リングス
「THE OUTSIDER 第8戦」
2009年10月11日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始15:00
▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
“モンスターファクトリー 茨城からの刺客 ケンカバッティングマシーン”
○沼尻和之
判定2-1
“栃木真岡 夜の代表取締役”
●松本峰周
「ステゴロのフックは実戦で鍛えたもの」と前田日明代表が評する喧嘩の達人・松本。対するは20歳の茨城の暴れん坊・沼尻。倒した先生数知れず、迷惑かけた警察官数知れずという生粋のアウトサイダーだ。
1R、松本が大きなフックで殴りかかると沼尻が組み付いて投げからテイクダウン、しかし松本がすぐに上を奪ってサイドへつく。沼尻がしっかり抱きついてブレイク。沼尻がテンカオ、ミドルキック。その蹴り足を掴んで倒した松本がアキレス腱固めに行くが、沼尻は起き上がって殴りに行く。
松本はなおも足関節を仕掛け、沼尻は殴る。
ブレイク後、松本はフックを放ちながら前進、組むと投げを打ったが沼尻がすぐに立ち上がってボディへのヒザ蹴りを突き刺す。
2R、沼尻のハイキックに松本がフックを返すと、沼尻はヒザ蹴り。このヒザ蹴りが効果的に入っている。打ち合いに鳴ると松本の右フックが2度ヒット、沼尻はタックルに行くが上になったのは松本でマウントを奪う。
ブレイクになり、蹴り合いから沼尻が右フックと右のヒザ蹴り。“効いてないよ”と手を広げた松本に沼尻がタックルに行き、バックマウントを奪う。沼尻がボディにパンチを見舞って試合終了。判定は2−1のスプリットで沼尻が勝利した。
「女とセックスしたいです。次、12月も出るんでよろしく。インフルエンザが流行っているので、会場の皆さんも気をつけてください」と沼尻はマイクも軽快だった。
▼第9試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“川口連合第十代総長”
○武井勇輝
一本 2R2分23秒 ※腕ひしぎ十字固め
“山口の冷酷大将軍 反骨の長州魂”
●岸野雄一
※武井が2回戦に進出。
川口連合第十代総長の武井に挑むは、元いじめられっ子で不良への復讐を誓う岸野。武井と相対した岸野は不敵な笑みを浮かべる。
1R、両手をクネクネさせて挑発する武井と殴り合いに行く岸野。さらに武井が両手を広げて腰を振って挑発すると、岸野は両乳首をいじるような仕草で挑発返し。そこへ武井がタックル、岸野はフロントチョークの体勢に。
場内からは武井へのコールが沸き起こり、武井は立ち上がってパンチの打ち合いへ。
組んだ岸野がヘッドロックを解いたところで不用意に背中を見せてしまい、武井は背中に飛び乗ってスリーパー&パンチ。場内からは「殺せ」コールが沸き起こる。
2R、直立不動になって挑発した岸野に武井がタックル、テイクダウンすると岸野がフロントチョークの体勢に。これはブレイク。足を止めての打ち合いになるが、武井がタックルからテイクダウン。これもブレイク。岸野には消極的としてイエローカードが提示される。
武井がタックルでテイクダウン、ニーオンザベリーからパンチを見舞い、腕十字! レフェリーがストップし、武井が元いじめられっ子を撃退した。
「皆さん、お疲れ様でした。勝つことはわかっていたから判定まで行かなくてよかった。ちょっと疲れた。決勝戦も応援して下さい」と、武井はマイクで語った。
▼第8試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“横浜義道会初代総長 濱の狂犬”
○黒石高大
一本 2R2分50秒 ※三角絞め
“戦慄のトマホーク・ラッパー”
●滝本光成
※黒石が2回戦に進出。
“ミスターアウトサイダー”黒石がついに登場。仲間達と円陣を組み、歓声を浴びての堂々たる入場だ。前回初勝利を飾った波に乗るか。対するは武闘派ラッパーの滝本。場内からは「潰せ!」コールが起こる。
1R、黒石が左フックで飛び掛ると滝本が組み付いてテイクダウン、黒石も上をすぐに奪い返すが、滝本がヘッドロックでねじ伏せて上を奪い返す。これはブレイク。黒石がパンチでラッシュを仕掛けると、滝本も打ち合いに応じる。
黒石のパンチが当たるたびに場内はオオワキ。左フックをもらった黒石がタックルに入り、鮮やかなテイクダウンを奪う。
