8月14日(土)東京・後楽園ホールで開催されるKrush実行委員会『Krush.9』に出場する全選手の公開計量が、大会前日となる13日(金)東京・新宿FACEにて14時から行われた。全員が一発でパスしている。※計量結果は下記。ヘビー級は計量なし。
計量後、セミファイナルで対戦する石川直生(青春塾)と梶原龍児(チームドラゴン)が、揃って会見に臨んだ。両者は2007年4月1日、全日本キックボクシング連盟のリングで対戦。この時は3分5Rのヒジ・ヒザありのキックボクシングルールで行われ、ジャッジ1名が梶原を支持するドローという結果に終わっている。約3年4カ月ぶりとなる再戦だ。
梶原「3年前とは全く別人だと思うので、新しい相手という感じ」
石川「僕が持っている印象は変わってないです。3年間でお互い成長したのは別にして、持っている印象はファイターとしても男としても熱い人。僕は1カ月前の試合でどん底に落ちて、オファーをもらった時はこれだけ熱い想いを持っている男の前に立てる自分ではなかった。ネガティブの塊になっていたので。
この1カ月間はこの人の前に堂々と立てるだけの自分を作ってきたし、自分を取り戻したい。そんなことのために自分を利用するなと思っているかもしれないけれど、この人を相手に熱い試合が出来なかったらダメだと自分で思っています。あとはリングでちゃんと証明しないといけない。明日が楽しみです」
7・5『K-1 WORLD MAX2010 −63kg Japan Tournament FINAL』トーナメント初戦で才賀紀左衛門に敗れた石川に、梶原は憤りを隠せなかった。
「自分はストーリーは気にしない。明日のことは2人のその時の熱で決まりますからね。でもお客さんはストーリーを楽しみにしていると思うので、5月と7月にK-1があってKrushもあって、俺は4月29日のKrushに出てKrushという城を守りました。
Krushに出てたヤツがK-1の舞台に上がって、結果と内容に関して隣にいる石川選手、狂拳(竹内裕二)、山本真弘ではなく、一番ストーリーを作ったのは久保と大和でしょ? Krushグランプリはハンパじゃなく盛り上がって、その顔になった選手たちが(K-1の雰囲気に)呑まれて何も出来なかったことには憤りを感じた。今度はお前らがKrushの城を守って俺がK-1に出て行く方がフィフティでしょ」
この挑発に石川は不敵な笑みを浮べて応えた。
「ストーリーは気にしないと言ったけれど、いま言ったことは十分なストーリーになっている。俺はストーリー大好き人間ですからね。いま彼はその通りのことを言ったと思うけれど、俺は今後どうこうより自分を取り戻す試合がしたい。それが俺のストーリー。選手それぞれ考え方は違うけれど、熱い気持ちはお互い一緒。この試合のストーリーは楽しい見方が出来る。どにかく俺は自分のためだけに闘います」
試合が終わってから、キックボクシングルールに戻れと周りからも言われた石川だが、K-1ルールからも63kgという階級からも逃げたくなかったという。
「明日の闘い方が多分、答えになる。闘い方をイメージしているけれど、結果も内容もイメージしている。明日の内容によって自分の方向性が決まると思います。もちろん勝ちたいけれど、勝ち負けを超えた試合がしたい。試合後の報じられ方を、佐藤嘉洋が古巣で勝ったという見出しにしない試合をします。それが俺の目標。明日の試合でこれからのい目先が決まります」と、全ては明日の梶原戦にかかっていると熱弁した。
一方、梶原は63kgで試合をすることについて、「ボクサー時代からやっていたので減量に関して言えることは、63kgならイケイケのままリングに上がることが出来る。60kgの時は飢えた人間として上がっていたけれど、63kgではファイターとして、アスリートとして上がれる。心技体が揃うのでありがたい。63kgになると苦労する人間と助かる人間がいて、俺はラッキーだと思っています」と、自信たっぷりに語った。
Krush実行委員会
「Krush.9」
2010年8月14日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第9試合) 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX日本トーナメント2006&2007優勝)=70.0kg
VS
名城裕司(国士会館)=70kg
▼セミファイナル(第8試合) 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者)=62.6kg
VS
梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)=63.0kg
▼第7試合 70kg Fight K-1ルール
白虎(和術慧舟會/チームC3BLAIZ) =69.4kg
VS
吉川英明(チームドラゴン)=68.0kg
▼第6試合 ヘビー級 K-1ルール 3分3R延長1R
堀 啓(小比類巻道場)
VS
福田雄平(HIDE’S KICK)
▼第5試合 85kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
洪 太星(極真会館) =84.5kg
VS
長井憲治(U-FILE CAMP赤羽)=84.5kg
▼第4試合 85kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
ヤン・カシューバ(バンゲリングベイ・スピリット) =84.6kg
VS
地主正孝(正道会館)=84.1kg
▼女子アマチュアマッチ Krush女子特別ルール 2分2R延長1R
谷山佳菜子(正道会館東大阪本部)
VS
魅津希(空手道白心会)
▼第3試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
一馬(小比類巻道場)=59.6kg
VS
森川修平(KSS健生館)=58.8kg
▼第2試合 55kg Fight K-1ルール 3分3R
田中一輝(月心会) =54.8kg
VS
力也(KSS健生館)=54.4kg
▼第1試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R
前田 修(GET OVER) =62.6kg
VS
高橋 功(和術慧舟會/DURO)=62.7kg
▼オープニングファイト第3試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
瞬太(GET OVER) =59.8kg
VS
佐々木大蔵(チームドラゴン)=59.5kg
▼オープニングファイト第2試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
渡辺 武 (青春塾) =59.6kg
VS
山口正道(島田)=59.8kg
▼オープニングファイト第1試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R
YUUKI(鷹虎) =68.3kg
VS
能登 崇(和術慧舟會/釧路支部・忠和會)=69.5kg
<チケット料金>
SRS席 10,000円/RS席 7,000円/S席 5,000円/A席 4,000円/スタンディング 3,500円
※当日券は16:00より会場1階当日券売り場にて販売
<お問い合わせ>
グッドルーザー 03−5351−8390
●2010年度 Krush大会スケジュール
8月14日(土)後楽園ホール 「Krush.9」
8月27日(金)新宿FACE 「Krush Fan
Festival 2010」
9月20日(祝)後楽園ホール 「Krush.10」
10月下旬 新宿FACE 「Krush-EX」
12月12日(日)後楽園ホール
「(大会名未定)」
※大会スケジュールは追加・変更・中止となる場合がある
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