FEG
「DREAM.16」
2010年9月25日(土)名古屋・日本ガイシホール
開場14:00 開始15:00
※観衆=9,304人
▼第4試合 フェザー級(63kg契約)ワンマッチ 1R10分・2R5分
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/初代DREAMライト級王者)
一本 1R2分48秒 ※三角絞め
●所 英男(チームZST)
激戦区となりつつあるDREAMフェザー級で所とハンセンが生き残りをかけて激突。前回の試合で所は西浦“ウィッキー”聡生に、ハンセンは高谷裕之にKO負けを喫している。公開練習では「勢いのある試合をして、ハンセンに競り勝ちたい」と意気込みを語っていた所。その言葉通り、所はハンセンに競り勝てるか?
1R、サウスポーのハンセンに対して所が右ストレート。しかし所が左フックで前に出たところで、ハンセンのインローがローブローとなってしまう。
再開後、所がパンチから右ミドルを蹴る。ここでハンセンもインローを返すが、先ほどと同じように所の下腹部に当たってしまう。ハンセンにイエローカードが提示され、所には2分間のインターバルが与えられる。
再開後、所は飛びヒザ蹴りから左ハイキック! さらに右ストレート、右ミドルで前に出る。しかしハンセンがパンチで前に出て、組みの攻防になるとハンセンがすぐにグラウンドで上を取る。必死に足を利かせてディフェンスする所。ハンセンの足を取って足関節を狙うが、ハンセンはグラウンドで上のポジションをキープ。
そしてハンセンは三角絞めの状態で動きを固めてパウンド! 所はバスターでそれを外そうとするが、ハンセンの三角絞めがガッチリと入って所がタップ! ローブローのアクシデントがあったハンセンだったが、最後は三角絞めによる一本勝ちを収めた。
試合後、ハンセンは所へのローブローについて謝罪し、ファンにメッセージを送った。
▼第3試合 フェザー級(65kg契約)ワンマッチ 1R10分・2R5分
○宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリング日本代表)
判定3−0
●リオン武(シューティングジム横浜/第5・8代修斗世界ライト級王者)
元修斗世界ライト級王者のリオン武がDREAMに初参戦! 対戦カード発表記者会見では「DREAMの勢力図を塗り替える」と語っていたリオン。対戦相手の宮田はライト級からフェザー級に階級を下げてから無敗街道を突き進んでいる。実力者同士の一戦を制するのはどっちだ?
1R、細かくフェイントを入れながら右ロー、左ミドル、前蹴りを蹴るリオン。宮田も左フックで一気に飛び込む。左ミドルを蹴る宮田。リオンは両手・両足でフェイントをかけ、宮田がコーナーを背負ったところで左のヒザ蹴り!
宮田はこれをもらいながらも、そのままリオンに組み付いてテイクダウンを奪う。
リオンは宮田の両腕を外から巻くようにして、足を利かせて宮田をコントロール。宮田もパンチを落とすが、ここはブレイクとなる。
再開後、宮田の左ミドルがリオンのボディに突き刺さる! そして宮田がタックルからリオンのバックに回り込むとジャーマンスープレックスを2発! リオンの体が高々と宙に舞う!
