WBCムエタイ実行委員会
「The Path to the World Champion WBCムエタイ世界王者への道」
2010年9月26日(日)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始16:45
▼第9試合 WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○国崇(拳之会/NJKF/王者)
TKO 4R1分19秒 ※左ボディフック
●リー・ニング(中国/2009年WBCムエタイ中国王者/挑戦者)
※国崇が初防衛に成功。
昨年12月、アメリカで奪取したWBCムエタイ・インターナショナル王座の初防衛戦を迎えた国崇。日本人初の快挙を達成したが、今年に入ってからはまさかの2連敗を喫し、崖っぷちに立たされている。
挑戦者のリーはWBCムエタイ中国同級王者で、今回が初来日。過去5戦は全て判定勝ちという未知なる選手の実力やいかに?
1R、国崇が左ローで先制、リーも右ミドルを返す。ワンツーから右ローを繰り返すリーに国崇はジャブ。前蹴りをタイミングよく蹴るリーに国崇が左フック、右のカウンターでパンチを迎え撃ち、右ロー。得意の左ボディから左フック、右ロー。リーもワンツーから右ロー。
2R、速い左右フックを繰り出して前に出るリーに国崇が右ストレート。速いワンツーにはヒジで応戦し、ヒジを振るっていくが、右ヒジのカウンターをもらって国崇が腰を落とす! ダウンかと思われたが、すぐに立ち上がって向かっていく国崇。リーは右ヒジ、ワンツー。ジャブを出しながら下がっていくリーを追う国崇。リーは左右のフックを振り回し、国崇はヒジを空振りする。
3R、下がるリーを追っていった国崇だが、そこへ左フックをもらってダウン! リーは速い左右のフックとヒジを思い切って振ってくる。国崇は左の縦ヒジにいくが、バッティングになってしまいリーが出血。ドクターチェック後、リーはコンパクトなフックとヒジの連続攻撃、国崇もヒジで応戦し、リーは猛然とパンチを繰り出してくる。
左右のフックで前に出るリー、そこへ国崇の右ストレートが連続ヒット! 左右のヒジを振りながら下がるリーに対し、国崇はヒジで前へ出る。国崇が盛り返した。
4R、前に出る国崇をパンチで迎え撃つリー、ジャブに度々仰け反る国崇。しかし、国崇は左ボディをヒットさせ、右ストレートで追っていく。またも左ボディが炸裂! コーナーへ追い詰めてさらに左ボディフック! 腹をかかえて倒れるリー!
リーのセコンドからタオルが投入され、国崇が劇的な逆転KO勝ちで大会を締めくくった。
▼第8試合 WBCムエタイルール日本統一ライト級王座決定戦 3分5R
○羅紗陀(キング/前WBCムエタイルール日本統一スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※ジャッジ三者とも48-47
●山本真弘(藤原/IKUSA GP&Kick Return Tournament&Krushライト級GP覇者、第22代全日本フェザー級王者)
※羅紗陀が第2代王座に就く。
大和哲也の返上により空位となったWBCムエタイ日本統一ライト級王座を、スーパーフェザー級王座を返上してライト級に転向した羅紗陀(キング)と、3つのトーナメントを制して60kg級国内最強の称号を持つ山本真弘(藤原)が争う。
羅紗陀は今年1月24日に前田尚紀、5月9日に山本元気と、かつて“全日本キック四天王”と呼ばれた実力者2名を撃破。8月1日のNJKFの大黒柱を支えてきた桜井洋平との“エース継承マッチ”では敗れたが、誰もが認める若きキックボクシング界の旗手である。
山本は過去3度60kg級トーナメントを制し、K-1ライト級(63kg)では大和哲也に延長戦の末に判定で敗れたが、今回ライト級で再出発。四天王の中で“最強”の座に位置し、いわばラスボス的存在。羅紗陀が世代交代を完了させるか、それとも山本が真の実力を発揮するのか?
1R、ジャブでリズムを作りながら左右に動く山本、そこを羅紗陀の左ミドルが捉える。
羅紗陀の右ローに右フックを合わせてくる山本、ローの蹴り合いから山本が右フック。羅紗陀は相手の動きを良く見ながら的確に左ミドル、左ローを当てていく。羅紗陀のパワフルな打点の高い左ミドルを、山本がスウェーでよけると羅紗陀は前蹴りで吹っ飛ばす。
2R、山本はジャブとロー、1Rよりもジャブの数が多い。羅紗陀はそのジャブの引き際に左フック、もう一度左フックをヒットさせて左ロー。右ストレートも突き刺す。
羅紗陀の右ミドルに度々動きを止められ、右ローももらう山本。右ハイを羅紗陀の攻撃に合わせていく山本だが、羅紗陀にかわされて右ミドルでコントロールされて右ローをもらう。
3R、右ミドルで崩し、右ローを叩き込んでいく羅紗陀。右へ回っていく山本だが、羅紗陀の攻撃をかわせず逆にかわされての攻撃をもらう。山本は右フック、左ロー。山本のスピードが上がってきたが、羅紗陀の右ストレートが炸裂! 山本も前へ出て右ローを蹴る。山本の左ストレートには右ヒジを合わせる羅紗陀!
4R、左フックから左ハイを狙った山本だが、羅紗陀が右ローを返す。さらにスピードを上げる山本は左ミドル、左ロー、しかし羅紗陀は組んでのヒザから離して右フック。羅紗陀のビッグパンチはかわす山本だが、蹴りはもらい続けてしまう。羅紗陀は山本の攻撃をかわして右ローを入れていく。
山本のパンチからの左ローを嫌がる羅紗陀だが、左フック、飛びヒザ蹴り、右ミドルを攻勢。羅紗陀が押しての右ロー、飛ぶようにして決めるテンカオと羅紗陀がこのラウンドも試合を優勢に進める。
5R、組んでのヒザ、一度離れて飛び込むようなパンチからヒジ。左ミドルと左ストレートを返す山本だが、パワー差がありありと出る。左ミドルを蹴り続け、パンチにつなげる山本。羅紗陀は前蹴りと右ローで山本を近づけさせない。山本は飛びヒザ蹴りを放つが、羅紗陀は組んでのヒザ蹴り。パンチでラッシュをかける山本へ羅紗陀は組んでのヒザとテンカオ。山本は左フック、右アッパー、ヒジで倒しにいくが、ポイントを挽回できずに終了のゴング!
判定はジャッジ三者とも1ポイント差で羅紗陀! 同じNJKF所属の大和哲也に続き、山本真弘越えの偉業を達成した。
▼第7試合(藤原あらしVS山本ノボル)、第6試合(高橋誠治VS山本佑機)、第5試合(山内佑太郎VS武田一也)の結果はこちら
▼第4試合(中須賀芳徳VSTURBO)、第3試合(梅野源治VSエッガラート)、第2試合(大槻直輝VS加藤竜二)、第1試合(大和侑也VS一貴)の結果はこちら
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