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【パンクラス】近藤有己が王座陥落!川村亮、清水清隆はドロー防衛

2010/12/05



パンクラス
「PANCRASE 2010 PASSION TOUR」

2010年12月5日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30
※パンクラスゲートは15:00〜

▼メインイベント(第9試合) ライトヘビー級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
△川村 亮(パンクラスism/王者)
判定0−1 ※30−30、28−29、29−29
△桜木裕司(掣圏会館/挑戦者・同級1位)
※川村が2度目の防衛に成功。

 10月にパンクラスの新社長に就任し、その初戦で2度目の防衛戦を迎えた川村。挑戦者の桜木とは9月大会で対戦し、この時は桜木がパンチで川村をKOしている。川村にとっては防衛戦ではあるものの、リベンジマッチの意味合いもある一戦だ。

 1R、構えをオーソドックスとサウスポーにスイッチする桜木。川村は桜木のインローを受けて左フックを返す。桜木は左ミドルのフェイントから左フック、川村はそこにジャブを突く。

  桜木はじりじりと川村にプレッシャーをかけて左ハイキック、そしてバックキック! これが川村を捕らえる! 川村はタックルでテイクダウンを狙うが、桜木は倒れない。

 試合がスタンドの展開に戻ると川村がジャブを突きながら右ストレート! 桜木は川村を後退させてバックキック、そしてジャブから右フック! これでバランスを崩す川村だったがすぐに立ち上がる。しかし桜木は構えをスイッチしながら、常にプレッシャーをかけ続けて左フックを狙う。

 2R、左フックから右アッパーで前に出る川村。そのまま両足タックルで桜木をロープまで押し込むが、桜木は倒れない。試合がスタンドに戻ると川村が右ストレートから前進! そのまま組み付いてテイクダウンを狙うが、ここも桜木は倒れない。

  川村は桜木の左フックをブロックして右ストレート! 桜木も川村のジャブを受けてすぐに左フックを返す。ここで川村は左フックから飛び込んで右ストレート、これで桜木を下がらせる。桜木も距離を取りつつ右ハイキック。

  川村はそれをキャッチしてテイクダウンを狙うが、桜木は倒れない。ブレイク後、川村がインロー、そして飛び込むような右ストレート! これで桜木がバランスを崩す! しかし桜木もすぐに体勢を立て直して、川村が突っ込んでくるところに右ストレート、さらに左ミドルを蹴る。

 3R、桜木がバックキックを2発! これで川村が尻餅をつく。そこに桜木がサッカーボールキック! これは川村が間一髪のところでかわし、桜木に組み付いてテイクダウンを奪うが、桜木はすぐに立ち上がる。川村がジャブを突きながら右アッパー。桜木はパンチをまとめて右ローにつなげる。

 上体を振ってパンチのフェイントを入れる川村。桜木はそれに惑わされることなくパンチとローを返す。打撃戦が続く中、川村が両足タックルで桜木をテイクダウン! しかし桜木は川村の股の間をくぐるようにして立ち上がる。川村はタックルのフェイントから右フック! 桜木もワンツー! 桜木が胴廻し回転蹴りを狙い、川村がグラウンドで上のポジションを取ったところで試合終了となった。判定はジャッジ1名が桜木にポイントを与えたものの、残り2名はドロー。川村がドロー防衛でベルトを守った。

 試合後、川村は「今日は本当にたくさんのご来場…まことにありがとうございます。僕は胸を張って一生懸命、頑張りました」と涙声の挨拶。「これから12月はSRCもあるし、クリスマス、新年と色々と続きますが、来年はハッピーパンクラスという言葉を入れて、選手一同、向かって行きたいと思います」とファンにメッセージを送る。そして全試合終了後に行われたタイトル認定式が終わると、川村は会場に残っているファンに向けて四方に礼をし、リングを後にした。




▼セミファイナル(第8試合) ミドル級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○藤井陸平(和術慧舟會RJW/挑戦者・同級5位)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●近藤有己(パンクラスism/王者)
※近藤が防衛に失敗、藤井が新王座に就く。

