の蹴りをかいくぐりながらパンチを打っていき、そのまま押し倒す。
が、野口が下から三角絞め。黒石は持ち上げて野口を回しながら落としてしまい、これがバスターの形になったため試合は一時中断。再開後、野口が下からの腕十字! 黒石は両足で相手の頭を挟んで耐え、ブレイクに持ち込む。
黒石が後ろ蹴りからハイキック、転倒した野口にパウンドで襲い掛かると、野口がまたも三角絞めに。そして腕十字に切り替える。ラスト10秒、再び三角に行く野口、殴りながらヒジを張って耐える黒石。またも腕十字に行く野口だが、ここでラウンド終了。黒石は拳を振り上げて歓声に応える。
2R、パンチで襲い掛かる黒石に野口がタックル、これは切った黒石だが、野口が下から三角絞め! 横に倒れた黒石は体を起こして顔面を殴り続ける。さらに締め上げる野口、黒石は胸を張って必死に耐える。ここで野口が腕十字に変化、黒石の腕が真っ直ぐに伸びきってしまい、ついにレフェリーがストップ。過去3戦に比べて成長のあとを見せて大奮闘した黒石だったが、初勝利はならなかった。
するとここで、黒石の仲間たちがリング目掛けてどっとなだれ込む! 一斉にセキュリティたちも止めに入り、リング下は大混乱! 怒号が飛び交い、椅子やフェンスまで投げられ、場内は騒然となる。黒石もリングを降りて仲間たちを制止に入る。乱闘はしばらく続いた。
乱闘が収まると野口は「帰り大丈夫でしょうか、僕は……?」と心配しながらも、「何とか判定以外で前半をしめられましたので番宣言わせてください。日本テレビで『太田総理』、TBSラジオでアンタッチャブルの番組をやってます」と、自分が放送作家を務める番組をちゃっかり宣伝した。
▼第12試合
“ストリートファイトの重鎮 人生喧嘩任侠”
○中村トッシー
TKO 1R1分54秒 ※レフェリーストップ
“難攻不落のベストバウト野郎 近畿のケンカ柔道一直線”
●高田敬久
前回悲願の初勝利をあげた高田と、茨城を制したという中村の対戦。中村は『みちのく一人旅』で着流しでの入場だ。
1R、高田が右フック、中村は前に出て圧力をかけながら右フック。中村はジャブを伸ばして上手く当てていき、高田はやや焦り気味。中村の右アッパーから左右のフック、そしてヒザ蹴り。
さらに片手を引っ掛けて頭を下げさせての右の顔面ヒザ蹴りで高田がダウン! 立ち上がった高田だが、鼻から出血してドクターチェックに。
再開後、組み付いてくる高田に中村がヒザ蹴り、右フックから左右の連打。下を向いて防戦一方になってしまった高田に中村が連打でラッシュをかけ、レフェリーが試合をストップした。
▼第11試合
“静岡天竜区最恐スコップマン”
○学コング
TKO 1R0分19秒 ※左右フック連打
“浜松の喧嘩無敗伝説ザ・ドーベルマン”
●吉田 傑
静岡県天竜区最恐との呼び声が高い学と対戦するのは、同じく静岡県浜松でタイマン無敗を誇る吉田。静岡喧嘩マッチが東京上陸だ!
1R、豪快に左右のフックを振り回して前に出て行く学。ハンドスピードも回転力もある。吉田も打ち返すが、スピードに優る学がパンチで追い回す。左右フックの連打で吉田が倒れこみ、学があっという間のKO勝利を飾った。
「こういう大きい舞台に出て楽しむことが出来ました。ただ、もうちょっと強い相手とやらせてください。前田さん、お願いします!」と、学コングはさらに強い相手との対戦を望んだ。
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