KGS
「RISE 68」
2010年7月31日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30
▼第10試合 SUPER FIGHT -63.0kg契約 3分3R延長1R
○吉本光志(ヌンサヤーム/初代RISEスーパーライト級王者)
KO 2R2分54秒 ※右ショートストレート
●TURBφ(FUTURE_TRIBE ver.O.J/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07王者)
スーパーライト級王者である吉本が4月大会以来の登場。前回、チャンピオンとなっての1戦目で、初参戦を果たした巨輝に延長戦のうえ不覚を取ってしまっているだけに何としても勝利を狙いたいところだ。対するはRISE常連ファイターであるTURBO。昨年は本人としては不本意な結果に終わってしまったが今年に入りRISEでリョウ・ペガサスに圧勝し、先日のM-1では前田尚紀にヒジでTKO勝利と波に乗ってきている。今回は通常より重い63kgでの試合に挑戦。
1R、右へ回り込みながら右ローを蹴っていくTURBO。吉本のガードが下がったところへ右フックを2度突き刺す。吉本はローと得意のテンカオ。
スピードのあるステップを使いながら上中下に攻撃を振り分けるTURBOが優勢だったが、終盤に吉本の左ジャブをもらってグラつく場面があった。
2R、一気に吉本が前へ出て距離を詰め、右ローを打って行く。TURBOは距離をとろうと前蹴りを多用。それでも吉本はテンカオ、ロー、右ストレートでかまわず前へ出て行く。そして、右のショートストレートでTURBOを打ち抜く! これが見事に決まり、吉本は34戦目にして3度目のKO勝ちを飾った。
「自分にとって試合の日は、正月や誕生日よりも重い。そんな試合を見に来てくれるお客さんが大好きだ!」と吉本はマイクで絶叫した。
▼第9試合 ライト級(-63.0kg) 3分3R延長1R
○渡辺理想(極真会館/同級5位)
判定2−0 ※30−29、29−29、29−28
●巨輝(TARGET/同級3位)
極真会館・渡辺は5月のK-1MAXライト級に参戦し、敗れはしたもののキャリアが倍以上違う石川直生を相手に接戦を演じポテンシャルの高さを魅せつけた。その渡辺と闘うのは現在RISEで絶好調の巨輝。今年4月から参戦し、これまで吉本光志、小宮山大介を破っている。本人自身もK-1MAXライト級参戦を視野に入れているだけに、そのK-1出場経験のある渡辺を破ってアピールしたいところ。
1R、両者ともミドルとローキックの蹴り合い。渡辺は蹴りを上にフェイントしてのロー、実際に上を蹴ってミドルとフェイントが冴える。特に上をガードさせてのミドルが度々入る。巨輝はなかなかパンチの距離に入ることが出来ず、ようやく入り込んで連打を決めるも渡辺はすぐにカカト落としや上段後ろ廻し蹴りなどの大技を返す。
2R、渡辺のミドルが快音を発して何度も決まる。巨輝はグッと距離を詰めて頭と頭がくっつくほどの接近戦を挑む。蹴りの距離を完全に潰してのパンチ勝負だ。しかし、渡辺はその接近戦でもローを蹴り、離れると左ミドルと左ボディストレートを連打。巨輝の表情からは焦りの色が見える。
3R、上にフェイントして的確かつ強い左ミドルを次々とヒットさせる渡辺。巨輝はパンチで接近するも、渡辺がその場でクルリと回転してのバックキックを2度クリーンヒットさせ、パンチの打ち合いになっても引けをとらず巨輝へさらに左ミドルを入れていく。
巨輝は逆転を狙って右フックからの左ハイを繰り出したが、判定2−0で渡辺が巨輝の野望を粉砕、巨輝はデビュー2戦目以来6年ぶりの敗北を喫した。
▼第8試合 ヘビー級 3分3R延長1R
○上原 誠(士魂村上塾)
KO 3R1分24秒 ※左ハイキック
●清水賢吾(極真会館/同級4位)
