▲ブアカーオの選手復帰が決定、またリングでその雄姿が見られる
所属ジムオーナーとの金銭トラブルが原因で引退を表明した、『K-1 WORLD MAX』世界トーナメントで2度優勝、日本にもファンの多いブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)が選手活動を再開することが明らかになった。
ブアカーオは今年3月に、所属ジムオーナーとのトラブルが原因で失踪。その後、オーナーと和解したことが伝えられていたが、5月31日に行われたオーナーとの3度目の公開ミーティング(マスコミ、軍隊関係者などが立ち会った)にて「私は引退することを決めました」と発表した。原因はファイトマネーと芸能活動のギャラの配分についてもめたことで、ブアカーオは自分が引退すればこの騒動は治まると決断したためだったという。
しかし、この結果を受けてブアカーオをエースに海外でもムエタイの大会を開催していた『THAI FIGHT』が、契約中だったブアカーオが今後試合に出場できなくなったことで所属先のポー.プラムックジムを訴え、ポー.プラムックジムが逆に『THAI FIGHT』を訴えていた。
そして、7月2日(月)に7時間にも及ぶ裁判が行われ、ブアカーオの6カ月間のプロライセンス停止処分は無効となり、ファイトマネーの配分(タイ国内ではブアカーオ60%でジムが40%、海外ではブアカーオが75%でジムが25%)でブアカーオとジム側が合意、和解した。
裁判ではブアカーオがタイの国技であるムエタイを世界に広めたという業績が考慮されたという。これにより、ブアカーオを引退に追い込んだ問題が解決され、現役を続行することが決まった。ブアカーオ自身も『THAI FIGHT』への出場、および「ムエタイの試合をしたい」と希望していたという。今後、ブアカーオは「ブアカーオ・ポー.プラムック」のリングネームで『THAI FIGHT』に出場するが、ポー.プラムックジム以外の場所で練習する。
|