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【アウトサイダー】最凶不良決定戦に吉永、佐野、野村、武井が生き残る

2009/10/11


リングス
「THE OUTSIDER 第8戦」

2009年10月11日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始15:00



▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
“元・大田連合三代目”
△マシアス
ドロー 判定1-0
“天下無双の17歳ノンストップ レオパルド”
△小澤彪人

 マシアス19歳、小澤17歳のティーンエイジャー対決。両選手ともアウトサイダー初参戦だ。

 1R、小澤が飛びヒザ蹴りの奇襲を仕掛け、そのまま首相撲に持ち込む。激しくもみ合って離れ、小澤が前に出てのパンチの打ち合いとなる。マシアスが足を引っ掛けてグラウンドに持ち込み、そのままマウントを奪う。小澤が胸を押して上を奪い返すが、すぐにマシアスは立ち上がった。

 パンチで前に出るマシアス、小澤が転倒。マシアスはスタンドを要求し、パンチで攻め込んでいく。

 小澤の蹴りをキャッチしたマシアスがグラウンドに持ち込み、インサイドガードからのパウンド。

 2R、小澤の蹴りをキャッチしたマシアスが転倒させるが、小澤もすぐに立ち上がる。両者パンチを放ち、前に出るのは小澤。両者とも疲れが見え、手数が減ってきた。殴りに行くマシアスのパンチが当たると、小澤もパンチの連打で前に出る。力を振り絞って殴り合う両者、マシアスがパンチをかわして度々左ストレートをヒットさせる場面が目立つ。

 もう両者フラフラの中、マシアスがパンチを放って小澤が組んだところで試合終了。判定は1−0で決着つかず、ドローに終わった。

「引き分けで申し訳ない。次はもっと練習してスタミナつけて、力まないようにまた参戦します」(マシアス)、「今回、倒せなくて凄く悔しいし、残念なので今度出る時は倒します。ごめんなさい」(小澤)と、二人はもっと練習してスタミナを付けての再出撃を誓った。


▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit82kg
“ストリートファイトの重鎮 人生喧嘩任侠”
○中村トッシー
TKO 1R1分26秒 ※レフェリーストップ
“国士舘のリアルジャイアン ”
●剛田 武

 のび太とスネ夫がスパーリングする中、両方を一撃で倒すパフォーマンスでリアルジャイアン剛田が登場。対する中村は『みちのく一人旅』の入場曲に着流しで渋すぎる入場。場内からは「トッシー」と声援が飛ぶ。

 1R、ローの蹴り合いから中村がタックル、両脇を差してテイクダウンする。一気にパウンドでラッシュをかける中村だが、ドントムーブがかかる。再開後もパンチを連打していく中村、剛田は足関節を狙うがパンチを浴びせられる。

 上から殴り続ける中村! ドクターがタオルを投げるのと同時に、レフェリーが試合をストップした。

「ありがとうございます。前回の大会で剛田選手が自分と試合をしたいと名指しされたんですが、強かったです。いい言葉が思い浮かびません。どうもありがとうございました」と、中村は今回も渋いマイクで観客の声援を浴びた。



▼第18試合 シングルマッチ 体重Limit82kg
“元・暴走族「陽炎」第十三代目総長”
○大倉利明
TKO 1R1分4秒 ※レフェリーストップ
“降臨 群馬高崎の覇王”
●潤

 名古屋を震え上がらせた暴走族・陽炎の十三代目総長の大倉が、満を持してアウトサイダー初登場。対するは群馬高崎の覇王にまで上り詰めた潤。両者とも上半身に大きなタトゥーを施している。

 1R、大倉がタックルでテイクダウンし、サイドへつく。そしてマウントを奪いパンチのラッシュ! 場内の応援団が大盛り上がりする中、次々とパンチが叩き込まれていくが、潤も激しく動いて抵抗する。だが、大倉は体勢を整えると再びマウントパンチのラッシュ! 

 これで潤の動きが止まり、大倉が勝利。場内の大応援団が総立ちで大倉の勝利を称えた。

 大倉は「今日はみんな遠いところから応援に来てくれてありがとう。強すぎてすいません。お揃いのTシャツでいる、チームWEEDでいろんなリングに上がって全員ぶち殺していきます」と、高らかに宣言した。


▼第17試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
△幕 大輔
ドロー 判定1-0
“アウトサイダー少子化対策担当大臣最強保育士”
△秋山 翼

 幕がブログで指名し、秋山もブログで快諾したことで対戦が実現。アウトサイダー初期から活躍してきた二人が初対決する。

 1R、殴りかかる秋山に幕も応戦、秋山が胴タックルで押し込んで行き、ガブった幕がノースサウスチョークの体勢となる。バックを奪う幕、絞めを狙っていくが耐えた秋山が上になる。殴りに行ったところで幕が下からの三角絞め! 秋山は持ち上げてコーナーまで持って行き、1R終了となった。

