FEG
「Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜」
2010年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
観衆=26,729人(満員)
▼第7試合 K-1ヘビー級ワンマッチ 3分3R
○ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ/DREAMライトヘビー級王者/97kg)
判定3-0 ※30-28、29-28、29-28
●京太郎(チームドラゴン/K-1ヘビー級王者/104kg)
2年前のDynamite!!で武蔵とK-1ルールで対戦し、KO勝利を収めているムサシ。今大会では現K-1ヘビー級王者の京太郎がムサシとの一戦に挑む。
1R、ムサシの周りをグルグルと回る京太郎。ムサシはジャブを伸ばして右の前蹴りを蹴る。京太郎はガードを高く上げてインロー、ムサシも右ローを蹴り返す。左フック、右ストレートで前に出るムサシ。
しかし京太郎はインローでムサシのバランスを崩す。さらに京太郎は距離が詰まると左右のフックをまとめる。京太郎の右ローにジャブを伸ばすムサシ。京太郎はムサシのジャブに右フックをかぶせ、パンチからローにつなげる。1Rのジャッジは3者とも10−10のドロー。
2R、京太郎はガードを上げてムサシの左足に左右のロー。これを効かせて京太郎が左右フックで前進! 京太郎はローでムサシの足を止めに入るが、ムサシも右ストレートから返しの左フックで前に出る。京太郎はそれを押し返そうとするが、その離れ際を狙ってムサシが右フック! これが京太郎の顔面を打ち抜き、京太郎がダウン。
何とか立ち上がる京太郎だったが、足元はフラフラでダメージは大きい。試合が再開になると京太郎はムサシにクリンチして必死にディフェンス。しかしムサシの右フックを受けると、京太郎は大きくバランスを崩す。
京太郎は体勢を立て直しインローを蹴るが、ムサシのパンチを受けてバランスを崩してしまう。このジャッジ3者とも10−8でムサシ。
3R、京太郎はガードを上げてインロー、左ミドル。ムサシはそれを受けてワンツーを返す。ジャブを伸ばすムサシに京太郎はインロー。ムサシの身体を突き放して右ローを蹴る。さらにガードを固めるムサシに京太郎が左右の連打をまとめる!
京太郎は右ロー、そして右ストレートから左右のフック! さらに左ミドルを蹴り、ムサシのボディを攻めるが、ムサシは京太郎の猛攻を耐える。
このまま試合は終わり、判定は30−28、29−28、29−28でムサシ。総合格闘家のムサシがK-1王者・京太郎を下すという結果に終わった。
▼第6試合 DREAMヘビー級ワンマッチ 5分3R
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ゴールデン・グローリー/116.6kg)
KO 1R1分25秒 ※右ヒザ蹴り
●水野竜也(フリー/100.0kg)
DREAM旗揚げ戦では勤めていた会社を辞め、ミルコ・クロコップと対戦した“脱サラファイター”水野。今年のDREAMライトヘビー級王座決定トーナメントではメルヴィン・マヌーフから一本勝ちを収めた。
初のDynamite!!参戦で、PRIDE時代にはヘビー級4強と言われたハリトーノフから勝利を収められるか?
1R、水野がジャブとインロー。ハリトーノフはじりじりと圧力をかけて軽くパンチを繰り出す。水野も右フック、そして左ストレートを返すが、ハリトーノフが左フックから右フック!
