ワールドビクトリーロード
「戦極 SOUL OF FIGHT」第2部
2010年12月30日(木)東京・有明コロシアム
開場10:00 開始11:00
▼メインイベント(第28試合) SRC16 SRCフェザー級チャンピオンシップ 5分5R
○日沖 発(ALIVE/第9代修斗世界ライト級王者/挑戦者)
判定3−0 ※49−47、48−47、50−43
●マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/王者)
今年6月に金原正徳にKO勝利し、第2代フェザー級王者となったサンドロ。ここまでの戦績は17勝1敗で、現在は3連続で1RKO勝利中とSRCの絶対王者となりつつある。そのサンドロに挑むのはSRC(戦極)フェザー級のエースとして活躍してきた日沖。メインイベントにふさわしいタイトルマッチとなった。
1R、サンドロが強烈な右ローを2発。日沖がそれをすくってテイクダウンを奪うが、サンドロはすぐに立ち上がる。そして日沖のローにサンドロが右ストレートを合わせて突進!
そのまま左フック、右アッパー、そして連打をまとめる! しかし日沖はカウンターのジャブ! これがサンドロの顔面を捕らえて、サンドロが後退する!
日沖はサンドロのボディに左の前蹴り。サンドロは右フックから前に出るが、日沖はジャブを当ててサンドロに組み付く。ここで日沖がサバ折りでテイクダウンを狙うと、サンドロはロープを掴んでそれを阻止。これでサンドロには注意が与えられ、イエローカードが提示される。
また日沖は右目尻をカットし、ドクターチェックが入る。再開後、日沖はジャブとインロー。サンドロがインローを蹴ると、日沖はそれをキャッチしてサンドロをコーナーまで押し込む。スタンドの状態でサンドロのバックに回り込む日沖。日沖はコツコツとサンドロの顔にパンチを入れつつ、チョークを狙うがサンドロは正対する。
左アッパーのサンドロ。そこに日沖はジャブ、構えをスイッチして左の前蹴り。じりじりとプレッシャーをかけて右ストレートを打つ。
しかし日沖のジャブにサンドロが右アッパーを合わせて前に出る! 日沖は組んでテイクダウンを狙うが、サンドロは倒れない。ブレイク後、ジャブ、ワンツーのサンドロ。日沖はそこに片足タックルを合わせてテイクダウンを狙うが、ここもサンドロは倒れない。
2R、サンドロが右アッパーを放つと、日沖もそこに右ストレート。日沖は左の前蹴り、右ローを蹴って距離を取る。日沖はリーチを生かしてジャブ、ワンツー、左ボディ、左フック。サンドロはそのジャブに右アッパーを合わせようとするが、クリーンヒットはない。
サンドロは日沖の蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙うが、日沖は倒れない。日沖の右ローを受けてサンドロは右ストレート。日沖はジャブでサンドロをのけ反らせる。しかしサンドロも左右のフックを振って前進。
日沖はタックルでテイクダウンを狙うが、サンドロはそれを切る。ジャブと左ミドル、そして左の前蹴りの日沖。サンドロは日沖の蹴りを受けて、すぐにワンツーを返す。サンドロは日沖のジャブに右アッパーを狙うが、これは当たらない。
3R、日沖はジャブを当てて、そこから右ストレート。サンドロはパンチで前に出て行こうとするが、日沖はインローでサンドロのバランスを崩して、そのままサンドロに組み付く。外掛けでテイクダウンを狙う日沖だが、サンドロも日沖の体をロープに押し込んで倒れない。
試合がスタンドに戻ると、サンドロが左フックから組み付く。日沖はサウスポーに構えてサンドロのボディに左の前蹴り。そしてサンドロのボディに右アッパーを連打し、下がるサンドロにワンツー!
日沖はスタンドでサンドロのバックにつき、そこからパンチを打ちながらテイクダウンを奪う。日沖はハーフガードで上になり、サンドロの顔面にパンチを連打! そしてサンドロの右腕をキャッチしてアームロックを狙う!
