6月9日(水)、来月7日(水)、国立代々木競技場第一体育館で行われる『K-1WORLDMAX2004〜世界一決定トーナメント〜』の対戦カードが発表された。会見に出席した谷川プロデューサーはトーナメント1回戦全4試合の見所について語った。
▼第1試合
小比類巻貴之(チーム・ドラゴン)
VS
マイク・ザンビディス(メガジム)
昨年の世界大会で魔裟斗が一番苦戦したのがザンビディス。あのスタン・ザ・マンの愛弟子で、パンチで殴り倒すというファイトスタイルはリトル・タイソンと言ってもいいです。ザンビディスの振り回してくるパンチを、小比類巻がいかに避けて、得意のローや膝蹴りを当てられるかどうかですね。
▼第2試合
ブアカーオ・ポームラムック(ポームラムックジム)
VS
ジョン・ウェイン・パー(ブンチュウジム)
優勝候補同士の対戦ですね。ブアカーオは猪木事務所が発掘してきたタイの代表。中量級に関してはタイが世界一だと思っていたんですが、タイの選手が昨年、一昨年と負けて屈辱を感じているでしょう。今回は本気で負けられない意識で来ると思います。ファイトスタイルとしてはミドル、ハイをアグレッシブに打ち分ける選手です。ウェインはパンチの選手で、オーストラリアではNo.1です。
魔裟斗や武田幸三と互角に戦ったラドウィックを開幕戦で圧勝しました。それにその前にはタイのS-1という中量級の大会で優勝もしています。あの見えないパンチのように、テクニックは世界最高峰でしょう。ムエタイVSボクシングの試合になると思います。
▼第3試合
魔裟斗(シルバー・ウルフ)
VS
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴルレスリング連合)
開幕戦でいい試合をした選手を中心に選ぼうとした結果、ナラントンガラグ選手を推薦枠として選出しました。あの試合はクラウスに勝っていたという見方もできます。ナラントンガラグは極真の出身で、キックボクシングの経験もある選手。モンゴルでは強い=英雄のような扱いを受けるため、今回も国を代表するような気持ちで戦ってくると思います。対戦相手が魔裟斗に決まったとときも、すごく喜んでいて、失うものがない分、ガンガン行きたいと話していました。技術的には魔裟斗も昨年以上になっているとは思いますが、連覇は大変だと思います。
▼第4試合
アルバート・クラウス(ブーリーズジム)
VS
シャミール・ガイダルベコフ(スコーピオンジム)
この組み合わせでいけば、準決勝で魔裟斗とクラウスが戦う可能性がありますね。ガイダルベコフは一言で言うと「ごつい」。打たれ強くて前に出るタイプです。骨太で地力がある選手ですから、クラウスは苦戦すると思います。もしナラントンガラグ戦のような試合をすると危ないでしょう。
<その他の試合>
▼準決勝 第1試合
小比類巻VSザンビディスの勝者
VS
ブアカーオVSウェインの勝者
▼準決勝 第2試合
魔裟斗VSナラントンガラグの勝者
VS
クラウスVSガイダルベコフの勝者
▼決勝
準決勝第1試合の勝者
VS
準決勝第2試合の勝者
▼リザーブマッチ
ドゥエイン・ラドウィック(3-Dマーシャルアーツ)
VS
セルカン・イルマッツ(チーム・ソラック)
※出場予定選手 山本KID徳郁(PUREBRED東京)
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