魔裟斗と1回戦で対戦するナラントンガラクは、柔和な表情で答えた。
「非常に注意深く練習をしてきた。精神的にも100%以上の力を出せるように、練習を積んできました」
特に今回は“蹴り”を強化してきたと言う。魔裟斗については、「俊敏なのでガードをどうするかに重点を置いてきました。魔裟斗は非常にいい選手。でも、私もいろいろと用意をしてきたので、魔裟斗に劣らないものを見せたい」と相手を評価した上で、“秘策”があるような発言をした。
「秘策? もちろんあります。それが何かは言えないので、試合で見てください」とニヤリ。さらに、「魔裟斗より私のほうが確実に優っているのは、パワーだと思う」。
モンゴルでは4〜5人のスパーリングパートナーと、激しい練習を積んできた。その中には、仮想・魔裟斗となるような相手もいたという。前回、クラウスをダウンさせて苦しめた、モンゴリアンの未知なるパワーと極真空手で鍛えた技が魔裟斗にも炸裂するか?
しかし、不安要素もある。湿気の多い日本の気候だ。「モンゴルでも40度近くなる事はあるが、こんなに蒸し暑くはならない。その点で、今回は非常に厳しいんだ。昨夜も蒸し暑くて、全然、眠れなかった。こんな気候は初めてだよ」と戸惑いを隠せなかった。
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