2005年4月23日(土)大阪・大阪ドームで行われる『PRIDE GRANDPRIX2005 FIRST
ROUND』の追加対戦カード・参加選手が発表された。
新たに出場が決定したのは韓国柔道界"無冠の帝王"ユン・ドンシク。世界選手権・アジア大会などで数々の好成績を収め、国際大会47連勝という記録を打ち立て、特に対日本人の勝率は高く、瀧本誠、古賀稔彦、矢崎雄大ら名だたる強豪選手を降している。オリンピック出場こそないものの、それは韓国柔道界の派閥争いに巻き込まれ、ユンが判定に恵まれなかったからだ。ユンの実力を高く評価する韓国のファンからは"悲運の柔道王"と呼ばれていた。しかしユンはこの逆境をバネに、立ち技だけでなく寝技にも磨きをかけ、関節技によるオール一本勝ちで大会を優勝することもあったという。2001年ミュンヘン世界選手権で銅メダルを獲得した後は一線を退き、指導者&解説者としての柔道人生を送っていたが、その合間にも練習を重ね、2003年のリトアニア国際で見事優勝を飾っている。
今回のユン参戦について榊原社長は「16人のメンバーの中に新しい血を入れたいと思っていました。FILAから売り込みのあったレスリングの選手、柔道界から売り込みのあった選手をリストアップして、実力・実績・総合格闘技に順応できるポテンシャルを持ち合わせているユン選手を大抜擢することになりました。ユン選手は実績も申し分なく、韓国人選手特有のハートの強さ・折れない心を持っていて、総合格闘技への準備をすでに始めています。今回のミドル級GPに向けて台風の目になるでしょう。総合格闘技は未知数ですが、驚くような戦いぶりを見せてくれるだろうという期待感がありあます」とコメント。高田統括本部長も「地元のマスコミ、ファン、関係者からは『ようやく総合格闘技で勝てる韓国人が出てきた』と期待感が湧き上がっています。PRIDEのリングでは、実績はともかくポテンシャルがものをいいます。ユン選手に対しても『果たして大丈夫なのか?』と思っていましたが、彼に対する色々な証言と実際に練習を見た人間の言葉を聞くと、とんでもない男がPRIDEに参戦することになったんだなと感じています。折れないハート、ハイレベルな立ち技、超ハイレベルな寝技を持ってリングに上がる事を、怖い気持ちを持ちながらもワクワクしています」と語った。
これが総合格闘技デビューとなるユンだが、柔道時代に幾つもの大舞台を経験しているだけあって貫禄は充分。「この度GPに参戦することになり、PRIDEという世界最高峰の舞台で戦える事を光栄に思い興奮してます。GPには世界各国から16名の選手が集まりますが、韓国代表として恥ずかしくない試合をしたいと思います。自分は寝技のテクニックで戦う準備が出来てます。吉田、中村、桜庭と戦いたい。日本人と戦っても勝つ自信があります」と力強く語った。またPRIDE参戦にも相当な自信を持っており、榊原社長によれば「吉田の寝技よりも自分の方が遥かに上。吉田の寝技が通用するんであれば、自分はもっと楽に勝てる」と豪語していたという。果たしてユンは世界中が注目するPRIDEミドル級GPのリングでビッグサプライズを起こすことが出来るか?
●質疑応答
――総合の練習はいつから始めたんですか?
半年前からです。打撃もやっているんですが得意なものは寝技。特に三角絞めが得意です。
――プロ転向によって、韓国柔道界と縁が切れることにはならないのですか?
正確なことを言えませんが、そうなることもあるでしょう。ただしPRIDEでチャンピオンになることで、自分への評価は上がると思っています。
――他の韓国人格闘家のことは意識していますか?
韓国はボクシングやレスリングや柔道など格闘技は強い。PRIDEに出ている選手ははっきり言って弱いです。私のように本当に強いアスリートが出てくれば、(PRIDEのリングでも)勝つことが出来るでしょう。
――戦いたい相手として日本人の名前が挙がっていましたが、何か理由があるんですか?
日本でやる大会なので、日本人に勝つことが価値ある勝利だと思います。なのであえて日本人の名前を出しました。
――打撃の練習について教えてください。
ソウル五輪ボクシングでベスト8になったキン・ガンソに打撃の基本を教わっています。
――道着は着て戦いますか?
それは今考えてます。
DSE「PRIDE GP2005 FIRST
ROUND」
2005年4月23日(土)大阪・大阪ドーム
開場14:00 開始16:00(予定)
<追加出場決定選手>
ユン・ドンシク(韓国)
<追加対戦カード>
▼PRIDEミドル級GP 一回戦 10分1R 5分2・3R
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン(チーム・オオヤマ)
VS
マウリシオ・ショーグン(シュート・ボクセ・アカデミー)
▼PRIDEミドル級GP 一回戦 10分1R 5分2・3R
ダン・ヘンダーソン(チーム・クエスト)
VS
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップ・チーム)
<決定対戦カード>
▼PRIDEミドル級GP 一回戦 10分1R 5分2・3R
ヴァンダレイ・シウバ(シュートボクセ・アカデミー)
VS
吉田秀彦(吉田道場)
<出場予定選手>
桜庭和志(高田道場)
近藤有己(パンクラスism)
中村和裕(吉田道場)
イゴール・ボブチャンチン(フリー)
ビクトー・べウフォート(フリー)
ケビン・ランデルマン(ハンマーハウス)
アリスター・オーフレイム(ゴールデン・グローリー)
<チケット料金>
VIP席 100,000円【特典:専用入場ゲート・グッズ付き】/RRS席 30,000円
スタンドS席 17,000円/スタンドA席 7,000円
※日本人応援シート発売!
スタンドS席・応援グッズ付き/開幕戦のみ
ドリームステージPRIDEオフィシャルサイト・PRIDE携帯サイトのみで販売
先行発売で既にチケット購入した場合も変更可
<チケット発売場所>
チケットぴあ /
ローソンチケット
/ e+(イープラス)
/ PRIDEオフィシャルサイト
<お問い合わせ>
DSE 03-5464-1531
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