▲ヒジ打ちありのルールでタイトルマッチに挑む神村
神村とKO勝ちはセット! WBCムエタイ女子インターナショナル・ライトフライ級王座決定戦に挑む神村エリカ(TARGET)が、KOでのタイトル奪取を宣言した。
16日(金)都内にて、10月2日(日)東京・後楽園ホールで開催されるWBCムエタイ・ジャパン第2回大会『The Path to the World Champion』ダブルメインイベント第1試合に出場する神村が公開練習を行った。神村はヒジ打ちを交えたシャドーボクシングとミット打ちをそれぞれ1Rずつ披露。得意の横前蹴りでは、ミットを持ったWPMF世界ヘビー級チャンピオンのファビアーノ・サイクロンをふっ飛ばし、絶好調ぶりをアピールした。
今回、タイトルを懸けて対戦するのはWBCムエタイ女子インターナショナル・ミニフライ級チャンピオンのデニス・メラー(イギリス)。2カ月前にチャンピオンになったばかりだが、今回は神村の噂を聞き、ぜひ対戦したいとミニフライ級のべルトを返上して王座決定戦に臨む。世界各地で試合をしており、今までKO負けが1度もないという鉄の様な肉体とタフさの持ち主であるという。
「ついさっき、身長とオーソドックス(右構え)であることを聞きました。タイトルマッチの映像を見ましたが、パンチが強くて首相撲が少し出来るという印象です。欧米人選手と対戦するのは今回で3度目で、メンタルが強くて打たれても下がらない。タイ人はポキッと心が折れることが多いですが、欧米人はパンチを当ててもガンガン前に来るので、そこで心をへし折れるかどうかですね」と、対戦相手の印象を評する神村。
しかし、「自分もボクシングには自信があります。パンチが強い選手とも試合をしてきたので心配はありません。ここで絶対にベルトを獲らないと世界に行けないので、確実に獲れるように練習をしています」と、必勝を誓う。
さらに「相手が何も出来ないくらい圧倒的な強さで勝ちたい。神村はやっぱり強いと思われるくらいの勝ち方をしないと。神村イコールKOというイメージがあると思うので、しっかり倒す。KO出来る女子の選手はなかなかいない中で、倒せるものを自分が持っているのは自信になります。どんな局面でも倒せるような練習をしています」とKO宣言が飛び出した。
今大会では男子5階級の日本タイトルマッチも組まれている中、女子の神村がダブルメインの1試合に選ばれた。「あのメンバーの中で自分がメインになれるとは考えていなかったので、今までやって来たことが評価されたと思うので嬉しいです。しっかりメインらしい試合をしないといけませんが、自分なら出来ると思っています」と力強くコメントする。
WBCのムエタイ部門が認定するタイトルには特別な思いもある。「女子のタイトルが出来る前から欲しいと思っていました。先輩の天海ツナミ(WBA女子世界スーパーフライ級チャンピオンの女子プロボクサー)さんがWBAの世界タイトルを持っているので、私がWBCムエタイの世界タイトルを獲って並ぶというのが2人の夢だったんです。その夢に一歩近づけるのが嬉しいですね。自分とツナミさんが同じベルトを獲れる可能性があるのはWBCしかないので意味があります」
ここでJPMC(ジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッティ)の山根千抄代表が、「インターナショナル王座を獲得した選手は世界ランキングの10位にランクされ、世界タイトルに挑戦しやすくなります。神村選手は日本人選手の中でも世界に一番近い位置にいると思うし、我々としても一日でも早く世界チャンピオンが生まれて欲しいので、今回勝てば世界戦実現へ出来る限りの努力をします」と明言。
それを受けて神村は「嬉しいです。インターナショナル王座はあくまでも通過点ですし、世界を獲らないと意味がない」と、まずは今回勝利を収めての世界タイトル挑戦へ意欲を燃やした。
また、11月23日(水・祝)東京ドームシティホールで開催されるRISEの大会で対戦が決まっている、シュートボクシングのRENA(及川道場)が10日の試合で敗れたことについては、「正直、自分とやる前に負けたことにはガッカリです。負けて欲しくはなかったですね。でも、やることに変わりはないのでKOで倒さないといけないと思っています」と、こちらもKOすると意気込んだ。
WBCムエタイ実行委員会
WBCムエタイ・ジャパン第2回大会
「The Path to the World Champion」
2011年10月2日(日)東京・後楽園ホール
開場10:45 開始11:00
<決定対戦カード>
▼ダブルメインイベント第2試合 スーパーファイト
ジョムトーン・チューワッタナ(タイ/WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)
vs
大和哲也(大和/K-1 WORLD MAX -63kg Japan Tournament 2010優勝、元WBCムエタイ日本ライト級王者)
▼ダブルメインイベント第1試合 WBCムエタイ女子インターナショナル・ライトフライ級王座決定戦
デニス・メラー(イギリス/WBCムエタイ女子インターナショナル・ミニフライ級王者)
vs
神村エリカ(TARGET/WPMF&WMC世界女子ミニフライ級王者、Girls S-cup2011トーナメント優勝)
▼セミファイナル WBCムエタイ日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
羅紗陀(キング/王者、WBCムエタイ世界同級13位)
vs
増田博正(スクランブル渋谷/挑戦者・WBCムエタイ世界同級14位、元全日本同級王者)
▼WBCムエタイ日本バンタム級王座決定戦
闘魔(新宿レフティー/WPMF日本&M-1スーパーフライ級王者)
vs
幸二郎(OGUNI/NJKF同級2位)
▼WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王座決定戦
新人(E.S.G/NJKF同級1位)
vs
日下部竜也(OISHI/シュートボクシング日本同級王者)
▼WBCムエタイ日本フライ級タイトルマッチ
大槻直輝(OGUNI/同級王者)
vs
加藤竜二(橋本道場/MA日本&WPMF日本フライ級王者/挑戦者)
▼WBCムエタイ日本スーパーライト級タイトルマッチ
高橋誠治(東京町田金子/王者)
vs
菅原勇介(TARGET/J-NETWORK同級王者/挑戦者)
▼WBCムエタイ日本ライト級次期挑戦者決定戦
宮越慶二郎(拳粋会/NJKF同級王者)
vs
黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORK同級王者)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席12,000円
RS席10,000円 S席8,000円
A席6,000円 B席4,000円
<お問い合わせ>
WBCムエタイ実行委員会(NJKF事務局内)=TEL:03−6912−7247
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