起きた黒石がパンチを見舞ってブレイク。バックキックまで繰り出す黒石は打ち合いを展開し、滝本も足を止めて打ち合う。黒石のハイキックを肩で受け止め、そのまま倒しに行った滝本だったが、なんと黒石が三角絞め! タップを奪って一本勝ち! 場内は熱狂に包まれ、黒石が2回戦進出を決めた。
「どうも黒石です。応援ありがとうございます。本当に俺は別に格闘技やってないし、トーナメントのメンツの中でも俺が格闘技をやったの一番遅くて実力もないと思います。
でも、俺が見てるのはトップだけだし、俺は一人でリングで闘っているわけじゃない。もう1試合、全力で行くのでよろしく!」とマイクアピールすると、場内は再び歓声に包まれた。
▼第7試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“天才不良品”
○三枝美洋
TKO 1R1分21秒 ※レフェリーストップ
“漢は花道 火山処大分 ケンカの天才”
●花道
※三枝が2回戦に進出。
「オレが本命。千葉の不良こそ最強であると証明してやる」と吼えるのは三枝。1Rで決着をつけるとも豪語した。花道はストリートファイト歴25年を誇る九州大分のリアルヤンキーだ。
1R、いきなり豪腕を振るってパンチで前へ出る花道、やや下がった三枝だがすぐにタックルでテイクダウン。花道がそれをフロントチョークに捕らえる。三枝は首を取られながらもマウントへ移行し、体を起こすと一気にマウントパンチ! 三枝が圧勝した。
「次は吉永君との闘いなので、1RでKOしたいと思います」と、三枝は高らかに2回戦の吉永にKO勝ち宣言を行った。
▼第6試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“北関東最強暴走族 魔璃闇薔薇元総長 格闘彫師 ”
○吉永啓之輔
一本 1R1分52秒 ※三角絞め
“麦芽男”
●モルトマン
※吉永が2回戦に進出。
アウトサイダースター街道を驀進中の吉永がいよいよ登場、対するは2戦2勝のモルトマン。頂点に近付くのは北関東最強暴走族元総長か、それとも不良の巣窟・福岡を行き抜く若きアウトローか?
1R、右へ回ってリングに子を描くモルトマンに、吉永はヒザ蹴りからパンチ、そしてタックルからテイクダウン。モルトマンも立ち上がってブレイクになると、モルトマンがパンチで向かっていく。首相撲に捕らえた吉永がテイクダウン。
吉永は下になって三角絞めの体勢に。しばらく耐えたモルトマンだったが、吉永が鮮やかな一本勝ちを収めて2回戦へ進出した。
「アウトサイダーは面白いですね。今日はもう一度、自分の闘いが見られるのでよろしく」と、吉永は余力充分にアピールした。
▼第5試合 65kg−70kgトーナメント リザーブマッチ
“博多名物ひとり喧嘩祭”
○アパッチ小次郎
判定3-0
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
●堀 鉄平
※アパッチがトーナメントリザーバーに決定。
トーナメントのリザーブマッチはアウトサイダーでお馴染み同士の顔合わせとなった。最強弁護士・堀と、博多一のワル天神ストリート無敵のアパッチが激突。
1R、いきなり殴りかかったアパッチのフックをかわし、堀がタックルでコーナーへ押し込む。なかなかテイクダウンが奪えない堀にアパッチがヒザ蹴り、そして離れる。ノーガードで近寄るアパッチに堀が左フックからタックル、足を掛けながらついにテイクダウンに成功する。
堀はサイドへパス、ニーオンザベリーからパンチを入れ、ラスト30秒で腕十字を仕掛けたこれは失敗。アパッチは下から蹴り上げ、堀が離れたところでブレイク。堀はすぐに飛びヒザ蹴りに行く。
2R、堀のパンチをかわしてアパッチが右フック、続くタックルも切る。以後もタックルを切り続けるアパッチは、パンチをヒットさせて行く。タックルに失敗して下になった堀にアパッチは立ったままローキックとパウンド。
残り1分でブレイク、堀がパンチからタックルに行き、アパッチは切りながら殴る。堀もパンチを返すがアパッチの右フックがヒット! 堀はあくまでもタックルで勝負をかけるが、アパッチに切られてパンチをもらった。判定は3−0でアパッチ。リザーバーに決定した。
「KOするつもりだったけど、何とか判定で勝てることが出来ました。また頑張ります」とアパッチは殊勝なコメント。
▼第4試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“第4回大会MVPリアル神代ユウ”