グラウンドでバックを取った宮田だが、リオンも宮田に足をフックさせずに立ち上がる。
試合がスタンドに戻ると、宮田は構えをサウスポーにスイッチしながら左フック。リオンは右の前蹴り、右ローを蹴る。宮田は右フックからリオンに組み付くが、投げを潰して上を取ったのはリオン。しかし宮田もすぐに体を起こして立ち上がる。
互いにジャブを打ち合う両者。リオンは宮田のローに右ストレート、そして左フック! 宮田はタックルからリオンのバックに回り込む。
リオンはジャーマンで投げられるが、すぐに立ち上がってグラウンドの展開を許さない。
スタンドに戻り、ジャブを突くリオン。宮田は左ミドルと奥足へのロー。宮田はタックルに入って組み付くと、ここでリオンのヒザ蹴りがローブロー。宮田にはインターバルが与えられる。
インターバル後、リオンはパンチのプレッシャーをかけながら右ロー。宮田は片足タックルからリオンのバックに回り込み、ロープ際でテイクダウンを奪う。
しかしここは両者の動きが止まり、ブレイクとなる。再開後、宮田がジャブとロー。リオンがその蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙うと、宮田はそのまま組み付く。リオンは宮田のテイクダウンをディフェンスしつつ、ボディにヒザ蹴り。距離が離れて試合がスタンドになると、リオンが右ロー、そしてワンツーからヒザ蹴り! しかし宮田はタックルでリオンを寝かせる。
2R、宮田が踏み込んでの左フック。リオンが右ミドルを蹴ると、宮田は構えをサウスポーにスイッチして左ミドル。リオンは歩くように距離を詰めてヒザ蹴り。
宮田はリオンをコーナーにまで押し込んで組み付く。宮田はコーナーからリオンの体を引きずり出すようにしてテイクダウン。インサイドガードから宮田が小さくパンチを落とす。
ドントムーブ後、リオンも足を利かせて立ち上がるが、宮田が左フック。そのまま組んで投げを狙う。リオンはテイクダウンをさせず、ボディにヒザ蹴り。しかしこれがローブローとなってしまい、イエローカードで注意1が与えられる。再開後、宮田が左ミドル、リオンも右ロー。
リオンは右ストレートを打ちながら、ジャブを打つ。すぐにジャブを返す宮田。宮田がタックルから組み付き、リオンをコーナーまで押し込んでテイクダウンする。リオンもバックを見せて立ち上がり、右ローと右ストレート。さらにワンツー、ヒザ蹴りで前に出る。
しかしリオンの打撃が宮田を捉えることはなく試合終了のゴング。宮田がDREAM初参戦のリオンを下し、フェザー級5連勝を飾った。
▼第2試合 フェザー級(65kg契約)ワンマッチ 1R10分・2R5分
○石田光洋(T-BLOOD)
判定2−1
●西浦“ウィッキー”聡生(STGY)
前回大会からフェザー級に転向を果たした石田がDREAMに連続参戦。アメリカ修行を経験し、DREAMで所英男をKOしたウィッキーと対戦した。カード発表会見では「俺がバンバン殴るから、試合がすぐ終わる」など、石田に対して挑発的な発言を繰り返してたウィッキー。石田のグラウンド&パウンドが勝つか? ウィッキーの強打が勝つか?
目をカッと見開き、気合い十分の顔でリングへと向かうウィッキー。セコンドにはマット・ヒュームがつく。対する石田はレスリングシューズを着用して試合に挑む。
1R、サウスポーに構える両者。ウィッキーはパンチとヒザ蹴りのフェイントを入れて前に出るが、石田が片足タックル、両足タックルでテイクダウンを狙う。ウィッキーはマットに手を着いて立ち上がろうとするが、石田はウィッキーの腰を持ってコントロール。ウィッキーの体を持ち上げてマットに落とす。
石田は、ロープを背にして体を起こすウィッキーに対して、自分の両足でウィッキーの両足を挟み、そこからマウントポジションへ。ここでウィッキーはブリッジを効かせて立ち上がる。
脇を差して立とうとする石田にウィッキーはパンチとヒザ蹴り!
石田はこれをもらいながらもタックルでテイクダウンを狙う。ウィッキーはコーナーを使って立ち上がり、石田の顔面にヒザ蹴り!
