5月9日、後楽園ホールで亀田興毅戦の敗退以来の再起戦に臨んだ元WBC世界フライ級チャンピオン内藤大助(宮田=元3位)は、リエンペット・ソーウィラポンを5回2分12秒KOで下した。
出だしこそ堅さが見られた内藤だったが、ラウンドを重ねるごとにペースアップ。5回、ボディーブローでリエンペットを消耗させると、右フックを打ち抜いてダウンを奪う。立ち上がったルンピニーL・フライ級王者に右ボディーをめりこませて2度目。それでも意地を見せるリエンペットに連打を浴びせてストップしている。
見事な再起を飾った内藤は、「勝って当たり前と思われる試合は難しい。相手はカウンター狙ってきたし、パンチもあった。3回ぐらいから動けてきた。この試合でスタミナが切れることはなかったし、まったく疲れなかった」と笑顔で会見した。王者ポンサクレックと5度目の顔合わせといわれる今後だが、「とにかくこの試合に勝たないといけないから集中してきた。次はこれから考えます」と明言を避けている。
宮田博行会長も「内藤次第。ファーストオプションはポンサクレックへの挑戦だが、S・フライ級も視野に入ってきます」と語った。
セミファイナル10回戦は、粉川拓也(宮田=WBC・SF15)がノンポノーイ・パタナカーンジム(タイ)に2回KO勝ち。8回戦は細川バレンタイン(宮田)は迫田大治(横田S=SL5)に1ポイント差の3−0判定で破っている。
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