RISEで3連勝中の清水がK-1ワールドGPに参戦経験のある上原と対戦。清水は極真会館の第24回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝、上原は士道館の全日本ストロングオープントーナメント2007&2008優勝という実績があり、流派対抗戦という図式となった。日本人ヘビー級選手の中でもKO率が高い両者の戦いは激戦必至だ。
1R、清水がいきなりローキックを4連発、上原はローからのパンチで前へ出て、ストレートで清水を下がらせるが、清水は左ミドルで体勢を整える。清水が右ローを主体に左ミドルと三日月蹴りを使い分け、上原は左右のフックで迫る。
2R、上原がボディブローを多用してフックにつなぎ、清水はパンチをもらって下がり続ける。しかし、右アッパーからパンチをヒットさせていき、連打でダウンを奪う! これに上原も左右フックで猛反撃! ヘビー級のド突き合いに場内は大盛り上がりに。
3R、上原は清水をロープに押し付けてボディへの連打、両者が打ち合いを展開し、その迫力に場内がどよめく。そして打ち合いの中、至近距離で上原の右アッパーが炸裂、右フックからの左ハイキックがモロにヒット! 崩れ落ちる清水! 逆転KOで上原が清水に2つめの黒星を付けた。
▼第7試合 ミドル級 3分3R延長1R
○守屋拓郎(スクランブル渋谷/2009年RISE 70kgトーナメント準優勝)
KO 2R2分45秒 ※右ローキック
●KEN(OGUNI-GYM/NJKFウェルター級7位)
昨年10月よりRISEに定期参戦し“ローキック魔”と言われる強烈なローキックを武器に持つ守屋が、5月ディファ大会に続いて登場。
KENは4・6後楽園大会で里獅ZLSとダウンの奪い合いの末に勝利を収めたニュージャパンキック(NJKF)のウェルター級7位。今後の中量級戦線を占う一戦だ。
1R、お互いにローキック合戦、意地の張り合いのようにローを蹴り合う。KENも守屋も時折フックを出していくが、ほとんどローの打ち合いに終始。
2Rからはパンチで行くKENだったが、守屋はしっかりと打ち合いながらも右ローを蹴って行き、左フックから右ローのコンビネーションを何度も決める。KENが右ローを嫌がり始めると右インロー、そして右ロー。最後は右ローで巨木が倒れるようにKENはダウン。起き上がることが出来ず守屋がKO勝ちした。
▼第6試合 バンタム級 3分3R
○Dyki(TARGET/2009 RISING ROOKIES CUP 55kg級準優勝)
判定3−0 ※三者とも30−28
●出貝泰祐(バンゲリングベイ・スピリット/J-NETWORKスーパーバンタム級3位)
2戦連続、右ハイキックでKO勝利と好調の続くDykiが出貝と対戦。出貝のRISE参戦は2008年11月の梅原タカユキ戦以来。Dykiよりキャリアも倍あり、清水雄介や炎出丸などの強豪とも対戦経験のある出貝に対しDyki得意のハイキックが炸裂するのか?
1R、両者小気味いいパンチ&ローの応酬、Dykiはパンチからロー、ローをフェイントしてのパンチ。出貝も最初はDykiの勢いに押されたが、パンチからローをしっかりと返していく。
2R、Dykiは徹底して右ロー。出貝は前蹴り、テンカオでボディを攻めて行き、Dykiはこの攻撃に下がる。しかし、Dykiは飛び蹴りからまたフックとローで前へ出て、ゴング直前の右ローで出貝の膝を折らせる。
3R、コーナーを出る出貝はすでに足が動かない状態。だが、ローを蹴られてもパンチで前へ出て飛びヒザ蹴り、テンカオ。足を蹴られながらも前へ出続け、パンチでDykiを下がらせるガッツを見せたが、Dykiがローのダメージで5勝目をあげた。
★第1試合から第5試合まではこちら
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