11月7日(日)東京・中央区総合スポーツセンター第1武道場にて、ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)の総合格闘技セミナーが行われた。
今年6月にストライクフォースでエメリヤーエンコ・ヒョードルに一本勝ちし、世界にその名を轟かせたファブリシオ。
このセミナーはクラヴマガ・ジャパンの松元国士代表が指導・初監修したDVD「HOW TO Self-Defense」の発売を記念して行われ、松元代表とファブリシオの親交が深いことから実現したものだ。
セミナーではファブリシオが「今の総合格闘家にとって足りないもの」というガードポジションにおけるテクニックを紹介。相手に殴られずに色々な関節技を仕掛けられるファブリシオ独自のガードポジションを基本の形とし、そこからのアームバー、そしてヒョードルに極めた三角絞めの入り方を実演解説。
セミナーに参加した第2代ヴァルキリーフェザー級王者のV一(ヴィー・はじめ)も「次の試合に向けて使えそうな技を教えてもらいました」と実戦で使える技のヒントを幾つも得たと話し、約3時間のセミナーは充実した内容となった。
セミナー終了後、「ファブリシオは世界のトップファイターで、私の総合格闘技の先生でもあり、とても尊敬しています。彼が戦う総合格闘技はクラヴマガと違う部分もありますが、彼はストリートでも強い人間であり、私はリスペクトしています。このようなクロストレーニングをすることは、とてもいいことだと思います」とセミナーを振り返った松元代表。
ファブリシオも「みなさんのやる気が伝わってきて、本当にうれしい気分になった。今日のセミナーでは総合格闘技において何が大切かを理解してくれたと思う。
今日、私が指導したことを練習で続けて欲しい。この1カ月で世界を回りながらセミナーをやってきたけれど、最後のセミナーを金の鍵で閉める(※素晴らしいエンディングを迎える)ことが出来た。
色々な格闘技のいい部分を取り入れ、それをミックスしていくことが格闘技の未来につながる。私もクラヴマガの技術を自分のものにしたいし、それが私にとってプラスになると思う。今日はみなさんから戦うためのエネルギーをたくさんもらった。次はぜひ日本で試合をしたいと思う」と参加者たちにメッセージを送り、会場は大きな拍手に包まれた。
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