DEEP事務局
「ファイティングロードpresents DEEP 46 IMPACT」
2010年2月28日(日)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
※フューチャーファイト開始17:45
▼メインイベント(第12試合) フェザー級(65.2kg以下) 5分3R
○大塚隆史(AACC/同級王者)
判定3-0
●山崎 剛(GRABAKA)
セミファイナルの福田に続き、現役王者の大塚がメインイベントに登場。対戦相手の山崎は結果こそ出せてないものの、年末の北田俊亮戦の内容が評価され、この試合に抜擢された。
試合前には「山ちゃんは中堅選手。一本かKOで倒さなきゃいけない相手」と断言していた大塚だが、その言葉通りの試合を見せられるか?
1R、サウスポーの山崎は左ミドルと左ストレート。大塚はそれを捌きながら圧力をかけて前に出る。そして山崎の左ストレートを空振りさせて左フックのカウンター!
さらに山崎の左ミドルをキャッチして左フック、そのままテイクダウンを奪う。ガードポジションになると、大塚との間に自分の膝をを入れるようにして距離を作る山崎。
大塚はしっかりと中腰でポジションをキープしつつ山崎の顔面に鉄槌とアッパー気味のパウンド、これを的確に山崎の顔面に叩き込む。
山崎が大塚の体を蹴り離してイノキ・アリ状態になると、大塚は寝ている山崎にローキックを蹴る。
山崎は体を起こして大塚の脇を差し、そのままポジションを入れ替えようとするが、大塚は山崎の頭を押し付けるようにしてパウンド。グラウンドで上のポジションをキープし、山崎の足を振りながら左ストレート、右の鉄槌を落とす。
2R、ジャブから左ミドル、そしてバックブローを放つ山崎。1Rと同じように大塚は圧力をかけて前に出る。山崎は細かくフェイントを入れてワンツーを打つが、大塚はしっかりと距離を取って右インロー、そして右ミドル。
さらに山崎の左ストレートに左フックのカウンターを合わせる。ここから大塚は山崎の左ミドルを流して左フック、コーナーを背負った山崎のボディに前蹴り、そして再び左ミドルに左フックのカウンター。
山崎も必死にパンチで前に出て行くが、大塚はそれをバックステップとスウェーで空振りさせ、鋭い右ハイキック! そして右の前蹴り! 山崎の左ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪うと、すぐにパスガードしてサイドポジションを狙う。
山崎はアームロックを取りながら亀になり、そのまま立ち上がろうとするが、大塚はサイドバックの状態から鉄槌。そして山崎の立ち上がり際を狙ってハイキックを蹴る。試合がスタンドに戻ると、左ストレートで前に出る山崎。
そこに前蹴りを合わせた大塚だったが、これはローブロー。再開後、ここも山崎は左ストレートとローを蹴っていくが、大塚は距離を取って空振りさせる。そして大塚が右の前蹴りを山崎のボディに突き刺す。
3R、山崎の左ストレートに左フックを合わせる大塚だが、その後のインローが軽くローブローに入ってしまう。再開後、左のロングフックから左のヒザ蹴りで前に出る山崎。大塚はそれをキャッチし、四つでガッチリと組むと山崎をテイクダウンする。
ここも山崎はすぐに体を起こし、脇を差してポジションを入れ替えようとするが、大塚はしっかりと山崎の腕を外から巻いて上のポジションをキープ。山崎の顔面に鉄槌、そしてボディにヒザ蹴りを入れる。
距離を取って立ち上がった山崎にプレッシャーをかけていく大塚。左フック、右の前蹴り、右ストレートを立て続けに当て、山崎の左ミドルをキャッチして左フック、テイクダウンを奪う。
ハーフガードから潜りスイープを狙う山崎の体を潰して鉄槌を落とす大塚。これをもらいながらも山崎は大塚の足をすくって足関節を狙おうとするが、大塚は足を畳んでパウンド! 最後はイノキ・アリ状態となり、山崎が下から蹴り上げを狙うような形で試合終了となった。
試合は文句なしの判定で大塚が勝利。判定ではあるものの、大塚の完封勝利と言ってもいい内容だったが、試合後のマイクで大塚本人は「今日はKO狙って戦ったんですけど…それが出来なくてごめんなさい。とにかく今年はKO狙っていきます。だから応援よろしくお願いします」と悔しさを露にした。
▼セミファイナル(第11試合) ミドル級(83.9kg以下) 5分3R