 9月のケージフォースで両者は対戦し、この時は藤井が判定勝利。今回は近藤が自らのホームリングであるパンクラスで、自身の保持するベルトを懸けて藤井とのリベンジマッチに挑む。近藤はTシャツもガウンも身に付けず、上半身裸にスパッツ1枚でベルトを手に持ったままリングへと向かう。

 1R、サウスポーに構える近藤が強烈な左ミドル! 藤井がパンチから組み付いてくると、近藤は首相撲で藤井のテイクダウンをディフェンスする。距離が離れると、すぐにパンチから組み付く藤井。

  しかし近藤はコーナーを背にして倒れない。リーチの長い藤井はワンツーで前進。近藤はそこに右フックのカウンターを狙う。藤井は右ストレートから細かく連打をまとめて前に出て、近藤をロープまで詰めるが、近藤も左のショートフック。ロープに体を預けて藤井にテイクダウンを許さない。

 ブレイク後、近藤が右フック、そして左ミドル! 藤井はその蹴り足をキャッチして近藤をコーナーまで押し込むが近藤は倒れない。コーナーで差し合う展開が続く中、藤井が近藤の足を払ってテイクダウン! 近藤がすぐに立ち上がるとそこに右ハイキックを狙う。

 2R、ジャブ、左フックを突く藤井。近藤もそこに右フックのカウンターを狙うが、藤井も左フックを当てて前に出る。前に出てくる藤井を前蹴りで突き放そうとする近藤だったが、そこに藤井が右ストレート! さらに左フック! これで近藤が下がる。藤井はそこにヒザ蹴りを入れて、そのまま近藤をコーナーまで押し込む。

 近藤は藤井を突き放して右フック! しかし藤井はすぐに近藤をコーナーまで詰める。ブレイク後、ジャブから右ハイキックを蹴る藤井。

  近藤はそれをブロックし、右フックから前に出て左ストレート!  藤井も近藤の右フックに右ストレートを返す! ここで藤井が右目尻から出血し、ドクターチェックが入る。

 再開後、近藤が左ハイキック! 藤井はそれをブロックしてワンツー。近藤は下がりながらも左ミドルを蹴り込み、これが藤井のボディを捕らえるが、藤井は近藤をコーナーまで押し込む。そして藤井が近藤をテイクダウン! 近藤が藤井に背中を見せるようにして立ち上がると、そこに藤井がハイキック! 

  そのまま藤井が近藤をパンチでコーナーまで詰める。

 3R、近藤が右フックから左ストレート! しかし藤井も右ストレートから前に出て、そのまま近藤をコーナーまで押し込んでテイクダウンを奪う。

  ハーフガードで上になった藤井は近藤をじっくりと押さえ込む。藤井の体を必死に突き放そうとする近藤だが、藤井の押さえ込みは強い。藤井がハーフガードで近藤を押さえ込み、コツコツとパンチを落とすという展開が続き、ついには藤井がマウントポジションを奪取! 

  必死に足を一本戻す近藤を、藤井は再びハーフガードで押さえ込む。ここで何とか立ち上がることに成功した近藤だったが、藤井はそこに首相撲からのヒザ蹴りとパンチを連打! この状態で試合終了となった。判定は3−0で藤井が勝利! ケージフォース、パンクラスで近藤に2連勝を収めた藤井が新ミドル級王者となった。

 試合後、藤井は「第10代パンクラス王者、そして近藤有己に2度勝った男、藤井です。近藤選手、あなたからベルトを奪うことが出来たのが僕の誇りです。色々と噛み付きましたけど、すいませんでした。これからはもっと上を目指して頑張ります。近藤選手の屍を超えて上を目指します」と更なる飛躍を誓った。

★第7試合(清水VS砂辺)、第6試合(鹿又VSアライ)、第5試合(鳥生VS山宮)はこちら

★第4試合(大石VS永田)から第1試合(佐藤VS鈴木)はこちら

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