FEG
「Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜」
2010年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
▼第10試合 DREAMヘビー級ワンマッチ 5分3R
○石井 慧(アイダッシュ/北京五輪柔道金メダリスト/105.7kg)
判定3-0
●ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team/120.0kg)
昨年のDynamite!!の吉田秀彦戦で格闘家デビューを果たした北京五輪柔道金メダリストの石井。デビュー戦からちょうど1年となるこの日“K-1の番長”ことバンナと対戦した。
1R、サウスポーに構える両者。石井は右フックから組み付こうとするが、バンナはそれを突き放す。石井をコーナーに詰めてワンツーを見せるバンナ。
しかし石井は両足タックルでバンナをテイクダウンし、パスガードを狙っていく。石井はバンナからサイドポジションを奪うが、バンナも足を入れてポジションを戻す。バンナは石井に背中をみせるようにして立ち上がり、試合はブレイクとなる。
ブレイク後、石井はすぐにタックル。バンナはそれを切りながら右フック! 石井はバンナの頭をがぶってヒザ蹴り。しかしバンナは立ち上がって、石井のボディにヒザ蹴り。
ここから石井がテイクダウンを狙うと、バンナの身体がロープに引っ掛かり、バンナがグラウンドで上のポジションを取る。バンナは一瞬、マウントポジションを取るが、石井はバンナの身体を押し離すようにして立つ。そしてバンナは左のヒザ蹴り! 石井は片足タックルでテイクダウンを狙うが、自らガードポジションで引き込む。
2R、左フックから組み付く石井。そこからテイクダウンを狙う石井だが、バンナはそれを許さない。ブレイク後、石井の左ストレートにバンナの右フック。石井は必死にバンナに組み付いてテイクダウンを奪う。
石井は足関節を狙いつつ、バンナのボディにパウンド。さらに石井はパスガードを狙いながら、バンナの顔面にパンチを落とす。
ここで石井はアキレス腱固めを狙うが、バンナは足を抜いて自分が上のポジションを取り、ブレイクを待つ。再開後、バンナは左のヒザ蹴りを見せるが、石井はそのままバンナに組み付いてテイクダウン。
石井はバンナの右足を取ってアキレス腱固めとヒールホールド。しかしバンナはそれをディフェンスし、石井の顔面に左のパンチを落とす。
3R、じりじりと前に出て行くバンナ。石井は左のローを蹴り、左ストレートからバンナに組み付く。石井はバンナの足を払ってテイクダウン。
そして石井はサイドポジションからコツコツとパンチを落とし、そこからアームロック! 一気にバンナの左腕を捻り上げるが、バンナはタップしない。石井はバンナの動きに合わせて、バンナのバックに回り込み、パンチと関節技を狙う。しかし石井はバンナを極めることが出来ないまま、試合終了。
判定は3−0で石井の勝利となったが、会場からは歓声だけでなくブーイングも起こった。
▼第9試合 DREAMヘビー級暫定王座決定戦 5分3R
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/K-1 WORLD GP 2010王者/118.0kg)
KO 1R19秒 ※右フック
●トッド・ダフィー(アメリカ/グラッジ・トレーニング・センター/113.0kg)
※アリスターがヘビー級暫定王座に就く。
今年はK-1 WORLD GPを制したアリスター。今回は暫定ヘビー級王座決定戦で、UFCの秒殺記録を保持するダフィーと対戦した。
1R、ダフィーが右のパンチで突進。アリスターはダフィーを首相撲に捕らえてヒザ蹴りを放つ。アリスターは距離が離れるとサウスポーに構えて右フック、左のヒザ蹴り!
これがダフィーのボディに突き刺さり、そのままダフィーがダウン! アリスターがわずか19秒でダフィーをマットに沈め、DREAM暫定ヘビー級王座のベルトを手にした。
試合後、アリスターは「コンバンハ!ゲンキデス!」と日本語で挨拶。「今日は自分の試合を見に来てくれてありがとう。今年は3つの世界レベルの大きなタイトルを獲得した。ストライクフォース、K-1、そしてDREAM。これからも素晴らしい試合をし続けると約束しよう!」とファンにメッセージを送った。
▼第8試合 DREAM特別ルール 1R3分 キックルール/2R5分 DREAMルール
○長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament優勝/70.0kg)
KO 2R4秒 ※右飛びヒザ蹴り
●青木真也(パラエストラ東京/第2代DREAMライト級王者/70.0kg)
DREAMライト級王者の青木とK-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament王者の長島がDREAM特別ルールで激突。
1R3分=キック、2R5分=総合、オープンフィンガーグローブ着用&時間切れドローというルールが採用された。まさにDynamite!!でしか実現しないスペシャルマッチとなった。
1R、サウスポーの青木に右ストレートで飛び込む長島。青木は長島のパンチに合わせてクリンチし、レフェリーから注意が与えられる。長島はインロー、青木は長島の右ストレートを空振りさせて長島を転倒させる。再開後、ここで青木がタックルに入ってしまい、レフェリーからは口頭注意が与えられる。
長島は組んでくる青木に左フック。青木は長島のパンチに合わせてクリンチしてヒザ蹴り。青木はドロップキック、さらに左のヒザ蹴り。青木は胴廻し回転蹴りを見せるが、レフェリーはこれを技のかけ逃げと判断して注意を与える。再開後、青木は長島と打ち合うことを避け、ドロップキックを2連発。レフェリーはついに青木に警告を与える。
再開後も青木はリングをグルグルと走り回り、そしてドロップキック。青木はコーナーにもたれかかって前蹴りを連発し、最後まで長島と打ち合うことなく、立ち技ルールでのラウンドを終えた。
しかし2R、青木が両足タックルに入ると、そこに長島がカウンターの右飛びヒザ蹴り! これが青木の顔面を打ち抜き、青木がダウン! 長島が鉄槌を連打すると、レフェリーが試合をストップ! K-1王者の長島が、DREAM王者の青木をDREAMルールでKOするという衝撃の結末を迎えた。
試合後、長島は「(解説席に向かい)魔裟斗さん、K-1最強ですよね? この会場にいるほとんどの人がDREAMファンですよね。K-1なめんなよ! みなさん、大きい声援ありがとうございました! 僕が格闘技を背負って立ちます! よろしくお願いします」と絶叫した。
またスカパーのTV解説を務めていた菊野克紀が「僕がK-1ルールで長島選手にリベンジしたい」と長島との対戦をアピール! 同席していた笹原圭一DREAMイベントプロデューサーも「谷川さんに話してみます」と話しており、今後の動向が注目される。
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