ワールドビクトリーロード
「SRC15」
2010年10月30日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00
▼第4試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
○中原太陽(和術慧舟會GODS)
判定2−1 ※19−20、18−18(中原)、20−20(中原)
●石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
トーナメント優勝候補の一人に挙げられている石渡。対戦相手の中原は久々の試合ながら、推薦選手としてトーナメント出場の機会を得た。
1R、サウスポー同士の両者。中原が右フックで飛び込むと、石渡も右のパンチを返す。石渡のインローに中原がワンツー、そして左ストレート。石渡も右フックを返し、インローを蹴る。離れた間合いから右のパンチで詰める中原。石渡は左ミドルを蹴って、右フック、ジャブから左のストレートを打つ。中原がジャブからワンツー。
石渡は右フック、そして飛び込むような左ストレート。ここで中原が左ストレートを当てて細かい連打で前に出るが、逆に石渡の右フックがカウンターでヒット! この一発で中原がダウンし、石渡が一気に鉄槌を落とす。
ガードに引き込む中原は下から三角絞めやオモプラッタを狙うが、石渡は立ち上がってスタンドを要求する。ジャブ、ワンツーで前に出る石渡。中原が右フックを打つと、そこに右フックのカウンター! これで中原が再びダウン。
必死にタックルでしがみつく中原だったが石渡は鉄槌の連打! 大ピンチを迎えた中原だったが、ここで起死回生のヒザ十字固め! これがガッチリと入るが、石渡は必死に耐えてラウンド終了のゴングを聞く。
2R、石渡がジャブ、ワンツー。組みの攻防になると中原がガードに引き込もうとするが、石渡は付き合わない。試合がスタンドに戻ると石渡が伸びる左ストレート! 中原もミドルを蹴って距離を取る。
石渡が中原の蹴りに合わせて左ストレート、右フック! 中原はそこにタックルを合わせてテイクダウンを奪うが、石渡がポジションを返して立ち上がる。
ジャブをつく石渡に左のパンチをかぶせる中原。石渡は頭を低くしてボディと顔面に左フックを散らす。ここで石渡の指が中原の目に入り、試合は一時中断となる。再開後、両者が右ミドルを同じタイミングで蹴ると、石渡の蹴りがローブローになり、石渡にはイエローカードが提示される。
試合が再開されると、ジャブと右フックで前に出る中原。両足タックルでテイクダウンを狙うが、石渡はそれを切る。そして石渡がフロントチョーク! 極まりは浅かったが、この態勢のまま試合終了となる。
判定は2−1と割れて中原の勝利となったが、試合後の向井徹WVR代表によると、石渡陣営が判定について提訴する方向で考えていることが明かされた。
▼第3試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
○田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/第6代修斗世界ライト級王者)
判定2−1 ※19−18、19−20、20−19
●佐藤将光(坂口道場一族)
元修斗世界ライト級王者であり、アメリカWECでも活躍した田村がトーナメント参戦。対戦相手の佐藤はパンクラスで活躍し、2回戦では江泉卓也にTKO勝利を収めている。
1R、距離をとりながらインローを蹴る田村。佐藤がパンチで前に出てくると、タックルから組み付いてテイクダウンを奪う。ハーフガードで上になった田村は脇を差して立ち上がろうとする佐藤の首に手を回してフロントチョーク! しかし佐藤も立ち上がってそれをディフェンスする。佐藤は離れ際にワンツー! パンチから組み付いてヒザ蹴りを返す。
田村が右ストレートを打つと、佐藤も右ストレートから左フック。ここで田村の左目が腫れてドクターチェックが入る。再開後、田村がジャブから右アッパー。そのまま片足タックルから組み付くと、佐藤が引き込んでグラウンドで下になる。そして残り10秒、佐藤がガードポジションから腕十字! 田村は腕をクラッチし、ラウンド終了のゴングを聞く。
2R、ローとミドルを蹴り合う展開から、田村が片足タックル。佐藤はそれを切りながら、田村の顔面にヒザ蹴りを入れる。
田村はそのまま組みついてテイクダウンを奪うが、田村は目尻から出血し、ドクターチェックが入る。再開後、クローズガードで組み付く佐藤。田村は体を起こしてパンチを打とうとするが、佐藤はそれを許さない。距離が離れると、佐藤が下から蹴り上げ。田村は足を一本抜いてハーフガードへ。そしてじっくりと佐藤の動きを固めてパスガードする。
サイドポジションを取った田村は佐藤の顔面とボディにヒザ蹴り。佐藤が足を一本戻すが、田村はトップポジションをキープ。
こつこつと佐藤の顔面にパンチを落とす。残り30秒を切り、イノキ・アリ状態になると佐藤が下から蹴り上げを連発。田村がインサイドガードからパンチを落としたところで試合終了となった。
