東日本ボクシング協会(大橋秀行協会長)は5月24日(月)の月例理事会で亀田ジムの処分問題につき討議。調査委員会(川島郭志委員長)の3度にわたる調査結果を踏まえ、五十嵐紀行会長に「無期限資格停止」の処分を科すとともに、協会員(ジム会長)としての資格を五十嵐氏から同ジムトレーナーの吉井慎次氏(46)に移転することを承認した。手続きが済み次第、新生・亀田ジムとして再スタートする。
協会としての今回の処分は「選手を守ることを第一に決めた」(大橋協会長)。また「吉井氏はトレーナーとして20年以上の経験を持ち、もっとも適任」として新代表に認められたという。吉井氏は新たに「亀田ジム会長」となるにあたり、協会の要請に応じて以下のような確約書を提出している。「選手らの言動を十分に管理監督するとともに、選手らに当協会の会則等を遵守させること」「自らが亀田ジムのトレーナーとして、選手のトレーニングにおける指導及び管理監督に従事すること」「違反した場合、亀田ボクシングジムが、当協会から除名等のいかなる処罰を下されても異議を述べないこと」。
この日の会見ではメディアから「亀田プロモーション(亀田史郎社長)との関係が変わらない限り、また今回のような問題は起きるのではないか」という厳しい質問も出たが、協会はあくまで試合後の史郎氏の試合後の暴言問題に限定し、これに同調した五十嵐氏の処分を行ったという。これで新・亀田騒動が鎮静化することを期待しているようだ。
なお、「協会預かり」となっている亀田兄弟の練習場所は、今後も従来通り亀田ジムとし、「吉井氏が責任を持って管理監督する」としており、同氏の協会への報告も求めるという。吉井新会長は重責を背負わされたかたちである。 |