それでも石田は両足タックルに入り、何度もタックルと四つ組でテイクダウンを狙うが、ウィッキーはその度に立ち上がる。ブレイク後、ウィッキーが右フックを強振するが、そこに石田がカウンターのタックル。
石田はロープに体を預けるウィッキーの両足をまたぐようにしてマウントポジションへ。ウィッキーはハーフガードに足を戻し、ブリッジを効かせてトップポジションを奪う。
しかし石田もすぐに両足タックル、片足タックルを何度も仕掛け、スタンドのままウィッキーのバックに回り込む。ウィッキーは体を正対してボディにヒザ蹴り。試合はブレイクとなる。
再開後、石田が右フック、そして片足タックルでウィッキーをマットに寝かせる。ウィッキーは背中を見せるようにしながら立ち上がるが、石田はしつこくタックルで組み付く。
2R、ウィッキーが右のヒザ蹴り。石田も左ローを返す。そして石田がタイミングを計りながら両足タックルでウィッキーをテイクダウン。ウィッキーは手をマットについてグラウンドの攻防を許さない。
ブレイク後、ウィッキーが右アッパーを突き上げるが、石田が片足タックルからウィッキーの後ろに回り込む。コーナーに体を預けるウィッキーに対し、石田はウィッキーの体を引きずり出すようにして、マウントポジションへ。
リング中央で試合再開になると、足を入れて戻すウィッキー。石田はウィッキーの足を飛び越えるようにしてパスガードを狙うが、ウィッキーも足を使ってグラウンドで上を取る。
一気にパンチを落とすウィッキーだったが、石田もすぐに体を起こしてタックルに入る。残り1分でブレイクになると、ウィッキーがヒザ蹴り! これが石田の顔面を捉えるが、石田も必死のタックル! 顔面を血で染めながらもウィッキーの両足にしがみつく!
判定は2−1で石田の勝利。タックル&グラウンドコントロールで石田がウィッキーとの接戦をものにした。
▼第1試合 ヘビー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○川口雄介(BLUE DOG GYM/DEEPメガトン王者)
判定2−1
●ジェームス・トンプソン(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS)
試合が始まってすぐ相手に殴りかかり、ラッシュを仕掛けるゴング&ラッシュで、日本でも人気ファイターとなったトンプソン。対する川口もDEEPメガトン級王者として活躍する日本の重量級ファイター。第1試合から真っ向勝負の殴り合いが予想される。
1R、いきなりパンチで前に出て行く川口。右ストレートを当てて、川口がトンプソンをロープまで押し込む。両差しになった川口はトンプソンの腿にヒザ蹴りを入れる。距離が離れると川口が左右のストレート。
トンプソンは首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。トンプソンはパンチからタックル。川口はそのタックルを切るが、トンプソンは首相撲からヒザ蹴りを入れる。
首相撲を外した川口はパンチで突進してトンプソンの右アッパーに右フック! そのまま川口がトンプソンをコーナーまで押し込む。距離が開くと、トンプソンがタックルを仕掛けるが、川口はそれを切る。そして川口が右フック! これがトンプソンの顔面を捉えて、トンプソンの動きが止まる。
一気に連打をまとめる川口だったが、トンプソンも首相撲からヒザ蹴り。川口はそれを外して右フック、トンプソンのタックルを切る。
ブレイクで試合がスタンドに戻ると、川口の左右のフックがヒット! これでトンプソンが崩れ落ちるが、必死に川口に組み付いてブレイクを待つ。ブレイク後、川口はトンプソンの首相撲を外してワンツー。トンプソンは川口のパンチをもらいながらも片足タックルでテイクダウン。トンプソンがハーフガードから上体を起こしてパンチを落とすが、川口も体を起こして立ち上がる。
そして川口が右ストレートから左フック! これでトンプソンがバランスを崩すが、トンプソンは必死にタックルで川口をテイクダウン。パンチを落としながら、トンプソンがマウントポジションを奪うと、パンチを落とす。
2R、トンプソンのローに川口がワンツー! トンプソンは川口のパンチをもらいながらタックルに入るが、川口は倒れない。しかしトンプソンは首相撲からヒザ蹴りとアッパー! これが川口とボディと顔面を捉える。そしてトンプソンが片足タックルから川口をテイクダウン。
トンプソンはインサイドガードからパンチを落としつつ、パスガード→マウントへ。ここからトンプソンはパンチと肩固め。川口も必死にディフェンスするが、トンプソンは川口を押さえ込んでパンチを落とす。トンプソンがマウントポジションを取った状態で試合合終了となった。
スタンドのパンチでダウンを奪った川口とグラウンド&パウンドで攻めたトンプソン。ジャッジは川口が与えたダメージを評価し、判定2−1で川口が勝利を収めた。
▼(試合結果の続き)第10試合(ムサシVS水野)、第9試合(桜庭VSミラー)、第7試合(ミノワマンVS石井)
▼(試合結果の続き)第8試合(青木VSアウレリオ)、第6試合(高谷VSビービ)、第5試合(小見川VSエスコベド)
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