11月04日(木)都内ホテルで『K-1 FIGHTING NETWORK RUMBLE ON THE ROCK』(以下 ROTR)の記者会見が行われ、アマレス・シドニーオリンピック日本代表宮田和幸(フリー)のプロデビューが発表された。宮田はK-1 FIGHTING NETWORKの第一弾、ROTRでホイラー・グレイシー(チーム・グレイシー柔術)と対戦する。
今回のプロデビューについて谷川プロデューサーは「宮田選手が総合に興味を持っているという話は聞いていました。そこで富山先生の方から宮田選手を紹介していただきました。実際に会ったのは10月末で急遽、ホイラーの相手がいないということでオファーを出したところ、快くOKをもらいました。柔道の秋山選手がとてもプロ向きだと言ってきましたが、レスリングでいうならこの宮田選手が非常にプロ向きだと思います」と宮田のプロデビューまでの経緯を説明した。続いて宮田が挨拶。「急なオファーだったし、最初に対戦相手がホイラーと聞いたときは聞き間違いかなと思ったんですが、今後総合をやっていく上で中々戦える相手ではないんで、オファーを受けました。全力で練習して倒しに行きたいと思います」と意気込みを語った。
また会見に同席したレスリング日本チーム監督の富山英明氏は「高校時代からインターハイ、国体、大学でもすべてのタイトルを総ナメにしてきた選手です。バーベルで鍛え上げたガチガチの筋肉ではなく、ナチュラルで流れのある筋肉をしていてます。マット運動なんかでも体操選手並のバク転、バク宙をしますし、400・800の短距離走など瞬発系のスピードがあります。今、K-1で活躍している山本"KID"徳郁以上の潜在能力は持っていると思います。あとはプロとしてどこまで戦えるか?それが問われると思いますし、それを乗り越えれば、世界で活躍できる選手だと思います」と、改めて格闘家としての素質の高さを評価した。
圧巻だったのが写真撮影時に披露したその肉体。体のカットもさることながら、背中の筋肉の隆起はまるで漫画に出てくる格闘家のそれのようである。K-1MAXを筆頭に現在、格闘技界では中量級が盛り上がっているが、宮田のプロデビューによってさらに面白くなるだろう。
●記者との一問一答
――今後、レスリングの方は続けていくんですか?
全くやらないということはないですけど、"オリンピックを目指して"というのは考えていないです。アマチュアの方も甘くはないんで。
――土浦日大高校では桜井"マッハ"速人選手と同級生だったということですが交流はあるんですか?
そうですね。総合をやろうと決めたのもマッハと話してからです。デビュー戦にもセコンドに付いてもらう予定です。
――練習もされているんですか?
遠いので毎日ではないんですが月に何回かは一緒に練習しています。現在はパレストラ松戸さんの方でグラウンドの練習をしていて、シーザージムさんの方で打撃を練習しています。
――いつ頃から通っているんですか?
シーザージムさんは3ヶ月前くらいですね。富山先生に紹介していただきました。技術はないんですが、パンチが当たれば倒れると思います。パレストラさんの方は本当に最近ですね。(ホイラーが相手なんで)僕から寝技を仕掛けるということはないんで防御の練習をしています。
――総合における目標は何ですか?
自分の持っているものをだせればいいと思っています。あとは名前があって強いヤツと戦いたいですね。
――ホイラー戦はどんな勝ち方をイメージしていますか?
他は出来ないんでテイクダウンして殴るというスタイルになると思います。
――理想としている選手はいますか?
KID選手ですね。スタイル的にもそうですけど、試合が面白いじゃないですか?僕も見ていて面白い試合をしたいと思います。
――K-1ルールでの参戦は考えていますか?
今のところは考えてません。自分に技術が身に付けばやっていきたいです。
「K-1 FIGHTING NETWORK RUMBLE ON THE ROCK World Championship 2004」
プロディジー・プロダクションズ
2004年11月20日(土)アメリカ・ハワイ ブレイズデルセンター
開場18:00 開始19:00
<全対戦カード>
▼メインイベント ROTRルール 5分3R
BJペン(BJペンMMA)
VS
ホドリゴ・グレイシー(チーム グレイシー柔術)
▼第8試合 ROTRルール 5分3R
カーター・ウィリアムス(チーム・ブードゥー)
VS
"グリーン・ベレー"トム・ハワード(UPWシャークタンク)
▼第7試合 ROTRルール 5分3R
ホイラー・グレイシー(チーム グレイシー柔術)
VS
宮田和幸(フリー)
▼第6試合 ROTRルール 5分3R
ウェスリィ・"キャベージ"・コレイラ(BJペンMMA)
VS
中尾芳広(フリー)
▼第5試合 ROTRルール 5分3R
ショーン・オヘア(UPWシャークタンク)
VS
大山峻護(フリー)
▼第4試合 ROTRルール 5分3R
アイトール・"スペンサー"・カナップ(チーム グレイシー柔術アカデミー)
VS
カート・キパパ(チーム・ヨコヅナ)
▼第3試合 ROTRルール 5分3R
ファラニコ・"ニコ"・ヴィターレ(808ファイトファクトリー)
VS
クリストフ・ミドゥ"ザ・フェニックス"(エクストリームチーム・レ・バンナ)
▼第2試合 ROTRルール 5分3R
ウェス・"ザ・プロジェクト"・シムズ(ハンマーハウス)
VS
アントニー・ハードンク(ボスジム)
▼第1試合 ROTRルール 5分3R
ハリス・"ヒットマン"・サルミエント(808ファイトファクトリー)
VS
ルシアーノ・ノゲイラ(猪木事務所)
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