9月21日(火)東京・渋谷区にあるリバーサルジムにて所英男(チームZST)が公開練習を行った。所は9月25日(土)名古屋・日本ガイシホールで行われる『DREAM.16』でヨアキム・ハンセン(ノルウェー)と対戦する。
強豪ハンセンとの大一番を控えた所の前に強力なスパーリングパートナーが現れた!? 公開練習で所のミットを持ったのはスキンヘッドで胸に十字架のタトゥーが入ったハンセンと瓜二つの男。まさに仮想ハンセンに相応しい選手…
と思いきや、これは所の練習仲間である太田裕之がハンセンの真似をしたもの。太田のビジュアルがハンセンに似ていることから、油性マジックでタトゥー風の十字架や文字を自らの体に描き、ミットを持ったという演出だった。
しかしミットそのものは激しく、所のパンチや蹴りが少しでも弱いと太田が「そんなんじゃ倒れねえぞ!」「もっと思いっきり蹴ろ! 殴れ!」と激を飛ばし、ラウンド後半になっても容赦なくミドルキックやヒザ蹴りを連打させる。所がミット打ちを終えると肩で大きく息をするほどハードなものとなった。
そして所はこのミット打ちを終えると、奥出雅之と3分1Rの総合形式スパーリングを披露。奥出に腕十字を極められかける場面があったものの、持ち前の流れるようなグラウンドの動きを見せて、調子の良さをアピールした。
公開練習後の囲み取材では「あとは体重調整だけです。コンディションはいつも通り普通ですね」と話した所。対戦相手としてのハンセンの印象については「誰と試合をやっても下がらずプレッシャーをかける選手ですよね。フェザー級では2連敗していますけど、ビビアーノ・フェルナンデスとはどちらが勝ってもおかしくない試合だったし、高谷裕之選手との試合は高谷選手がすごかったと思います」と“超一流”だと語る。
ハンセンとの試合が決まった直後は「一本を取れる気がしない」「KOされるんじゃないか」と発言していた所は、この日も「ハンセンの試合を見れば見るほどそういう気持ちが増しますね…」と苦笑い。試合直前になっても弱気な発言を連発する所だったが、今回の試合が楽しみだという。
「ハンセンという凄い選手と試合が出来るのはうれしいことだと思っています。状況は今と違いますけど、試合前の感じとしてはアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(所のHERO’Sデビュー戦。大ブレイクのきっかけとなった試合)とやる前の感じに近いです。
ハンセンを食ってやろうという気持ち、自分がどこまで通用するのかという気持ち。若干の怖さもありますけど、楽しみな部分の方が大きいです」
そして所がハンセン攻略のキーポイントとして挙げたのが“勢い”と“競り勝つ”こと。
「ハンセン対策も意識してやってきたんですが、それよりも自分が培ったものを出すというイメージで試合に挑みたいと思います。(参考になった試合は?)参考ではないですが、エディ・アルバレス戦、高谷戦ですね。すごくタメになるというか、2人ともハンセンを相手に上手に戦っていたので勉強になりました。
アルバレスVSハンセンのような試合は出来ませんが、お客さんが見ていて喜ぶ試合をしたいし、そこを目指してやるつもりだし、勢いよく戦います。きっとまともにやり合ったらハンセンの方が一枚も二枚も上手だと思うんですが、勢いよく戦って競り勝ちたい。15分間の戦いなんで、そこでハンセンに競り勝って最終的には自分が手を挙げられていたいと思います」
今大会では所VSハンセン以外にも高谷VSチェイス・ビービ、小見川道大VSコール・エスコベド、宮田和幸VSリオン武、石田光洋VSウィッキー聡生と、フェザー級の試合がずらりと並んだ。
所自身も「客観的に見たら面白いカードばかりで楽しみですけど、DREAMで試合をしている選手はみんなふるいにかけられている状態だと思います」と、この試合がフェザー級戦線の生き残りをかけた戦いであることを自覚している。
「生き残る自信? どうですかね(苦笑)。今回はそれが問われる試合だと思います。でも僕はやっぱり勢いよく自分らしくやるしかないと思っています。そういう試合でハンセンは厳しい相手だと思いますけど、勝てばこれほどプラスになる相手はいないです」と所。これまで数々の番狂わせを起こしてきた所は、ハンセンを撃破してDREAMに生き残れるか?
FEG
「DREAM.16」
2010年9月25日(土)名古屋・日本ガイシホール
開場14:00 開始15:00
<追加決定カード>
▼フェザー級(64kg契約)ワンマッチ
高谷裕之(高谷軍団)
VS
チェイス・ビービ(アメリカ/HITスクワッド)
▼フェザー級(65kg契約)ワンマッチ
小見川道大(吉田道場)
VS
コール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)
▼フェザー級(65kg契約)ワンマッチ
石田光洋(T-BLOOD)
VS
西浦“ウィッキー”聡生(STGY)
<決定対戦カード>
▼ライト級ワンマッチ
青木真也(パラエストラ東京/第2代DREAMライト級王者)
VS
マーカス・アウレリオ(ブラジル)
▼ミドル級ワンマッチ
桜庭和志(Laughter 7)
VS
ジェイソン・“メイヘム”・ミラー(アメリカ/チーム・メイヘム・ミラー)
▼フェザー級(63kg契約)ワンマッチ
所 英男(チームZST)
VS
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/初代DREAMライト級王者)
▼フェザー級(65kg契約)ワンマッチ
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリング日本代表)
VS
リオン武(シューティングジム横浜/第5・8代修斗世界ライト級王者)
▼ライトヘビー級王座決定戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/Team Mousasi/DREAM初代ミドル級王者)
VS
水野竜也(フリー)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付き)
RRS席22,000円 スタンドS席10,000円 スタンドA席5,000円
<チケット販売所>
DREAMwebサイト=http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯サイト=iモード、Yahoo!ケータイ、EZweb
イープラス=http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999<Pコード=594-790>
ローソンチケット=TEL:0570-084-004<Lコード=45831>
チケット&トラベルT-1=TEL:03-5275-2778
公武堂=TEL:052-241-2511
ときめきドットコム=http://ringside.jp/
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03−5775−5065
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