試合はスタンドの打撃で攻めた佐藤とテイクダウン&グラウンドコントロールで優位に立った田村という内容だったが、スプリット判定で田村! 田村が僅差の判定をものにした。
▼第2試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
○清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
判定3−0 ※20−19、20−18、20−18
●高橋 渉(Laughter7)
ここまでトーナメントでは2連続一本勝ち中の高橋。対戦相手の清水はZSTを主戦場に活躍するアグレッシブなファイター。清水は“ZSTの仮面ライダー”として知られる弟・俊裕を引き連れての入場だ。
1R、細かくステップする清水に対して、ジャブから右フック、タックルを狙う高橋。清水はそれを切ると意表をついたカニバサミ! 高橋にグラウンドで上を取られるものの、すぐに立ち上がる。そしてスタンドで距離をとる清水は、高橋の打撃に合わせて両足タックル。
そのままテイクダウンを奪う。清水はコツコツとパンチを落としつつ、イノキ・アリ状態から踏みつけ。高橋はその足をキャッチして足関節を狙うが、清水がそれを潰してパンチ! そのまま高橋のバックに回り込む。そしてここから清水が腕十字! しかし高橋も腕をしっかりとクラッチしてそれを防ぐ。試合がスタンドに戻ると高橋がワンツーで前進。高橋は左フックから組み付いてテイクダウンを狙うが、清水は倒れない。
2R、ジャブ、ワンツーで前に出る高橋。しかし清水が距離を取りながらジャブ、そして左ミドルを蹴る。右フックと右ローの高橋。
清水は高橋のパンチに合わせてタックルで組み付くが、高橋の体がロープの外にまで出てしまいブレイクとなる。再開後、再び清水が高橋の打撃に合わせてタックル。清水が立ち上がろうとする高橋のバックに回り込む。
必死にここから逃げようとする高橋だったが、清水はしっかりと高橋の後ろについて動きを固める。何とか体を反転させてインサイドガードに戻した高橋だったが、清水はすぐに立ち上がる。
右フックで前に出る高橋。清水は距離を取ってカニバサミを狙うが、高橋がそれを潰してグラウンドで上を取る。ここで立ち上がろうとする清水。高橋はタックルでそれを寝かせようとするが、清水はそれを切りながらパンチを落とす。最後は足関節を狙い、グラウンドで下になった清水が下から高橋を蹴り上げたところで試合終了となった。判定は3−0で清水。キャリアで勝る高橋を下して準決勝に駒を進めた。
▼第1試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
○井上学(U.W.F.スネークピットジャパン/初代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
判定3−0 ※20−19、20−18、20−18
●ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
パンクラス現役王者の井上が推薦選手としてトーナメントに出場。杉田一朗、西村広和に勝利しているジェヒョンと対戦した。
1R、サウスポーの井上に対してハイキック、そしてパンチから一気に組み付いていくジェヒョン。井上はテイクダウンを奪い、じっくりとジェヒョンを押さえ込みながらパスガードを狙う。ジェヒョンは体を半身にして立ち上がろうとするが、井上はそのままジェヒョンの後ろに回りこみ、ジェヒョンをコントロール。
井上にバックを許したジェヒョンだったが、亀の状態から回転するようにしてガードポジションに戻す。最後はイノキ・アリ状態でジェヒョンが下からタックルに入ったところでラウンド終了となった。
2R、左右に細かくステップして打撃を出すジェヒョン。井上はジェヒョンをロープまで詰めるとタックルでテイクダウンを奪う。パスガードを狙う井上に対し、ジェヒョンはハーフガードから井上の股の間にもぐりこみ、井上の体をひっくり返す。
しかし井上もすぐにジェヒョンの体をひっくり返して、再びトップポジションを取ると細かくパンチを落とす。ここから立ち上がろうとするジェヒョンのバックに回り込もうとする井上だったが、ジェヒョンも片足タックルに切り替えて、距離をとって立ち上がる。
試合がスタンドに戻ると、ジェヒョンが右ストレートと右ミドル。井上をロープに押し込んでテイクダウンを奪う。しかしジェヒョンはグラウンドでは深追いせずに立ち上がって距離をとる。再び試合がスタンドに戻ると井上がサイドキック。
逆にジェヒョンに組み付いて片足タックル→両足タックルでテイクダウンを奪う。井上はサイド、バックコントロールからジェヒョンの顔面にヒザ蹴りを入れつつ、クルックヘッドシザース! これは極まらなかったものの、井上が危なげない試合運びでジェヒョンを下した。
▼メイン(泉VSジキック)、セミ(コッブVS横田)の試合結果はこちら
▼第8試合(真騎士VS國奥)、第7試合(高橋VSチャンソプ)、第6試合(中村VS和田)、第5試合(榎本VS奥野)の試合結果はこちら
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