○福田 力(GRABAKA/同級王者)
判定3-0
●金原弘光(UKR)
中西裕一とのタイトルマッチ以来、約8カ月ぶりに福田がリングに登場。今回は王者として、ノンタイトルながらベテランの金原を迎え撃つことになった。
対戦カード発表会見では「今回きっちり勝って、次はタイトルマッチで勝ちます」とベルト獲りの野望を口にした金原に対し、福田は「今まで通りにガムシャラに頑張って行きたいと思います。全力で戦って、いい試合をして勝ちます」と謙虚に意気込みを語っている。
1R、サウスポーの福田に対し、左フックで前に出る金原。福田がインローを蹴ると、金原も右ミドル、そして右ストレート、左フックを打つ。距離が離れると福田が両足タックルで金原をテイクダウン。金原は福田に背中を見せるようにして立ち上がる。
ここから金原は亀の状態で福田をグラウンドに引き込もうとするが、福田はインサイドガードで上になる。金原はタックルで立ち上がると、自ら前転して膝十字! 技の形にまで持ち込むが、福田はディフェンスしながらパンチを落とす。
これが極まらないと見ると金原は背中を見せて立ち上がりアームロック。福田がテイクダウンしてポジションを取るが、金原はここでも背中を見せて立ち上がる。コーナー際で金原が正対し、試合が打撃戦になると、金原が左フックから前に出て右ハイキック。
福田はそれをブロックして左ストレート、首相撲に持ち込んでヒザ蹴りとクリンチアッパーを突き上げる。この攻撃で金原を削ってく福田は金原がロープを背負ったところで強烈な左ミドル! これがモロに金原のボディを直撃するが、金原がタックル。
福田がそれを切ったところでラウンド終了となる。
2R、福田がボディへのパンチを打つと、金原は右ミドルを蹴っていく。金原が左ストレートで飛び込むと、福田も左ストレートを返す。左フックから右フックを返す金原。福田も左ストレートで前に出るが、金原はそれを空振りさせる。金原が右ローを蹴ると、福田がそれをキャッチしてテイクダウン。福田がインサイドガードからパンチを落とすと、金原は足を利かせて関節技を狙う。
福田は金原の足を超えてサイドポジションで押さえ込むと、立ち上がってサッカーボールキック! 福田はグラウンドで上のポジションをキープして細かくパンチを落とす。
残り1分、福田がマウントポジションへ。ここで金原は福田にバックを見せてアームロック、そして立ち上がろうとするが、福田は距離を取って金原の顔面を踏みつける。
3R、アウトローを蹴る福田に金原もインロー。福田がインローを蹴ると、金原も右ストレートを合わせる。
福田はじりじりと圧力をかけて金原にロープを背負わせると左のロングフック! ここから福田がテイクダウンを狙うが、金原もそれを許さない。ブレイク後、上体を降らしながら前に出る金原がバックブロー。福田も左ストレート、インロー、ミドルを蹴って前に出る。そこに右ミドルを蹴り返す金原。互いにローとミドルを蹴り合う展開が続く。ここで福田が左フック! そして両足タックルでテイクダウンを奪う。
福田はインサイドガードからボディと顔面にパウンド。金原は亀になって立ち上がるが、ロープに体を預けて動きが止まってしまう。
さらに金原にはロープを掴んだとしてレフェリーからイエローカードが提示される。再開後、福田が強烈な左ミドル。金原が右フックから突進し、福田が組み付いてテイクダウンを奪ったところで試合終了となった。判定は3−0で福田。持ち味を発揮した金原だったが、福田がそれを圧倒的なレスリング力とフィジカルでねじ伏せた。
▼第10試合 初代DEEPライトヘビー級王者決定トーナメント一回戦 93kg以下契約 5分2R
○野地竜太(TEAM GARO/CMA KPWヘビー級王者)
TKO 1R3分10秒 ※パウンド
●藤井克久(フリー)
昨年11月にCMA
KPWヘビー級チャンピオンとなった野地がライトヘビー級トーナメントに参戦。ベテランの藤井と対戦した。
1R、前蹴りとジャブで距離を測る野地。これで藤井を下がらせて左のヒザ蹴りを蹴る。しかし藤井はそこに両足タックル! そのまま野地からテイクダウンを奪う。ハーフガードからパンチを落とす藤井は立ち上がろうとする野地を寝かせてV1アームロック!
一気に野地の腕を絞り上げるが、野地はブリッジでポジションを入れ変える。
藤井はガードポジションから足関節を仕掛けるが、野地はインサイドガードのポジションをキープして強烈なパウンド!
