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 2007.01.01  高島学×熊久保英幸 最終回



熊久保 高島さんの情報を待っている人たちは、たくさんいると思いますよ。

高島 次に僕が雑誌を創らせてもらうなら、今までやってきたこととは全然違うものをやりたいですね。今までと同じことは今のゴン格がやってくれればいい。この数ヶ月間で色んなことを考えてましたから。それが本として受け入れられるか、広告が入るかは別ですけど(笑)。

熊久保 今、高島さんが夢中になっている選手、大会ってなんですか?

高島 大会はUFC、特にアルティメット・ファイトナイトやTVなんですけど、TUFかなぁ。UFCに勝つためにという部分で、DOGから名前が変わったケージフォースも興味があります。日本人がどうやって、あのヒジを身につけていくのかって。柔術はもう僕が行かなくても、他の人たちがムンジアルを見に行ったりしてくれるから、次のものを見つけたいですね。

あとはやっぱりADCCって言わないと嘘になりますよね(笑)。僕は向こうの人たちと付き合いがあって、そしてグラップリングはまだ商売になってないものだから、お互いシェイクハンドできるかなって思ったんです。浜島さんが代表になってくれて、本当に一生懸命やってくれているんで、自分も役に立てることは手伝いたいと。

熊久保 次はADCCを日本でも広めたい、と?

高島 ADCCが好きなんじゃなくて、総合格闘技が面白くなるために、グラップリングが面白くなってくれればと思っています。総合ルールでやる立ち技だけの試合じゃなくて、"総合格闘技"が好きということですね。

 グラップリングの試合に出ている選手全員がマルセロ・ガウッシアやホナウド・ジャカレイだったら、面白くなりますよね。戸井田カツヤのグラップリングの試合は面白いでしょ? ジェフ・グローバー、ビル・クーパー、渡辺直由の試合は面白いですよ。

熊久保 この前、取材に行ったスマックガールのグラップリング大会でも動く選手と動かない選手の試合の面白さの違いはハッキリしてましたね。

高島 プロの動けるグラップリングが発達していけば、総合格闘技も発展すると思うんです。サンチェスとパリシャンの試合のように、打撃を怖がらないでグラップリングが出来る選手同士が闘うと本当にすごい。

 テイクダウンを狙えば引き込みもやるし。グラップリングを知って、そこにパウンドを入れていくというスタイルが出てくれば、もう一度"総合格闘技"の闘い方が面白くなると思うんです。

熊久保 本当に総合らしい闘い方ですね。打撃を知って、タックルを切るだけじゃなく。

高島 昔の総合格闘家は、リアルに何でも出来なければいけないと思ってやってきたわけじゃないですか。だから宇野薫の総合の試合って面白いですよね。僕にとってはそういう試合が"総合格闘技"なんです。選手は勝ちたいから、わざわざそんなことやらなくてもいいですよ。

 でもUFCを見ていれば勝っても契約は更新されないし、UFCのお客さんってアグレッシブな動きに沸くから、打撃だけじゃないんですよ。アグレッシブだったらテイクダウンでもグラウンドワークでも沸くんです。「寝技は分かりにくい」「寝技は人に伝わらない」じゃなくて、積極的に動けばどんなスポーツでも面白くなるはずだし。

熊久保 実際、ジョシュとノゲイラの試合では寝技の攻防でも沸いてましたからね。

高島 ただ積極的に動くってことを選手の意思に任せるというのもかわいそうな話であって、UFCの選手がリスクを犯して積極的に動くのはそれだけ見返りが大きいわけだからなんです。積極的に動いてちょっと殴られて負けて半年近く試合がなくなるんだったら、手堅い試合になるのも分かります。

 だったら例えばグラップリングで動き回る癖をつけたり、アマチュアの時点で動き回らなければ勝てないルールにすると変ってくるんじゃないかと。選手の意思ではなく、動くしかないというルールを作るのもありかもしれない。

熊久保 それはZSTじゃないですか。やっぱりKOKルールだな(笑)。

高島 いや、お客さんのために動くんじゃなくて、勝つために動かなければならないレベルになれば変わるってことですよ。そして、それがUFCの77kg級にはあると思うんですよね。ただ熊久保さんは見てないからなぁ…返事が返ってこない(笑)。

熊久保 なに言ってんですか! ちゃんと見ましたよ、ダイジェストで(笑)。

高島 熊久保さんの分かるところだと、この前DOGに出たウマハノフ・アルトゥールなんかは面白かったでしょ?

熊久保 はいはい。彼はいい選手でした。

高島 僕の中で総合格闘技は打・投・極+ポジショニングの回転なんで、投げがある方が面白い。

熊久保 そこなんですけど、最近の立ちの攻防だけで終わっちゃう総合の試合って危うさを感じるんですよ。それだったらわざわざ総合見なくても、K-1やキックを見た方がいいじゃないですか。

高島 確かにキックボクシングの方がレベルも高いですから。勝ち負けは大切ですし、そこからどうやって面白い試合をするかでお金がもらえるものがプロだとしたら、そういう選手がアメリカで育ちつつあると思うんですよ。

熊久保 高島さんが若い頃からずっとプッシュしてきたジョシュ・バーネットがブレイクしましたけど、そのことについてはどう思われてます?

高島 ジョシュが受け入れられるかどうだろうが、僕の中でジョシュはそれだけ凄いやつだって思っているんで、自分の中ではもういいと思っているんですけど……

 ただジョシュをリアルプロレスラーって言って欲しくないんですよ、ジョシュは格闘家だから。僕、村浜がプロレスラーって言われるのがいやだったんです。だって村浜はシュートボクサーじゃないですか。そう思いません?

熊久保 まあまあ(笑)。

高島 彼がどう思っているかは分かりませんけど、ジョシュはプロレスラーだとは僕は思ってませんよ。ジョシュはたまたま昔から知っていたってだけで、僕はミノタウロも大好きだしミルコは本当に強いと思う。

 まあそれも僕と交流のある通信員が「こいつは強いよ」って教えてくれるから興味を持って見るんですけど。海外の選手を強いって報道するのはプロモーターをいじめることになるじゃないですか? 呼ぶのにお金もかかるし、チケットの売りにはつながらない。でもどうせだったら強い選手の方がいいでしょう。


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 熊久保英幸【くまくぼ・ひでゆき】
 1967年6月23日、東京都出身。学生時代からの格闘技好きが高じて、89年1月に日本スポーツ出版社『ゴング格闘技』誌編集部でアルバイト開始。
 同年6月に社員となり、91年より同誌の副編集長、94年より編集長を務める。2000年には企画部長に就任、『ゴング格闘技プラス』や『ゴング格闘技ムックシリーズ』などを手がけた。
 編著に『最強最後の大山倍達読本』『完全無欠の前田日明読本』『PRIDE最強読本』他多数。
       
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