▲Krushとの対抗戦に出場する中国「英雄伝説」の選抜メンバー、左よりウェイ、ポー、ミンミン
Krushと対抗戦を行う中国の格闘技団体「英雄伝説」のメンバー3選手が、26日(金)都内で発表された。
この対抗戦はKrush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチとして、9月24日(土)東京・後楽園ホールにて開催される『Krush.12』で組まれているもので、Krushからは初代−63kg級王者・梶原龍児、初代−60kg級王者・卜部弘嵩(うらべ・ひろたか)、山崎秀晃のチームドラゴン勢が出場する。
約5カ月ぶりにKrushのリングに戻って来る梶原は中国の格闘技・散打をベースに持つジャン・ポーと対戦。7月大会では見事なTKO勝利で王者としての初陣を飾った卜部はテコンドー仕込みの足技を得意とするリュウ・ウェイを、Krush−63kg級のホープ・山崎は、7月に卜部と対戦したWBCムエタイ中国王者チェン・ミンミンを迎え撃つ。
会見には「英雄伝説」の日本でのコーディネートを担う、チャイニーズ・ファイティング・プロモーションの岩熊宏幸代表が出席。岩熊代表によれば「英雄伝説」は中国初のK-1ルールによるイベントで、8,000人〜10,000人規模の会場で年に2〜3大会を開催。中国人選手と海外選手の対抗戦がマッチメークの中心で、8月大会にはムエタイ8冠王ヨーセングライ・フェアテックス(タイ)も出場している。
2009年10月にK-1MAXで長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)をKOしたシュー・イェンも「英雄伝説」に参戦しており、イェンが所属する北京盛華国際武術クラブには100人の門下生がおり、そのうちの50名がプロ、20名が中国国内のトップ選手だという。
岩熊代表は「中国人選手と対戦した国の人に話を聞くと、『パンチが固くて重い。オランダ人のような骨格に近い』という意見があります。また中国にはハイキックをもらってもそのまま相手に抱きついて、相手ごと押し倒してしまうような気概を持った選手が多く、気持ちの面では他の国の選手も学ぶことが多いと思います」と中国人ファイターの特徴を説明。
一般的に、中国人選手と言えば散打のイメージが強いが、岩熊代表は「今の若い選手たちはキック、ムエタイ、ボクシングをベースにした選手が多く、散打を不思議に思う選手もいます」と中国人選手のファイトスタイルの変化についても語った。
対抗戦に選ばれた3選手は「KO負けでもいいから前に出る若い選手で、必ずいい試合をしてくれると思います。『英雄伝説』の選りすぐりの3人です」という岩熊代表。ポー、ウェイ、ミンミンそれぞれについて以下のように説明した。
「ウェイはまだ20歳の選手ですが、テコンドーの黒帯で蹴り技を得意にしており、中国では“稲妻キック”と呼ばれています。体は細身ですがパンチも蹴りも強く、一発で相手を倒す攻撃力を持っています。8月13日の『英雄伝説』では、対抗戦に出場するポーとも同門対決で試合をしていて、先にポーにダウンを奪われながらも、左ハイキックで逆転KOしています。
ポーは散打の虎の穴と呼ばれている武漢体育学院の出身で、もともとは蹴りが得意な選手です。しかし数年前からアメリカでムエタイの特訓を行っていて、今ではK-1ルールでもムエタイルールでもどちらでも戦えます。ミンミンは7月に卜部選手と試合をして鼻を骨折したのですが、8月の『英雄伝説』に出場し、判定勝ちを収めています。再来日を熱望していて、打倒・山崎に向けて猛特訓を積んでいるところです」
会見に同席したKrushの宮田充プロデューサーは「(長島にKO勝ちしている)シュー・イェン選手はこの流れに続いて一番見てみたい選手です。また初代−55kg級王者の瀧谷渉太(桜塾)と海外選手の試合を考えた時、欧米に55kgの選手が少ないので、中国の選手との試合を見てみたいです。
チームドラゴンの選手が中心となって中国に遠征していますが、こちらから中国に攻めて行くのもいいし、今後も活発に交流したいと思います」と、「英雄伝説」との交流には前向きなコメントを残しており、これからのKrush vs 「英雄伝説」の展開にも注目が集まる。詳細は以下の通り。
Krush実行委員会
「Krush.12」
2011年9月24日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※本戦前にオープニングファイトを数試合予定
<追加対戦カード>
▼Krush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチ
卜部弘嵩(チームドラゴン/初代Krush−60kg級王者)
vs
リュウ・ウェイ(中国/北京盛華国際武術クラブ)
※「英雄伝説」は中国の格闘技団体
▼Krush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチ
梶原龍児(チームドラゴン/初代Krush−63kg級王者)
vs
ジャン・ポー(中国/北京盛華国際武術クラブ)
▼Krush vs 中国「英雄伝説」3対3マッチ
山崎秀晃(チームドラゴン)
vs
チェン・ミンミン(中国/北京盛華国際武術クラブ/WBCムエタイ中国60kg級王者)
<決定対戦カード>
▼スーパーファイト 60kg FIGHT 3分3R延長1R
“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者・Krush同級1位)
vs
現在調整中
▼Krush−63kgトリプル・スーパーファイト3 3分3R延長1R
寺崎直樹(青春塾/同級3位)
vs
西山誠人(アクティブJ/元WFCA世界スーパーライト級王者)
▼Krush−63kgトリプル・スーパーファイト2 3分3R延長1R
TaCa(triple-y/同級4位)
vs
一輝(OGUNI/元NJKFライト級王者)
▼Krush−63kgトリプル・スーパーファイト1 3分3R延長1R
白濱卓哉(建武館/同級5位)
vs
NOMAN(DTS/元全日本ライト級9位)
<出場予定選手>
匠(チームドラゴン/Krush−55kg級5位)
佐々木涼助(チームドラゴン)
木谷典史(チームドラゴン)
※新空手・K-1甲子園出身のチームドラゴン4選手がプロデビューを予定
<チケット料金>
SRS席12,000円 RS席8,000円 S席6,000円 A席4,000円
※全席指定
※当日券は各500円増し
■チームドラゴン応援シート 6,000円
赤コーナー東側S席・チームドラゴン特製ステッカー付き
※株式会社グッドルーザー電話予約(03−5351−8390)と、チームドラゴンのみで販売
<チケット販売場所>
チケットぴあ=http://t.pia.jp/
イープラス=http://eplus.jp/sys/main.jsp
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
グッドルーザー=TEL:03−5351−8390
<お問い合わせ>
グッドルーザー=TEL:03−5351−8390
●2011年度 Krush大会スケジュール
9月24日(土)東京・後楽園ホール
10月10日(土)東京・新宿FACE 「Krush YOUTH GP 2011」開幕戦
11月12日(土)東京・後楽園ホール
12月9日(金)東京・後楽園ホール
※大会スケジュールは追加・変更・中止となる場合がある
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