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【SRC戦極】泉浩が石井慧との対戦をアピール!ウェルター級GP決勝は中村VS榎本

2010/10/30


ワールドビクトリーロード
「SRC15」

2010年10月30日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00

▼メインイベント(第10試合) SRCライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
○泉浩(プレシオス/2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダル)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●ジェームス・ジキック(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS/第4代Cage Rage世界ライトヘビー級王者)

 約1年前のデビュー戦以来のメインイベント登場となった泉。対戦相手のジキックは泉よりも身長で15cm上回る選手で、泉はこのリーチ差を埋めるべく“銛泉(もりいずみ)”という秘策を公開練習で見せていたが、どんな試合展開になるのか?

 1R、細かくパンチを出して前に出ていく泉。ジキックはそれを待つようにしてワンツーを返す。左手を下げた構えから長いジャブを打つジキック。泉はそこにかぶせるような右フック、一気にパンチで踏み込んでいく。

  ここで泉が右目尻から出血し、ドクターチェックが入る。再開後、ジキックはジャブを突いてワンツー。泉はそれをしっかりとガードし、じりじりとプレッシャーをかけながら右フック。ジキックをロープに詰めて組み付くが、ジキックはテイクダウンを許さない。

  右フックを伸ばしつつ、前に出て行く泉。ジキックはその右フックに対して右アッパー! そして右のヒザ蹴り! これで下がる泉だったが片足タックルでジキックをテイクダウンする。

  ハーフガードで上になった泉は体を起こして鉄槌とパウンド! 泉が立ち上がり、イノキ・アリ状態でラウンドが終わる。

 2R、離れた間合いからジャブを突くジキック。そのジャブから右アッパー、左フックにパンチをつなげる。泉はジャブを突いてそこから右ストレート! そのまま一気に突進して、距離を詰めて組みつくが、ジキックは倒れない。

  試合がスタンドに戻るとジキックがジャブ、そこから右ストレート。泉も右ストレートを狙いつつ、思い切り良く右のロングフックから前に出て組むが、ここでもジキックは倒れない。

  細かくジャブを突いて打撃を組み立てるジキック。泉は上体を低くして右フック! これで前に出る。ジキックは距離をとって、安全な位置からジャブ、ワンツーを出す。

 3R、いきなりパンチから突進する泉。ジキックは距離をとってジャブ、左フックのカウンターを狙う。離れた間合いから左右のフックで飛び込む泉。テイクダウンは奪えないものの、何度も右ストレートや左フックでジキックの懐に飛び込んでいく。ジキックも距離をとってジャブを打つが、そこからパンチがつながらない。

  逆に泉は右ストレートから組み付くと、ロープ際でジキックの足を刈ってテイクダウンする。インサイドガードから体を起こしてパンチを落とす泉。ジキックはガードポジションから腕十字を狙うが、泉はそれを外してサイドポジションを取る。

  泉はパンチを落としながらマウントへ。ジキックもすぐに足を入れてガードポジションに戻し、立ち上がったところで試合終了となった。判定は2−1で泉。リーチの長いジキックの打撃に苦戦したものの、しっかりテイクダウンを奪い、勝利をもぎとった。

  試合後、マイクを握った泉は「応援どうもありがとうございました。しっかり強くなってまたみなさんの前に出てくることをお約束します。もし年末に(K-1・DREAMとSRCで)合同興行があるならば、ぜひ石井とやってみたいと思います!」と石井慧との対戦をアピールした。







▼セミファイナル(第9試合) SRCライト級ワンマッチ 5分3R
○ブライアン・コッブ(アメリカ/Team Pain and Sufffering)
判定2−1 ※28−28(コッブ)、29−30、28−28(コッブ)
●横田一則(GRABAKA/第3代DEEPライト級王者)

 昨年大みそかのDynamite!!以来、約10カ月ぶりに横田が復活。対戦相手のコッブはケージフォースやUFCに参戦経験があるレスリングベースのファイター。第8試合同様にライト級のタイトル戦線を占う重要な一戦だ。コッブは前日計量でライト級規定をクリアできず、減点1からの試合スタートとなった。

 1R、上体を低く構えるコッブはインローと左ハイキック。横田が蹴り足をキャッチしてテイクダウンを狙うが、コッブはそれを許さない。そしてコッブは横田の頭をコントロールしてフロントチョーク! 

  横田は自らマットに背中をつけるようにして、それを外し、亀の状態から立ち上がる。左右のローで前に出るコッブ。横田も右ローとジャブを返す。細かいパンチのフェイントから右ローにつなげる横田。コッブはパンチからの両足タックルで横田をテイクダウンする。ここで横田はコッブに背中を見せるようにして立ち上がる。

 コッブはスタンドとグラウンドで横田をバックコントロールし、細かく顔、ボディ、足にヒザ蹴り。この状態が長く続いたが、横田が体を反転させてインサイドガードで上になる。

  しかしコッブも横田と同じように背中を見せて立ち上がる。ジャブを突くコッブに横田は右ストレートをボディと顔面に打ち分ける。横田がパンチから蹴りを狙い、コッブはそれをキャッチしてテイクダウン。

  背中を見せて立とうとする横田をコントロールするが、正対した横田が逆にテイクダウンを奪う。そして横田がアキレス腱固め! コッブが体を起こしてパンチを落とす。

 2R、横田が強烈な右ロー! そのまま右のパンチで前に出て行く。ロープを背にしたコッブは、組みの攻防から横田を豪快にテイクダウン。

  しかし横田はすぐに立ち上がり、パンチで前に出ると、コッブの前足を自分の足で引っ掛けるようにしてテイクダウンする。細かくパンチを落とす横田。コッブは背中を見せて立ち上がり、横田が四つ組の状態でコッブをコーナーに押し込む。

 ブレイク後、ここも横田が先に右ロー。コッブは右ストレートから左フック。横田が右ローでコッブのバランスを崩し、グラウンドで上になる。ここからパンチを落とし、パスガードを狙う横田だったが、コッブは横田の脇をくぐるようにしてタックルに入る。

  横田はそれを切りつつ、トップポジションをキープ。インサイドガードから体を起こし、イノキ・アリ状態からパンチと踏み付けを狙うが、クリーンヒットはない。

 3R、右ストレートから前に出るコッブ。横田はそこに鋭いジャブを当て、強烈な右ローでコッブの左足を止める。ジャブからワンツー、右アッパーで前に出るコッブ。横田はバックステップでそれをかわし、パンチを顔に打ってから右ロー、パンチのプレッシャーをかけてコッブに組み付く。 しかしコッブはロープ際で横田の後ろに回りこみ、そこからチョークスリーパー! 

  何とかそれをディフェンスする横田だったが、コッブがマウントポジションで上になる。しかし横田はコッブにバックを見せながら立ち上がり、コッブを突き放すと右ストレート、右ロー! ガードを固めるコッブに右アッパー、右ストレートを打ち込む! 

  コッブは横田の打撃に下がりながらも両足タックルから組み付いてテイクダウンを仕掛ける。最後はコッブが片足タックルから横田をコーナーまでつめたところで試合終了となった。試合は接戦となったものの減点があったコッブが2−1で勝利。横田は復帰戦を勝利で飾ることが出来なかった。

▼第8試合(真騎士VS國奥)、第7試合(高橋VSチャンソプ)、第6試合(中村VS和田)、第5試合(榎本VS奥野)の試合結果はこちら

▼第4試合(中原VS石渡)、第3試合(田村VS佐藤)、第2試合(清水VS高橋)、第1試合(井上VSジェヒョン)の試合結果はこちら

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