掣圏真陰流 興義館/リアルジャパン
「初代タイガーマスク佐山サトル創始
『武道 掣圏』第零回大会」
2010年10月29日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
観衆=1,021名(主催者発表)
初代タイガーマスクこと修斗創始者・掣圏真陰流興義館総監・佐山サトルが、新たに創始した新武道『武道 掣圏』がついにベールを脱いだ。
相撲の俵のようなイメージのクッションで縁を囲んだ、段差のある8メートルの正八角形リング(囲むロープはなし、相撲の土俵よりもやや大きい)が後楽園ホールに初お目見え。
試合はヒット(パンチ、キック、ヒザ蹴り、グラウンドの打撃はパンチ以外禁止)、バランス(タックル、投げ)、制圧(抑え込み=3秒間で一本)によって決せられ、三本勝負(二本先取で勝ち)で行われる。試合場から落ちても一本となり、両者とも同体で落ちた場合は無効、ダウンと一瞬の絞め・関節による極めは総合一本で即試合終了というルール。試合時間は3回制(3分+3分+2分)。
最初に佐山総監から「今日は皆さんをこの武道の空間に導きさせていただきます」との挨拶。続いて規定(ルール)説明、女性掣圏士の居合による試合場のお清めが行われ、後楽園ホールは厳粛な空気に包まれた。選手は東と西から入場し、試合コスチュームは袴(はかま)と掣圏グローブを着用、入場の際には日本刀を携える。正座、刀礼、試合場への礼を経て試合場に上がり、お互いに礼をしたあと、金丁(刀を少し抜いてカチンと音が鳴るように鞘に収める儀式)。
各試合の前にもお清めの儀式として、居合による様々な巻藁斬りが行われた。
勝利者にはそれぞれ、プリンシプル(武士道精神・生き方の軸)の象徴として50万円相当のオーダースーツの目録が与えられた。
最後には佐山総監が自ら試合場に上がり、打撃を交えた掣圏流居合を披露して試合場を清め、大会を終えた。
佐山総監は「今回は第零回大会ということで皆様にまずご披露し、佐山が何を思想しているのか、皆様に受け取っていただけたでしょうか? 来春、正式な第1回の試合を行わせていただきます。そして日本を復活させたいと思います。私に使命があるとするならば、武士道を最高の科学と共に復活させ、先人たちの偉大な足跡と共にこれからもまい進していきますので、応援のほどをよろしくお願いします」と締めくくった。
正式な旗揚げ戦となる第1回大会は来春を予定し、賞金トーナメントか相撲のように何日間か連続でやる形になるという。
▼第7試合 -95kg契約
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
総合一本 1回28秒 ※裸絞め
●和地康彦(スーパータイガージム田中塾)
パンチで前に来る和地に佐藤が胴タックル、すぐバックに回り裸絞めを仕掛けた佐藤だが、同体で場外へ落ちてブレイクに。
再開後、再びタックルから組み付いた佐藤がバックを奪い、今度はキッチリと裸絞めを極めて鮮やかな総合一本勝ちを飾った。
▼第6試合 -72kg契約
○山本裕次郎(チーム太田章)
総合一本 1回42秒 ※顔面絞め
●小川秀昭(MAX)
小川のハイキックに組み付いた山本が押し倒し、袈裟固めで制圧一本。続いてガブった山本がバックに回っての顔面絞め(フェイスロック)を極め、総合一本の速攻勝利を奪った。
▼第5試合 -79kg契約
○立原基大(UMW)
2-0 1回1分25秒
●斎藤彰文(興義館)
斎藤の右ミドルを受け止めて組んだ立原が投げを見舞ったが、両者同体で場外へ。パンチで攻める斎藤に立原が胴タックル、押し出そうとしたがこれも同体で場外転落。再開後、左ミドルを受け止めた立原がバックを奪い、制圧による一本。
パンチで攻めていく立原に斎藤がハイキック、そのまま組み付いた立原が投げから横四方固め、またも制圧による一本で勝利した。
▼第4試合 -82kg契約
○間下隼人(興義館)
2−0 1回1分19秒
●高橋 将(掣圏会館)
ジャブを出す間下に高橋が左フック、間下がハイキックから打ち合いに行くと高橋もパンチで応戦。間下が左フック、ジャブで場外際まで高橋を追い詰め、両手で押し出して一本を奪う。
間下の左右フックに高橋も右フックで応戦するがパンチの打ち合いで劣勢になり、リング下まで豪快に押し出され、間下が勝利を収めた。
▼第3試合 -63kg契約
○吉間順一(MAX)
2−0 1回1分11秒
●佐藤正弘(フリー)
ローの蹴り合いから吉間が組み付き、佐藤がヒザ蹴りを見舞うが、吉間は投げを決めてそのまま制圧に持ち込み一本。
再び組んでいった吉間に佐藤がヒザ蹴りを連打、何発も喰らった吉真だったが、再び投げからの制圧を決めて勝利した。
▼第2試合 -70kg契約
○濱村正法(截空道)
1−0 ※2回戦終了時、医師による判断
●真柄裕史(截空道)
ローキックの打ち合いから濱村がパンチ、真柄は右ミドルキック。真柄のハイキックをかわした濱村が組み付き、倒そうとしたが真柄が堪える。再びパンチの打ち合いから真柄が組み付いて濱村はヘッドロック。待てがかかる。右のフックを繰り出す真柄は右ローにつなぎ、濱村がハイキックを放ったところで1回が終了。
2回、お互いにパンチを繰り出す中、真柄が鼻から出血。濱村のハイキックを肩で受け止めた真柄が寝技に行くが待てがかかる。パンチの連打にきた濱村を真柄が組み付いて場外へ押し出し、一本を獲得。
再開後もパンチの打ち合いとなり、組んだ真柄を投げようとする濱村。真柄は押し出しにかかったが、道衣を掴んでいたため無効に。ここで濱村の右目下がザックリと切れて出血、ドクターチェックとなる。
試合再開、組んだ濱村は真柄にガブるが、これは不十分で待てに。両者とも足を止めてのフックの打ち合いとなり、2回が終了した。しかし、インターバル中に真柄にドクターストップがかかり、真柄の勝利となった。
▼第1試合 -53kg契約
○久保田直樹(スーパータイガージム田中塾)
2−1 1回46秒
●百々拳人(実武道会館/第6回オープン空手拳法選手権大会優勝)
久保田が右ストレート連打からの左フックで百々を場外へ押し出して一本先取。続いて久保田が両手で押し出そうとしたが、かわして逆に押し出した百々が一本を奪って同点に。最後は百々の蹴りを掴んで押し出した久保田が二本先取で勝利を得た。
▼模範試合
−宮内彩香(=Little Tiger/Team Tiger/J-GIRLSアトム級王者)
勝敗なし
−押方優希(=yu_kid/レグルス池袋)
第1試合前には、J-GIRLSアトム級王者Little Tigerが本名の宮内彩香(Team Tiger)、同じくJ-GIRLSで活躍するyu_kidが本名の押方優希(レグルス池袋)で出場し、模範試合を行った。
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