 2R、両者がハイキック、そしてパンチの打ち合い! 秋山がタックルを仕掛けるが幕はまたもガブる。両足を引いて上になった秋山、幕もアームロックの体勢になってブレイクに。フックとローの応酬、両脇を差した幕がテイクダウンすると、秋山が上を奪い返す。殴る秋山はマウントを奪取、幕もブリッジで対抗してローリングに成功! 秋山はフロントチョークの体勢に。

 アウトサイダーらしからぬ技術の応酬は判定に持ち込まれ、判定1−0のためドローとなった。健闘した両者には前田日明代表より敢闘賞が贈られた。

「本当につまらない試合してすいません。中村俊太君に負けた時はタックルも寝技も出来なかったんですが、中村君に勝つために練習してここまで出来るようになりました。次はちょっと考えて戻ってきます」(幕)、

「変な試合をしてすいません。昨日は運動会で、今日は絶対に勝ってみんなにメダルを見せてあげたかった。ちゃんとKOか一本で勝てる選手になりたいです」(秋山)と、それぞれの思いをマイクで伝えた。


▼第16試合 シングルマッチ 体重Limit83kg
“現代版ヘラクレス 豊橋のマッスルボマー”
○マリウス伊藤
判定3-0
“秋吉流免許皆伝 ナチュラルボーンキラー”
●秋吉栄一

 2009パワーリフティング全日本大会で入賞した実績を持つマリウス。リングネームの由来は怪力を競う世界大会『ザ・ワールドストロンゲストマンコンテスト』最強選手といわれるマリウスに憧れてのもの。自身もベンチプレス190Kg、デッドリフト270Kg、スクワット240Kgを上げるという怪力の持ち主。秋吉は「アマチュア最強」を目指しているという。

 1R、秋吉がローキックを二連発、胴タックルに行ったマリウスがテイクダウンを奪うが秋吉はホールディングしてブレイク。秋吉はローキックを連発、マリウスの右フックに吹っ飛ばされタックルを受ける。

 上になったのは秋吉だったが、マリウスがすぐに上になってサイドへ。これもブレイク。

 秋吉はローを連発、マリウスは組み付く。テイクダウンしたが秋吉はホールディングでブレイクに持ち込む。秋吉のローキックとマリウスのパンチ。

 2R、ローを蹴る秋吉とフックで突進するマリウス。秋吉がタックルに行くとマリウスがガブり、離れ際に右フック。 これでダウンを奪う。秋吉がクリンチアッパー連打に行くと、マリウスが持ち上げてテイクダウン。アームロックを狙ったが、ブレイクに。

 秋吉のローにマリウスが右フックで突進、パンチでグラつかせるが秋吉もパンチとローで応戦。マリウスがテイクダウンすると、すぐに秋吉が上を奪う。首を抱えるマリウス。ブレイクとなる。マリウスがパンチで突進、秋吉が組んだところで試合終了となり、判定3−0でマリウスが勝ちを得た。

「僕、初めてのアウトサイダーだったんですが、判定でも勝てて嬉しいです。本当は一発でKOしたかったんですけど。ありがとうございました」と、マリウスは息を切らせながらアピールした。


▼第15試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
“足利の筋肉バキバキ野郎 俺がリアルストリート”
○R・S・RYO
TKO 1R2分17秒 ※レフェリーストップ
“伝統の意地 静岡浜商 応援団長”
●梅田悠介

 RYOは額をくっつけて激しく挑発。

 1R、両者ともコーナーを飛び出してリング中央で飛び蹴りの激突! RYOはすぐにタックルへ入り、リフトアップしてテイクダウンを奪う。RYOが殴りに行くとゴングが鳴ったが、これは誤審でRYOに反則攻撃があったためレフェリーがストップしたのだという。

 RYOがバックを奪った状態で再開後、RYOがすぐにスリーパーに。これは決まらずRYOは一度手を離し、再びスリーパーの体勢。ここで物言いが入り、試合はまたも中断。協議の結果、スリーパーの体勢から試合再開。今度はRYOがガッチリと決め、絞め落としての勝利を奪った。

「マジ、余裕でした。次、もっと強い人とやりたいです」とRYOは溢れる気迫を隠さなかった。

※協議内容は、今大会からルールに加わった「ブラインドパンチ(バックからのパンチ)禁止」についてで、バックマウントを奪った上の選手がパンチを打つことは反則、下になって後ろが見えない選手が上の選手にパンチを打つことは可能という規定がレフェリー陣に浸透していなかったため、と前田代表は試合後に説明した。


▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
“伝説復活 リアルサラリーマン”
○酒井知一
一本 1R2分31秒 ※腕ひしぎ十字固め
“学生プロレス元王者 ジ・ウィンナー”
●五十嵐 充

 初期アウトサイダーで人気を博した“帰ってきたリアルサラリーマン”酒井・35歳が久しぶりの登場。頭にはネクタイを巻き、トレードマークのメガネも健在だ。今回対戦するのは、元学生プロレス王者で2戦2勝の五十嵐。入場ではマスクを被って登場したニセモノを地獄突きで倒した。

 1R、リアルサラリーマン酒井はいきなりロープに飛んでのロープワークで五十嵐のお株を奪う。負けじと五十嵐もロープワーク。酒井は首相撲で組むとヒザ蹴り、そしてテイクダウン。五十嵐は下から蹴り上げて脱出。五十嵐がパンチでラッシュするとフックが何度も酒井を捕らえ、ダウンとなる。