これは極まらなかったが、日沖はサンドロの動きに合わせてマウントポジションへ! しかしサンドロも必死に足を入れて日沖のパウンドをディフェンスし、このラウンドを凌ぎ切る。
4R、左右のストレートで前に出るサンドロ! 日沖もジャブを返すが、そこにサンドロが右アッパーを狙う。しかし日沖は左の前蹴りをサンドロのボディに突き刺し、サンドロの攻撃の流れを止める。ここで日沖が右目付近をカットし、ドクターチェックが入る。
再開後、日沖が左の前蹴り、サンドロは左フック。そして日沖のジャブにサンドロが右フック! ここから返しの左フックを当てて前に出る。そしてサンドロが日沖をテイクダウンし、グラウンドで上を取る。
ラバーガードでサンドロの動きを固める日沖だが、サンドロは日沖の腿にヒザ蹴りを落とす。そしてここで再び日沖にドクターチェックが入る。
再開後、サンドロが右ストレートから左フック。そしてサンドロが再びタックルで日沖からテイクダウンを奪う。ここで日沖はオモプラッタとフットチョーク、そして三角絞め! しかし残り時間がなく、ラウンド終了のゴングが鳴らされる。
5R、日沖がジャブと左ミドル、そして右ストレート! サンドロも右アッパーから左フック、そして右ストレート。
両足タックルから組み付いて日沖をコーナーまで押し込む。ブレイク後、日沖がジャブと右アッパー、サウスポーに構えをスイッチして左の前蹴りを当てる。サンドロはそこで片足タックルに入り、日沖をロープまで押し込む。
しかしここで日沖がサンドロの右手をキャッチし、サンドロの背中に回すようにしてアームロック! かなりえげつない角度でサンドロの腕が折れ曲がるが、サンドロはタップしない! さらに日沖はサイドポジションからアームロック!
そしてマウントポジションから腕十字! 日沖が何度もサンドロの右腕にサブミッションを仕掛けたサンドロだったがタップせず。試合終了のゴングとなった。
判定は3−0で日沖! 日沖がサンドロとフルラウンドに及ぶ激闘を制し、新チャンピオンとなった。
試合後、「正直、(今の気持ちは)よく分からないですけど、うれしいです。ありがとうございます。(サンドロは)本当にすごく強かったです。来年のことは考えられないですけど…すごい、すごい、みんなのおかげです」とチャンピオンになった心境を語った日沖。
「みなさん今日はありがとうございました。僕は夢や元気を与えるチャンピオンになりたかったけど、みんなに励まされてばっかりです。支えてくれた人たちに言いたいことがあります。ありがとうございました!」とファンにメッセージを送った。
▼セミファイナル(第27試合) SRC16 SRCミドル級ワンマッチ 5分3R
○三崎和雄(フリー)
TKO 1R1分15秒 ※レフェリーストップ
●マイク・シール(メキシコ/ジャクソンズMMA)
8月にジョルジ・サンチアゴとの死闘を繰り広げた三崎が4カ月ぶりにSRCのリングに登場。対戦相手のシールは“クレイジーボーイ”の異名を持ち、アグレッシブなファイトを信条としている選手。日本では無名の選手ではあるが危険な匂いのする選手だ。
1R、細かくパンチのフェイントを入れながら前に出る三崎。シールはそこに左ミドルを蹴る。三崎はシールをロープまで詰めて、テイクダウンを奪う。
三崎はパスガードを狙いながら、シールのバックに回り込み、シールの顔面にパンチを連打! 最後は三崎がバックマウントの状態からシールを一方的に殴り続け、シールからTKO勝利を奪った。
試合後、元ボクシングWBC世界フライ級王者の内藤大助が三崎にトロフィーを贈呈し、三崎の勝利に華を添えた。
★第26試合(ブアカーオ・ポー.ムラムックVS中島弘貴)から第24試合(前田吉朗VS金原正徳)はこちら
★第23試合(奥野“轟天”泰輔VS長南亮)から第20試合(横田一則VSジャダンバ・ナラントンガラグ)はこちら
★第19試合(マメッド・ハリドヴVS佐々木有生)から第16試合(清水俊一VS井上学)はこちら
|