藤井の動きが止まったところで、レフェリーが試合をストップ。野地が破壊力ある打撃で藤井を下した。
試合後、敗れた藤井は「藤井克久は今日を持って新しい人生を進むことにしました。今まで自分に関わってきた皆様ありがとうございました」と引退を表明。すると野地は「藤井選手、ありがとうございました。絶対にチャンピオンになります」とリングを降りる藤井にメッセージ。そして「真樹先生、ありがとうございます。ベルトを取ることが真樹先生への恩返しの一つだと思います」とリングサイドの真樹日佐夫にベルト獲りを誓った。
▼第9試合 初代DEEPライトヘビー級王者決定トーナメント一回戦 93kg以下契約 5分2R
○井上俊介(吉田道場)
判定5-0
●加藤 実(フリー)
昨年2月20日に対戦し、ドローに終わっている試合の決着戦。加藤はベルナール・アッカの負傷欠場によってトーナメント出場のチャンスを得た。井上はメガトンGPの決勝戦で敗れ、パンクラスのタイトルマッチでも敗れるなどベルト獲得のチャンスを逃してきており、これが3度目の正直となるか。
1R、長い手足から繰り出す打撃の加藤に、井上はパンチで切り込んでいく。加藤のハイキックをしっかりガードして組み付くと、小内刈りでテイクダウンを奪う井上。
パンチと鉄槌をコツコツと当てながらポジションを整えていく井上に対し、加藤はブリッジとシザースでバランスを崩していく。井上が上のポジションをキープしたが、攻めきれずに初回は終了。
2R、パンチを振り回す加藤はガチャガチャした動きながらも、最後にはしっかりとスナップを利かした右フックをヒットさせる。井上は右ストレートで勢い余ってバランスを崩し、前に倒れるがすかさず加藤の踵をすくってテイクダウン。
上体を起こしての強いパウンドを狙う井上に加藤はシザースと蹴り上げで応戦。加藤は抱きついてブレイクを待つ。
ブレイク後、パンチで前に出る井上に加藤は下がりながらもフックをブンブンと振り回す。組み付いた井上がテイクダウンを奪ってパンチをまとめ、判定勝ちで決着をつけた。
▼第8試合 初代DEEPライトヘビー級王者決定トーナメント一回戦 93kg以下契約 5分2R
○クリスチャン・“トントン”・ムプンボ(Yogata Fight Team)
KO 1R2分29秒 ※ヒザ蹴り
●桜木裕二(掣圏会館)
M-1のフランス代表として4戦4勝、総合格闘技戦績は14勝2敗1分の強豪ムプンボがトーナメントに参戦。迎え撃つは昨年10月、ロシアで過激ルールのパンクラチオンで勝利を収め、無差別級王座を獲得した桜木。UKFキックボクシング・インターナショナル・ヘビー級王座と併せて現在二冠王であり、3本目のベルトを狙う。
1R、パンチで切り込む桜木だが、ムプンボのパンチに対して頭を下げてしまう。
そこへムプンボがアッパー、さらには首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。桜木はこれに両腕を胸の前で揃えるアームブロック。
ムプンボはヒザを蹴りつつ、パンチから再び首相撲に捕まえてのヒザ蹴り! 桜木が力なく倒れ、ムプンボが得意の寝技を見せる前にKO勝ちを飾った。
▼第7試合 初代DEEPライトヘビー級王者決定トーナメント一回戦 93kg以下契約 5分2R
○中西良行(TeamMAD)
一本 1R4分30秒 ※アームバー
●畑 智昭(禅道会豊橋支部)
今年1月から長南亮、白井祐矢のTeamM.A.D.に所属となった中西。全日本サンボ選手権を三連覇していることから“和製ヒョードル”の異名を持つ25歳。今回は対戦相手が2度も変わり、なんと試合3日前に出場を決めた畑との対戦となった。
1R、畑はパンチと蹴りを使いながら距離をとって闘い、ミドルキックをクリーンヒットさせたところでタックル。しかし、これは中西に潰されて、パウンドを浴びてしまう。
畑はよく見てパンチをブロック、またはかわしていくが、中西はサイドから顔面へのヒザ蹴り!
これを嫌がって逃げようとした畑に中西はパウンド、そしてアームバーを狙いながら顔面へヒザを落とし、最後にはアームバーをガッチリと極めてタップを奪った。
▼第6試合 フェザー級(65.2kg以下) 5分2R
○Barbaro44(クラブバーバリアン)
判定2-0
●北田俊亮(パラエストラ千葉)
▼第5試合 ウェルター級(77.1kg以下) 5分3R
○奥野“轟天”泰舗(フリー)
TKO 1R4分9秒 ※パウンド
●長谷川秀彦(SKアブソリュート)
▼第4試合 ウェルター級(77.1kg以下) 5分3R
○岩瀬茂俊(T-BLOOD)
一本 1R2分7秒 ※スピニングチョーク
●石川英司(GRABAKA)
▼第3試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○寺田 功(ALLIANCE)
KO 1R1分11秒 ※左フック
●中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ)
▼第2試合 バンタム級(62kg以下) 5分2R
○原田ヨシキ(マッハ道場)
KO 1R2分33秒 ※左アッパー
●クレイジー・ヒル(バンゲリングベイ)
▼第1試合 ウェルター級(77.1kg以下) 5分3R
○悠太(ALLIANCE)
判定3-0
●北崎 鎮(禅道会)
▼フューチャーファイト 63kg以下契約 5分2R
○小林博幸(T-BLOOD)
TKO 1R3分15秒 ※パウンド
●増田 剛(YAMA GYM)
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