パンクラス
「PANCRASE 2010 PASSION TOUR」
2010年12月5日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30
※パンクラスゲートは15:00〜
▼第7試合 フライ級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
△清水清隆(SKアブソリュート/王者)
判定1−1 ※29−28、27−29、29−29
△砂辺光久(Team reversaL/同級1位/挑戦者)
※清水が2度目の防衛に成功。
これまで2度対戦して1勝1敗の成績を残している両者。今年2月の対戦では当時王者だった砂辺に清水が判定勝利し、新王者になっている。今回は立場を変えての再戦、そして決着戦となった3度目の対戦で勝利し、ベルトを腰に巻くのはどっちだ?
1R、軽く左手を伸ばす清水に対し、インローを蹴る砂辺。清水はインロー、左ハイキック、左フックを返す。砂辺は右ストレートから左ハイキック、タックルで清水に組み付く。清水は砂辺に背中を見せながら立ち上がるが、砂辺はバックポジションをキープしたままグラウンドに引きずり込む。
清水は砂辺の右腕を脇の下に挟んで砂辺の右手を離さない。砂辺は清水のボディ、そして顔面を蹴る。ここで清水が反転して上を取ると、砂辺も立ち上がり、試合はスタンドへ。清水がジャブとインロー、砂辺も左ミドルを蹴って前に出る。
2R、清水がインローと左ミドル。砂辺が右フックを打つと、清水はすぐに左フックを返す。清水が左フックで飛び込み、砂辺も返しの左フック。清水は砂辺のタックルを切って、スタンドの状態をキープする。
砂辺がインローから右フック、清水もすぐに右のパンチを返す。しかしここで砂辺の右ストレートがヒット! 清水が後方にバランスを崩す! 一気にパンチで襲いかかる砂辺だったが、清水はすぐに組み付いて片足タックル。砂辺はコーナーとロープに体を預けながら清水のテイクダウンを防御する。清水はしつこく砂辺に組み付いてテイクダウンしようとするが、砂辺は清水のバックに回り込む。
3R、インローを蹴りながらリズムを作る清水。砂辺がヒザ蹴りを狙うと、清水はタックルでテイクダウンを仕掛ける。
これは切られた清水だったが、再びインローと左フックで距離を取って両足タックル! 砂辺の体をロープの外まで押し出す。
ブレイク後、清水がジャブを突きながら両足タックル。砂辺は清水に背中を見せるようにしてテイクダウンをディフェンスする。試合が打撃戦に戻ると清水が左ミドルと左フック。砂辺も左フックを返す。清水はタックルを織り交ぜながらパンチを打ち、砂辺のヒザ蹴りに左フック! これで砂辺が尻餅をつく!
しかしすぐに立ち上がった砂辺が左フックから前進。ここで清水が伸ばした左手の指が偶発的に砂辺の目に入り、砂辺にドクターチェックが入る。残り59秒の時点で時計が止まったまま、砂辺のドクターチェックが続き、試合は再開となる。
再開後、一気にパンチで前に出る砂辺だったが、清水も右のパンチを返して前進! 清水が砂辺のタックルを切って、グラウンドで上になったところで試合終了となった。
判定は1人目のジャッジが29−28で清水、2人目のジャッジは29ー27で砂辺、そして3人目のジャッジは29−29のドロー! これにより清水が判定1−1のドロー防衛でベルトを守る結果に終わった。試合後、清水は「試合は駄目だったんですけど、とりあえずベルトは守れたので、もっと強いチャンピオンを目指します」と反省の弁を述べた。
▼第6試合 フェザー級 5分3R
○鹿又智成(パラエストラ八王子/同級1位)
TKO 1R24秒 ※レフェリーストップ
●アライケンジ(パンクラスism/同級2位)
この試合を最後に現役から退くアライ。その相手に選ばれたのは過去にアライと2度戦い、1勝1分の戦績を残している鹿又。アライは鹿又から勝利を奪い、有終の美を飾ることが出来るか?
1R、いきなり鹿又がタックルでアライをテイクダウン! 立ち上がろうとするアライのバックに回り込むと、そのままチョークスリーパー! これががっちりと入る! アライはタップをせず耐え続けたが、アライの動きが止まりレフェリーが試合をストップ! アライの引退試合は鹿又に24秒で締め落とされるという壮絶な結末となった。
試合後、鹿又は「試合時間は短かったですが、アライケンジのパンクラス魂を受け取りました。アライさん、僕を引退試合に選んでくれて本当にありがとうございました」とアライにメッセージ。そして全試合終了後、アライの引退式が行われた。
引退式ではパンクラスの先輩である高橋義生、パンクラスの道場長・大石幸史、そしてアライの母が花束を贈呈。
アライは「今日で僕の格闘技人生は終わりますが、これからも人生は続くので、このリングで学んだことを今後の人生に生かして行こうと思います。僕をパンクラスで面倒を見てくれた高橋義生さん、僕がパンクラスに進むことを賛成してくれた両親、応援してくれる家族、そして一緒に苦楽を共にしてきたパンクラスismのみんな、本当にありがとうございました」と挨拶し、リングを降りた。
▼第5試合 ウェルター級 2010鳥生三番勝負第三弾 5分3R
○鳥生将大(パンクラスism/同級7位)
KO 1R4分51秒 ※左ハイキック
●KEI山宮(GRABAKA/同級1位)
9月のディファ有明大会から試練の3番勝負をスタートさせた鳥生。その初戦こそ修斗の現役環太平洋ランカー山崎昭博にKO勝ちしたものの、続く窪田幸生戦はドローに終わっている。最終戦となった山宮との一戦で、鳥生は覚醒することが出来るか?
1R、サウスポーに構える両者。鳥生はいきなり山宮に組み付いていく。山宮はコーナーに体を預けながら鳥生のボディにヒザ蹴りを入れる。鳥生は細かくパンチを打ってテイクダウンを狙うが、山宮は倒れない。
ブレイク後、すぐに組みにいく鳥生だったが、山宮は首相撲に持ち込んで鳥生のボディにヒザ蹴りを入れる。これがローブローとなり、試合が一時中断となる。
再開後、足を使って距離を取り、右のリードジャブを伸ばす山宮。鳥生が組み付いてくると、ここでも上手く首相撲を使って鳥生のボディにヒザ蹴りを入れる。しかし鳥生も山宮の顔面にパンチを入れて、片足タックルからテイクダウンを狙う。これを凌がれてブレイクになると、鳥生が胴タックル。これを山宮が突き放そうとすると、鳥生はその離れ際を狙って左ハイキック!
この一発で山宮は後方にバッタリ! 鳥生がパンチを落とそうとしたところで、レフェリーが試合をストップ! 鳥生が鮮やかな左ハイキックで山宮をマットに沈め、3番勝負を2勝1分で終えた。
試合が終わり、ダメージから回復した山宮はマイクを持ち「川村(亮)新社長が一番期待しているのは鳥生だと思うので、みなさん鳥生を応援して下さい」とファンに男気のあるメッセージ。
山宮の言葉を受けてマイクを握った鳥生は「今日はみなさんご来場ありがとうございます。山宮さん、こんな若造と試合をしてくれてありがとうございます」と山宮に感謝の言葉を述べ、「自分はこの3番勝負を通して選手として成長することが出来たと思います。これからもっともっと自分たち若い選手がパンクラスを盛り上げて、絶対にパンクラスを潰しません! これからもよろしくお願いします!」と力強く宣言した。
★メイン(川村VS桜木)、セミ(藤井VS近藤)の試合結果はこちら
★第4試合(大石VS永田)から第1試合(佐藤VS鈴木)はこちら
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