これでバランスを崩した水野にハリトーノフは右アッパー、そしてヒザ蹴り! これで水野が大の字に倒れ、レフェリーが試合をストップ! ハリトーノフが強烈な打撃で水野をマットに沈めた。
▼第5試合 DREAM無差別級ワンマッチ 5分3R
○泉浩(プレシオス/アテネ五輪柔道銀メダリスト/101.0kg)
TKO 3R2分50秒 ※セコンドからのタオル投入
●ミノワマン(フリー/スーパーハルクトーナメント優勝/87.5kg)
昨年のDynamite!!に引き続き、DREAM×SRCの対抗戦が実現。SRCの泉がDynamite!!に乗り込み、DREAMのミノワマンと対戦する。昨日の『戦極』で行われたDREAM×SRCの交流戦ではSRC勢が2勝1敗として勝ち越している。
1R、ジャブ、右フックを見せるミノワマン。泉はガードを上げてジリジリと前に出て右のスイングフックを打つ。距離を取りながら右フック、そしてタックルのフェイントを見せるミノワマン。泉はミノワマンのパンチをブロックしながら右ストレート。ミノワマンはジャブで泉の動きを止める。
泉はミノワマンのワンツーに合わせて組み付き、ミノワマンのバックに回り込む。ミノワマンはここから得意の足関節を狙うが、泉はそれを押しつぶしてサイドポジションを取る。
ここで泉は前腕でミノワマンの喉にプレッシャーをかけながらマウントへ。ミノワマンは泉に背中を見せるようにして立ち上がるが、泉はミノワマンの後ろについたまま、パンチをまとめる。
2R、ジャブを突くミノワマンがワンツーで前進。泉はそこにタックルを合わせ、ミノワマンの身体を持ち上げるようにしてテイクダウンする。泉はサイドポジションからパンチを落とし、マウントポジションを取る。
泉はミノワマンの動きに合わせてバックポジションを取り、ミノワマンの顔面にコツコツとパンチを入れる。そしてインサイドガードで上になった泉はパンチを落とし、そこからアキレス腱固め。亀になるミノワマンに泉はパンチとヒザ蹴りを入れる。
3R、ミノワマンのパンチにタックルを合わせる泉。テイクダウンを奪うと、ミノワマンの身体をコントロール。
四つんばいになるミノワマンに泉はパンチを当て、ミノワマンの足関節を潰してパウンドを連打! ミノワマンが防戦一方となったところで、レフェリーが試合を止めた。
▼第4試合 DREAMフェザー級ワンマッチ 5分3R
○所 英男(チームZST/63.0kg)
一本 3R2分50秒 ※腕ひしぎ十字固め
●渡辺一久(フリー/63.0kg)
元ボクシング日本王者の渡辺が総合ルールに初挑戦。対戦相手の所は今回が6年連続のDynamite!!参戦となる。
1R、いきなりパンチで飛び込む渡辺。所は片足タックルで渡辺をテイクダウンするが、渡辺はブリッジで身体を起こしてポジションを返す。試合がスタンドに戻ると、渡辺の蹴りに合わせて所がタックル。所はサイドポジションから腕十字、そして横センタクバサミ! これがガッチリと入り、渡辺は苦しそうな表情を浮かべるが、何とかこれを耐え凌ぐ。
所が再び腕十字を狙うと、渡辺は所の身体を高々と持ち上げて腕十字を外す。所は渡辺のバックに回りこみ、腕十字、そしてバックチョークを仕掛けるが、渡辺はここからも脱出。
所がマウントポジションを取ると、渡辺はブリッジでインサイドガードにポジションを戻してブレイクを待つ。ブレイク後、所が左フックで飛び込むとそこに渡辺が左フック! これで所が尻餅! 所は必死に渡辺に組み付いて渡辺をテイクダウンする。
2R、渡辺のパンチに合わせて所が片足タックルでテイクダウン。所がマウントポジションから腕十字! 完全に極まったかに見えたが、渡辺はこの腕十字も外して立ち上がる。
所は渡辺の身体を蹴り離し、渡辺の後ろに回りこみバックチョーク。渡辺は立ち上がって所の身体を振り落とし、すぐにパンチを落とす。
ブレイク後、所は右ロー。渡辺はノーガードの構えからジャブ。そして渡辺のローキックをキャッチして、所がタックルでテイクダウンを奪う。そして所はサイドポジションから腕十字を狙いつつ、渡辺のバックへ。所がバックチョークを仕掛けるが、渡辺は首にかかった所の腕を引き剥がすようにディフェンスする。
3R、渡辺の左フックを合わせて所がテイクダウン。ここで所が腕十字を仕掛けると、何と渡辺は所の身体を持ち上げてそのままロープに投げ飛ばす!
ブレイク後、所は右ロー、渡辺のパンチに合わせてタックルでテイクダウン、渡辺のバックポジションにつく。ここで渡辺にポジションを返された所だったが、下から渡辺の身体を引っくり返して腕十字! 所が驚異的な身体能力と粘りを見せた渡辺から何とかタップを奪った。
試合後、所は「渡辺選手は総合の試合が初めてということでしたが、(関節技を)極められなくて、何回も心が折れそうになりました。渡辺選手、ありがとうございました」と試合を振り返り、「今、僕らの練習仲間が癌という大きな病気と闘っています。格闘技をやりたくても出来ない、志半ばの友だちの応援をよろしくお願いします!」と闘病中の宮下トモヤへの応援メッセージを送った。
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