 パンチでラッシュをかける五十嵐、酒井は組んでテイクダウンを奪い、マウントに。シザースで暴れる五十嵐。すると酒井が腕十字に! これがガッチリと決まり、酒井が逆転勝利! ロープを肩で担いでラウンドガールを招き入れるパフォーマンスを行うほどの余裕も見せた。

「七三分けですいません。喋りたいことがあったんですが、全部殴られて飛びました。今日は僕のために集まってくれてありがとうございました」と、リアルサラリーマンは丁寧にお辞儀をして去っていった。


▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit85kg
“死神一族屍製造機 雷ライディーン”
○神風雷丸
TKO 2R2分28秒 ※レフェリーストップ
“愛知犬山のボス猿 犬山藩丸一の闘将”
●モンキー・B・コージ

 前回大会で僅か17秒のKO劇を演出したコージに、神風一家の雷丸が挑む。

 1R、両者ともパンチを振り回し、フックが空を切る。そんな中、コージの右フックが炸裂してダウンを奪った。一気にフックでラッシュをかけていくコージ、神風はガブって投げをうち、フロントチョークへ移行。しかし、コージが首を抜いて上になり、サイドを奪ったところでブレイク。

 組んでの倒し合いからコージが上を奪い、パンチを入れていく。ここでコージが目の上から流血したためドクターチェック。再開後、右フックで殴りかかった神風にコージがタックルを仕掛けたところで初回終了。

 2R、お互いにフックを振り回し、コージはヒザ蹴りも混ぜていく。胴タックルで組み倒したコージに、神風はすぐに上を奪ってパウンドを降らせる。コージにドクターチェックが入り、インサイドガードから再開。ブレイクとなる。

 両者ともフックを放って行き、コージがヒザ蹴りとフック。そして足を掛けてテイクダウンに行くと、またも上になったのは神風。マウントを奪い、何度かフックを繰り出すとコージの動きが止まったためレフェリーストップとなった。

「今度はもっと体力をつけてきます」神風は息も絶え絶えに短くマイクを締め括った。


▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
“実録警察24時 松戸の暴走スピードキング”
○高橋宏典
TKO 2R23秒 ※レフェリーストップ
“子忍の風助”
●風助

 あの人気番組『実録・警察24時』に出演1回という経歴を持つ高橋は、肩を怒らせていかにも不良といういでたち。まるで初期の黒石を髣髴とさせる。対する風助は16歳で故郷茨城を出て名古屋で不良生活を送っていたという24歳。リングネームは「風のようなファイトスタイル」から。高橋は向かい合うと思い切りガンをつける。

 1R、両者同時にコーナーを飛び出し、リング中央で飛び蹴りの合い打ち! 

 高橋がヘッドロックから投げようとしたが、風助がバックからパンチ。高橋はなおもヘッドロックで締め付けたがブレイクに。風助は鼻から出血。

 再開後、高橋はまたも飛び蹴り。ヘッドロックで締め付ける。ブレイク後、風助がタックルに行くと高橋はヘッドロック。今度は風助がバックに飛び乗ってスリーパーだ。これは決まらずブレイク。蹴りに行った高橋の足を取って風助が倒そうとするも、高橋がヘッドロックで堪える。

 2R、またも飛び蹴りにいった高橋、風助はかわして上を奪う。しかし、高橋がすぐに起き上がってマウントを奪い、マウントパンチのラッシュ! 一気に仕留めた。

「どうも、今日15人くらい応援に来てくれているみんな、ありがとう。次の12月にもエントリーしようと思うので、寝技を勉強して挑戦しようと思っています。あと、ビールを用意して。アサヒの500」と、さっそく乾杯の用意を催促した。


▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
“生き様は拳で語る 鶴見の拳説法師”
○北郷祐介
TKO 1R2分47秒 ※レフェリーストップ
“沼津の一撃空手王”
●渡辺竜也

「ずっと出てみたかった大会」と言うのはアウトサイダー初参戦の北郷。対戦する渡辺は前回大会にて一発で相手を病院送りにした一撃空手王の渡辺だ。北郷にアウトサイダーの洗礼を浴びせるか?

 1R、キビキビと動く両者、北郷はジャブを出しながらインローを蹴っていく。渡辺が入ろうとするとフックを合わせ、回転力の速いパンチで攻める。渡辺はバックキックを繰り出すが、パンチで押されたところでテイクダウンを奪われてしまった。

 マウントを奪った北郷が一気にパンチをラッシュ、ここでレフェリーが割って入るがストップではなくなぜかダウンという裁定に。

 再開後、すぐに渡辺が首投げに行くが、北郷は立ち上がる。もつれて倒れると再び北郷がマウントに。そこからラッシュを浴びせて北郷が圧勝で初勝利を飾った。

「初めまして。今日勝ってメチャメチャ嬉しいです。これからアウトサイダーで成り上がっていくので名前を覚えておいて下さい」と、北郷は宣言した。


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