○佐野哲也
判定2-1
“天下一武闘会 逆襲の特攻隊長”
●浦野貴之
※佐野が2回戦に進出。
第4回MVPの佐野が前田日明推薦枠により登場。アマチュアシュートボクシング関東大会中重量級で3度も優勝している実力派選手である。対する天下一武闘会の浦野は、その佐野が「一番やりたくない相手」と評した選手だ。
1R、浦野が左ミドルで先制するが、すぐに佐野がパンチの連打で逆襲。浦野は組みに行ってテイクダウンを奪い、一気にマウントへ。エビで逃げようとする佐野をしっかりと抑えつけながらパンチを入れていく浦野。しかし、体を起こしてパウンドを打ち込もうとした時に、佐野が体を起こしてバックへ回り、トップポジションを奪う。
ブレイク後、浦野が左ハイキックから右フック。今度は佐野から組み付いてテイクダウンを奪い、ブリッジして返そうとした浦野からマウントを奪う。シザースで抵抗する浦野に佐野は思うようにパウンドを打ち込めずラウンド終了。
2R、打ち合いとなって佐野の右フックがヒット、すぐに組んでテイクダウンを奪う。サイドを奪った佐野はボディへヒザ蹴り、立ち上がろうとした浦野を抑え込んだがブレイクに。
再びパンチから組んだ佐野、浦野が体を沈めてタックルに行くとしっかり切ってパンチ。ブレイク後、浦野の左ハイキックを肩で受けた佐野がそのまま浦野を倒し、サイドにつくが浦野が引っくり返し、Vクロスアームロックの体勢を作ったが時間切れ。判定は2−1のスプリットで佐野が辛くも判定勝ちを収めた。
「あの〜浦野さんと1回戦で当たると聞いた時に、一番やりたくない相手だったのでホッとしています。でもどっちが勝ったか分からないような試合だったので、浦野さんの分も2回戦頑張ります」と、浦野の気持ちも持って2回戦に臨むと語った。
▼第3試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“静岡天竜区最強 斬刃拳正統流派 殺法剛斬流筆頭”
○学金狗
不戦勝
“渋谷杉浦グループセンター街のドーベルマン”
●林“ヒットマン”大輔
※学が2回戦に進出。
林の体調不良により学が不戦勝。トーナメント2回戦へ進出となった。
▼第2試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“天下一武闘会の大目付”
○野村剛史
判定3-0
“闘いに目覚めた烈風の牛若丸”
●金島欣和
※野村が2回戦に進出。
前回の第7戦で地下格闘技「武将」10戦全勝の三河を撃破した金島と、最強弁護士・堀鉄平を破った九州天下一武闘会の野村が対戦。両者ともアウトサイダーで全勝(金島4勝、野村5勝)を誇る無敗対決。
1R、金島は軽快なフットワークからジャンプしてのミドルキック。野村のパンチに合わせてタックルに入ると、野村はフロントチョークに捕らえる。堪えて首を抜いた金島はパスガードしてマウントまで行くが、野村はブリッジしてすぐにガードへ戻した。金島は踏み付けに行ったがこれは空振りに終わる。
2R、野村の右ストレートに金島がタックルしてテイクダウン。サイドへパスすると、野村がローリングして上を奪う。すぐに立ち上がった金島に飛びヒザ蹴りを仕掛ける野村! 再びテイクダウンを奪われるが、三角絞めの体勢から金島の顔面へパンチを見舞う。
両者スタンドに戻ると金島はまたもタックルに行くが、これは距離が足りない。ラスト15秒、野村が殴りに行くと金島はタックル。さらに殴りに行く野村だったが時間切れ。判定3−0で野村が勝利し、2回戦へ駒を進めた。
「まだ身体が動かなかったですね。なんか俺が1回戦で金島選手に負けるとか言ってたヤツに一言、バ〜カ!」と吐き捨てた。
▼第1試合 65kg−70kgトーナメント1回戦
“湾岸エリアの鬼門番”
○鳥海 誠
TKO 1R17秒 ※レフェリーストップ
“格闘特殊部隊”
●川端修平
※鳥海が2回戦に進出。
トーナメントマッチはこの一戦から始まる。「相手の事はよく分からない」(鳥海)「オレもよう分からん」(川端)と、試合前は共に相手を無視するような発言。
1R、鳥海が前蹴りからの右ストレートで先制、サウスポーの川端が反撃して来た所でもう一発鳥海の右ストレートが炸裂し、ガクッと来たところでレフェリーストップ。トーナメントルールにより、1ダウンを奪った鳥海が2回戦へ勝ち上がった。
試合結果続き
・第21〜25試合はこちら
・第11〜20試合はこちら
|